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Quinka, with a Yawn @ 月見ル君想フ
 Quinka, with a Yawnのライヴを聴きに、月見ル君想フに行く。月見ル君想フは初めて行くが、南青山MANDALAのちょっと先。店の名前がライヴハウスというより、小洒落た飲食店みたいだが、店も住宅街みたいな細い通りにあって、階段を降りていくと小さな表札に店名があったりして、やっぱりライヴハウスって感じがしない。でも当たり前だけど、入り口のドアはしっかり防音ドアで、そこでようやくライヴハウスという感じがする。

 イベントのタイトルは「GROOVE DROP」で、他の出演はタマコウォルズ、24ページHicksvill。Quinka, with a Yawnは三番手の登場。遅れていったので、一番手のタマコウォルズは聴き逃した。ちょうど24ページのセッティング中に到着、演奏までに生ビールを飲んで喉を潤す。
 24ページは関西のバンドだそうで、ドラムが真ん中に置かれているのにその前に座っている人はギターを持っているという不思議な状況。曲が始まったけど、ドラムはやはり叩かない。と思ったら、隣の女性キーボードがキーボードを弾きながらタンバリンを叩いてコーラスしている。なんて器用なんだ。この器用な女性、次は真ん中の人と交代して、ドラムを叩く。でも他の人たちも楽器を常に複数やっている感じで、ほかの事をしたらリズムが取れない自分としてはものすごく感心してしまった。
 トリのHicksvillも初めて聴くのだけど、ものすごく人気があるのね。ツインギターにヴォーカルの3人構成で、音楽も楽しいけれど、話も妙に面白い。しかし何より、ギターの木暮晋也のキャラクターがなんとも変で面白い。この人どういう仕掛けで動いているんだろう、という感じ。

 今日のQuinka, with a Yawnはバンド編成。最近定番化している3人娘に、ベースとドラムスが参加。始まるとキツネみたいに指を立てた手をみんなで挙げたりして、なんとなく明るくお茶目な雰囲気でスタート。
 一曲目は「やさしい二人」。ドラムやベースが入ると、クラリネットの音が溶け込んだ感じがしてクラリネットのよさが引き立つ気がした。Quinkaさんの声もすごく通っていて素晴らしい。続く「ナポリ」がまたよかった。リズムが強調されて楽しさ倍増。久々に聴いていて鳥肌が立つ。この時点で、この編成で「つぶ」か「前を向く人」を聴きたいなぁと思う。
 「コーヒーブルース」のあと、ドラムをしばらく叩き続けて、そのまま「前を向く人」に入る。予想通りものすごくいい。ぞくぞくして鳥肌が何回も立ってしまう。次の「花びら、読み捨て」がなんとなくあっさり終わってしまった気がしたくらい。
 というところで、早くも最後の曲で、最後は「くちびるとマーマレード」。

 「ナポリ」と「前を向く人」がすごくよくて、もっと聴いていたかったところ。バンド編成でのライヴをちょっと期待する。

[ Quinka, with a Yawn 月見ル君思フ 2005/09/04 ]



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