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2005年5月前半

2005/05/01

BOOKOFFに行ってみた

 BOOKOFFに行ってみた。BOOKOFFは利用したことがないのだが、先日近々引越する友人がBOOKOFFで本を処分したという話を聞き、売りに行ってみようかと思ったのだった。

 どれくらいで売れるのか知るために、何冊か売る本を選んでみる。本を捨てられない人なので、売る本を選別しようと思っても全然選べない。間違ったりして重複して持っている本を選ぶ。これなら冊数は少ないが比較的に簡単に選べる。とりあえずは試しなので、4冊ほど決まったところで、持って出かける。

 近所のBOOKOFFの場所は知っていて、行ってみたら確か一度くらい見に行ったことがあることを思い出した。買取はどこでやってるのかと思ったら、入り口すぐのところで受け付けている。もっと奥まったところで申し訳なさそうに売るのかと思ったら、売るのと買うのが同じ感覚なのに驚いた。

 昔、中学生の頃、漫画を古本屋に売りに行って、店主ににらまれながら値段をつけられて、薄暗い店内で名前や住所も書かされてなんだか悪いことをしているような気がしたのとは大違いだ。しかし、査定されてつけられた値段は驚くほど安かった。文庫が20円、単行本が50円。あわせて110円。中学生のとき、もう30年くらい前に300円前後の漫画が1冊100円にしかならないことにショックを受けたのからすると、問題にならない安さ。

 友人の説明でも、見た目の綺麗さ、特に背表紙の綺麗さが特にポイントになると聞いていた。しかし中身も発行年も関係なさそうなのに驚いた。あとからサイトを見に行って、査定ポイント確認したら、ほかに複数巻の本などの巻がそろっているかなども関係ないとか。

 ちくま文庫の『失われたときを求めて』の1巻、定価1350円(今新刊で買うと1418円のようだが。追記、税込みだと1418円だった)も20円になってしまった。これなんか、amazonのマーケットプレイスなら安くても300円だったりする。なんとなくわかってはいたが、ちくまとか岩波とかは古本屋に持っていった方が高く買い取ってもらえるんだろうな。

 110円の収入のところ、会員カードを作るとポイントがつくというので作ることに。カード発行に100円かかるというので、本を4冊持ち込んで、10円貰う。なんだか淋しい気分になる。

 BOOKOFFや古本屋に売るとかいうより、前から話しながら実現していない本の交換オフ、通称ブックオフとかやっぱりやるべきかな。『失われたときを求めて』を20円で売るくらいなら、誰かにあげた方がいい。

 代わりに100円コーナーで文庫を10冊ほど買ってくる。100円コーナーなので、10冊買っても1050円。本の概観の美醜にしか価値を求めていないので、100円コーナーでも掘り出し物が結構ある。こういう点はお得だ。

 しかし本を選んでいる間、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と店員が連呼しつづけるのは、新興宗教の修行の場みたいでとても嫌だった。本の価値を美本かどうかにしか求めない感覚も嫌だ。BOOKOFFはなじめないなぁと感じた。しかし、そんなことを言っていたら商売にはならないのだろうな。

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2005/05/02

連休の狭間の一日

『周公旦』(単行本)  連休の狭間の仕事。電車が空いているので、こういうときに仕事をして、平日に休めるとかえっていいかもしれない。

 『周公旦』酒見賢一 文春文庫 amazon)を読み始める(読んでいるのは文庫だが、書影は単行本のもの)。だいぶ前に買ってあったもので、次に何を読むか迷っていて手に取った。読み始めるとすぐに惹きこまれる。酒見賢一の作品はとっつきは悪い気がしてしまうが、読み始めると面白い。

 夜は映画でも観にいこうかと思っていたが、予想外に仕事が終わらず帰れない。帰宅してから、サイトの更新をしていて、映画化された『姑獲鳥の夏』の原作が、分冊文庫版『姑獲鳥の夏』として二分冊で出たことを知る。
 このシリーズ売れているとはいえ、また新しい版型だけ違うものを出す意味はなんなのだろうか。厚くて読む気がしないという読者が手を伸ばすのを期待しているんだろうか。

 二分冊された文庫版では、「特製『京極堂』表札」プレゼントというキャンペーンも実施中。でも表札なんかいらないなぁ。

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2005/05/03

電波時計とサイトリニューアル

 卓上に置くコンパクトな電波時計をもらったのだが、これが一向に時計あわせされなかった。電波受信のマークが点滅するのだが、同期しないまま電波受信が終わってしまう。手動での設定もできるのだが、それだと電波時計の意味がない。電波受信のマークは点滅するのでそのうち同期されるだろうと思って放っておいた。

 電池つきで絶縁の紙を取り外した時点で1月1日の0時になっていたのだが、昨日見たら1月3日になっていた。3日間も同期されないところをみると、ここでは無理なのだろうという判断をして家に持ち帰ってきた。家でも同期がうまくいかなくて電波の受信のよさそうなところを探さなくちゃと思って忘れて、テーブルの上に置きっぱなしになっていたのだが、今朝見たら同期されていた。

 サイトをリニューアルしようと思っていろいろ作業している。いろいろ直したくて、結構時間がかかりそう。日記形式をやめようと思っていたのだけれど、最近はうたかたの日々は残そうと思っている。メインの記事は日記形式でないものにしようと思っているのだが、あんまりきちっと分けようとすると続かないだろうという気もする。日記形式中心の方がいいのかも。

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2005/05/04

豆腐ようと送別会

 今日も朝からサイトのリニューアル作業。大体のイメージはあるのだが、試行錯誤しながら固めている。その作業の中で気づいた減サイトのバグとかリンク切れなどはついでに直している。

 午後、近くの沖縄ショップに買い物に行く。先日この店に寄ったとき、豆腐ようを見つけたのだ。豆腐ようが売られているとはしらなかったのだが、琉球うりずん物産から発売している。買ったのは紅麹豆腐よう10個入りを2箱。

 2箱買ったのは、1箱を地元に帰ることになった友人にあげようと思ったのだ。この間見かけたときに買って中身を確かめればよかったのだが、この間は何かで買えなかった。友人とは今日送別会をすることになっているので、慌てて買いに行ってきたのだが、中身も確かめずにあげるのもなんだと思って、1箱あけてみる。10個入りと書いてあるのに、中には2つの丸いパックが入っている。中身は赤っぽい液体がたぷたぷとゆれているが豆腐ようの姿が見えない。

 予想外の展開に慌てながら、その丸いパックを開けてみる。漬け汁の中に5つの豆腐ようが浸っているのがわかる。豆腐ようの大きさはそういや、こんなもんだと思ったが、箱の大きさからもっと大きいイメージができてしまったのだ。

 皿にひとつ取り出して味をみる。うまい。これは豆腐ようだけ食べてる場合じゃない。少しだけ残っていた御酒(みさき)をロックで飲む。今日はこれから飲み会だから、ほんの少しだけ。しかし豆腐ようひとつをちびちび食べるには泡盛1杯じゃ足りない。結局、3杯飲んで、気分よくなって、送別会へと出かけた。

 約束より30分ちょっと早く待ち合わせの駅に行く。店は予約もしていなければ、決めてもいない。一応めぼしをつけてあった店を確認に行く。それでもまだ時間があったので、交通会館にある北海道物産の店を覗いてみる。最近、サッポロクラシックがうまいと友人に薦められているが、北海道限定販売とかで普通には手に入らないらしい。通販で買えるらしいが、北海道物産の店などでも置いていることがあると聞いていたのだ。だが、酒類のコーナーにビールは置いてなかった。残念。

 待ち合わせ場所に時間少し前に行く。友人に豆腐ようを渡し、あとは今日の会のメンバーが集まるのを待つ。途中参加や遅れる人を除いた残り5人が集まったところで店へ移動。18時半くらいから22時くらいまで、よく飲んでよく食べた。関西から帰省中の友人2名は一足先に帰り、残りで二次会に行って、0時過ぎに解散。

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2005/05/05

ゴールデンウィークの一日

 昨夜、飲んだ割には早く目が覚める。自然に目が覚めたのではなく、目覚ましが鳴ったからではあるが。目覚ましには、ケイタイのアラームを使っているのだが、平日は6時に鳴らしている。土日でない祝日はアラームが鳴ってしまう。

 目が覚めたとはいえ、昨夜結構飲んだのもあって、あんまりやる気が出ない。せっかくの祝日だからと、二度寝する。祝日でも仕事をしている人がたくさんいるのに申し訳ない。

 10時過ぎに起きだして、朝食、入浴。そしてWebを巡回。サイトリニューアルに向けた作業をしては、Webのあちこちを見て回り、という一日。

 ゴールデンウィークだというのにどこにも出かけない。どうせ街に出ても混んでいるのだから、そんなゴールデンウィークもたまにはいいんじゃないか。サイトリニューアル作業をしつつ、ひそかな計画も進める。

 夜中、欲望の曖昧な対象に書いた『2046』をamazonで衝動買い。映像は綺麗でも、映画として退屈ではないかという心配もあるのだが、やっぱり観てみたくなった。

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2005/05/06

篠崎監督とmixi

『インストール コレクターズ・エディション』  久々に柳下毅一郎の日記を読んで、篠崎監督が上戸彩で短編を撮ったことを知る。

 「なんでも上戸彩主演の『インストール』のDVD発売特典映像として、上戸彩の時間を四時間もらって短篇を一本撮ることになったらしいんだが(実際には二時間ももらえなかったとか)」(出典
 そりゃぁ、『インストール』(amazon)のDVD買わなくっちゃ。通常版には特典映像とか書かれていないので、コレクターズ・エディションでなくてはないらないみたいだ。

 で、そんなことをmixiに書いたら、しばらくして足跡に柳下毅一郎さんが。知らないニックネームの人が足跡を残していたので、いつも通り見に行ったのだが、柳下毅一郎さんだったのだ。mixiにいらっしゃるとは知らなかった。しかし、mixiには有名人などもかなりいる感じだ。自分のWebサイトを持っているような人はほとんどmixiにいる感じである。mixiの普及率はちょっと半端じゃなくすごいと思う。

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エロサイト恐るべし

 最近本家サイトROJIXのリニューアルを準備しているのだが、そんなわけで過去ログを何気なく見ていた。そして、映画の公式サイトへのリンクがあったので、何気なくクリックしたら、エロサイトにつながってしまった。

 見ていたのは2003年ころのログで、エロサイトにリンクしていたのはjpドメインの映画サイト。映画の公開も終わり、2年くらいたっているわけだ。映画用のサイトも維持する必要がないのでドメインも継続していなかったんだろう。その隙を狙って、そのドメインを取得、自分のサイトに転送設定していたわけだ。

 すごいなぁ。商売上手。URLをうち間違ったら、エロサイトにつながったというのはよくある話だし、近々ドメインをとりたいだろうドメインを先にとっておいて売るというドメイン商売はよく聞く。しかし、かつて存在したサイトのアドレスを使うってのは、ちょっと気づかなかった。よく考えたもんだ。

 これが、1回ならネタにもしなかったのだが、別の古いリンクをクリックしたら、連続で3回ほどエロサイトに転送されたのでびっくりした。しかも同じサイト。どれもjpドメインだったのは、jpドメインだと登録者の個人情報保護とかあって、個人情報を出さずにできることとか関係するのかもしれない。もしかしたら、無料で転送サービスをしている会社があったかもしれない。

 商売っていうのは、こういう風にやるんだなぁと勉強になった。恐るべし、エロサイト。

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『小説以外』と『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』

『小説以外』恩田陸 『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』恩田陸  恩田陸といえば、結末にちょっとひねりがあるというか、むしろクライマックスにクライマックスになりきらないズレがあるような、癖のある作品を書いていて、好きな人は好き、知っている人だけ知っているという作家だった。と思っていたらいつの間にかメジャーになっていた。

 『小説以外』『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』は、どちらも最近刊行されたエッセイ。

 紹介文やカスタマーレビュを読むと、『小説以外』はこれまでいろんなところに書かれてきたエッセイを集めたもの。『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』は「IN☆POCKET」に連載していたものを集めたらしい。

 『小説以外』の刊行を知ってamazonを検索して、『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』を知ったのだが、レビュを読んで後者の方がもっと興味深くなってきた。とりとめなく旅行中に妄想したストーリーも出てくるらしい。これには賛否両論ありそうだが。

 もうひとつ気になるのは『恐怖の報酬』という映画のタイトルが含まれていること。作者の映画好きは、作品を読んでいればすぐにわかることだが、もしかして映画絡みの裏話などもあるんじゃないかと期待している。

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2005/05/07

ヒッキー・イン・ザ・ダーク

 気がついたら、ここ3日ほど家から出ていなかった。その間何してたかっていうと、ほとんどWebのアクセスしかしていないのだから、完全なる引きこもりである。

 別に問題だとは思わないけど、あんまり健全じゃないのは確かだ。きっと問題を起こすと問題になるんだよね。「あんなことをする人には見えなかったんですけどね。あの人は、一日中部屋にこもって、インターネットだけアクセスして過ごしていたらしいですよ。そういわれてみると、おかしなところがありました。先日も…」

 で、とりあえず、ポストを覗きに行ってきた。衝動買いした『2046』がもう届いていた。
 でも、テレビすら、ビデオすら見る気しないんだよなぁ。だるー。

 夜になって、泡盛を飲む。あては豆腐よう、炭火焼かつおたたきのっけ盛り。その後腹がものたりないので、焼きそば食べて、さらに泡盛のシークワーサー割飲んでる。

 気がついたら、6時間くらい飲んでる。瑞穂一本あいちゃいそうなので、ドクターストップ。

 それから、日本映画専門チャンネルで放送した『刑事まつり』『帰ってきた刑事まつり』の録画を見る。テレビでは放送されないものも多々あるが、映画館で見逃しているので一部でも見られるのは吉。『刑事まつり』シリーズは、さまざまな理由でたぶん映画館で上映されたときと同じ形での鑑賞はもうほとんど無理なんじゃないかと聞いている。オリジナルの形では映画館での再上映もDVD化もなさそう。今回の日本映画専門チャンネルでの放送も画期的だけど、それでも全作は放送されていない。
 聞けば、友人たちはみんな録画しているみたいだ。

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『刑事まつり』日本映画専門チャンネル放送バージョン

 『刑事まつり』はいまいちだった。ばかばかしいのも、くだらないのも否定しないし、むしろ好きなんだけど、どうもツボにはまらなかったというか。

 全作放送されなかったというのも痛い。一作、一作の面白さだけではなくて、たくさんの作品がまとまっているところに説明できないパワーが生まれていると思うのだ。放送されなかった作品が多いと、どうしてもパワーダウンしているんじゃないか。

 もうひとつ、こういうノリの映画は、やっぱり劇場でほかの観客の反応を感じながら観るとまた違う気がする。そんないくつかの要因が相まって、いまいちという感じか。

 放送されたのは6作品。

 「だじゃれ刑事」中原昌也がだじゃれをいいつづけるのはくだらなくていい。でもあんまり面白くない。何か期待しすぎなのかな。

 「刑事vs刑事」あれっという間に終了。これから始まるのかと思ったところで終わっていたよ。なので笑う暇がなかった。

 「NOと云える刑事」寺島進と黒沢清監督がこんなことしていていいのかというばかばかしさ。くだらないことをまじめにやってるのがいい。

 「引き刑事」あー、なんかわからん。

 「モーヲタ刑事」これもようわからん。ただ、万田邦敏監督がこんなことやってていいのか、という点で突然おかしくなったりする。

 「霊刑事」黒沢清監督作品。でもばかげてる。このネタでもっとおもしろくなりそうなのに。なんか物足りない。これもなんか期待しすぎなのかな。

 ラストクレジットに放送されなかった「忘れられぬ刑事たち」の一シーンが映ってこの間のアテネでの上映会で見た記憶が蘇る。やっぱりこれが放送されなかったってのは残念。


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『帰ってきた刑事まつり』日本映画専門チャンネル放送バージョン

 『刑事まつり』よりこっちのほうがわかりやすい。

 「絶好調刑事」どうということないのだが、ネタ一個で引っ張るという単純さが逆におかしい。最後クライマックスでは、撮影風景とか想像してしまって妙なおかしさがある。

 「発情女刑事」ネタはあれなのに、結構まじめだったりする。大林宣彦パロディっていうところがポイントかもしれない。しかも、柳下毅一郎さんが出てるし。妙にこのところ縁があるな。

 「姦★刑事 セクサロイドコップ」うーん。

 「キューティー刑事」面白いのだけど乗り切れない。ストーリーは物悲しいね。

 「子連れ刑事 大五郎!あばれ火祭り」これ、個人的にはまった。しかも高橋洋さんとかキャラたちすぎ。すごく好きだ。

 結局、放送されなかった作品に、結構メジャー監督の名前があって、見たかったなぁ。だから、映画館に足を運ばなくちゃいけないのだ、という教訓かもしれない。

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2005/05/08

テレビ三昧

『ホーンティング』  DVD/HDレコーダーに録画したいがHDに空きがないので、少しHDの肥やしを減らすことにする。正月にまとめて録った「ER」を見る。まったく、正月といえばそろそろ半年になってしまうというのに。HDの肥やしもいいところだ。1話見たところでチャプターカットを入れて、すぐに消す。時間があったので2話ほど観た。

 毎回、患者が次々運び込まれて、平行で治療していくというようなパターンなので、最初に観た数話ほど面白くなくなってきた。ERに運び込まれてくる患者たちは生死の境にいることが多いのでいくらでも人間ドラマができるが、最初面白いと思った同時進行のいろんな出来事の集まりが逆に一人の患者のエピソードをじっくり描くことはできなくする結果になっている。

 何話にもわたって描かれるのは、医者の側のエピソードで、それらは仕事と家庭だったり、恋愛だったり、当人には些細ではないにしても生死と比べたら些細なエピソードになってしまう。それがつまらないわけではないけれど、数回にわたって描かれる患者の話もあっていいんじゃないかと思った。
 今回、3回銃で撃たれた店の店主が、再び店にきた少年を撃ってしまうエピソードがあったが、あっさり流れてしまった気がする。

 夜、テレビで『ホーンティング』を放送していたのを見る。興味なかったのだが、新聞を見たら監督がヤン・デ・ボンだったので見ることにする。ヤン・デ・ボンって、『ツイスター』以来、好きなのだ。『ツイスター』はパニック映画かと思ったら、ツイスター馬鹿の男たちの話だった。そんなところが好き。

 『ホーンティング』は最初のうちは不気味なのだが、後半CGの量が多くなってくるとだんだんつまらなくなってくる。目に見えないものの方が怖いもんだ。

 ジャンル的にはホラーなのかもしれないが、そんなに怖くなくてむしろアクションものみたいな感じもする。ホラーなら、主人公以外次々と犠牲になっていくのがパターンだが、最初に助手が怪我をしてからはなかなか犠牲者はでないし、主人公も危ないかのようにみえて全然危なくない。ただでも主人公は死なないものだから安心感を感じてしまうものだが、幽霊が襲い掛かってきても全然危機感がないというのが退屈な原因か。

 でもキャサリン・ゼタ=ジョーンズは綺麗だね。

 そんなわけで、せっかく買った『2046』はまだ観ていない。

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2005/05/09

Quinka, with a Yawn@Naked Loft

 Naked Loftで行われた女性ヴォーカル限定ライヴという企画の「Girlies voice cafe vol.1」に行ってくる。

 Naked Loftには初めて行く。新宿駅から10分くらい歩くだろうか、西武新宿駅を越えて職安通りを渡った向こう側にある。通りに面した部分はガラス張り。昼間道路側を開いているようなオープンカフェだった店のあとに入ったのだろうか、中からゆっくり見ると、ガラス張りなだけではなくて、扉になっていて開くようになっているように見えた。店はそんなに広くない。客席だけなら20畳くらいのスペースかもう少し広いくらい。

 丸テーブルに椅子が数脚ずつ並べられた店内の、一方の壁に一段高くなった舞台というにはとても狭いスペースがある。舞台と客席はほとんど一体のような感じでとてもいい感じのスペースだった。

 そこで今日の演奏は、FROST、MiLk、我如古百代、ムジカラグー、そしてQuinka, with a Yawnのライヴが行われた。FROST、MiLkはパワフルな女性ヴォーカル。最初からとてもいい感じ。我如古百代は少し落ち着いたヴォーカルで、名前からわかるようにと沖縄出身なのでと自己紹介して沖縄テイストの曲を最後に歌う。ここまで女性ボーカルと演奏にキーボードやギターの人がいるというシンプルな構成ばかりだったのに、いきなり5人くらいで派手な演奏をしてくれたのがムジカラグー。二曲目に「風をあつめて」のカバーを歌ったのだが、これが妙によかった。セッティングに時間がかかったわりに、あるいはセッティングに時間がかかったせいで、時間がなくて3曲だけで終わってしまったのが残念。

 最後、Quinka, with a Yawnの登場。今日は、Quinkaさんとサチさんとクラリネットの女性(名前失念)の3人構成だった。まずは「サチ子」で始まる。続けて五輪真弓のカバーの「朝もやの公園で」。この曲、この間聴いたときよりとてもよく感じたのは聴きなれたからなのか。
 そして「つぶ」。今日の演奏がまたよかった。クラリネットがはいるのもいいのだけれど、それだけじゃなくて何かいいなぁと思ったのだった。全然説明になっていない。
 「私たちは牛乳と呼んでいるのですが」という「ミルクスープ」。この「ミルクスープ」は初めて聴いた頃はなかなかしっくりこなかったのだけれど、今日はすごく響いてくるものがあった。「つぶ」のときがそうだったのだが、最初のうちはしっくりこなくていつの間にかものすごい好きな曲に変わっていった。「ミルクスープ」もそんな曲なのかもしれない。
 クラリネットが抜けて、最後の曲は「くちびるとマーマレード」。元々好きな曲だけれど、今日は特別いいなぁと思った。

 感想に「つぶ」と「くちびるとマーマレード」がよかったと書こうとしたのだが、ほかの曲もよかったと思って全部よかったと書く。なんだか小学生の感想みたいだ。

 帰りにQuinkaさんと会うと、残っているか探してくれることになっていたelekibassとのスプリットアルバムが見つかったらしくて持ってきてくれていた。CDを買うけれど、例によってあんまり話はしない。1曲分の感想は1曲分の量があって、簡単に言葉では伝えきれない。そうすると何を言っても言葉じゃ足りない気がして、結局「よかったです」くらいしか言えなくなってしまうのだ。

 家に帰って早速CDをかける。elekibassの曲が5曲、Quinkaの曲が4曲。ジャケットに書かれているのは、「quinka with a yawn」でこの頃は「,」がなかったのか。
 elekibassの曲から順番に聴いてみる。elekibassの曲もなんかよくて嬉しくなる。Quinkaさんの曲は、「napoli」「wish i could be like」「hello allow」「rainbow」。「napoli」はあの「ナポリ」だ。テンポがゆったりしていて、最初の「ナポリ」はこうだったのかと思う。
 初期の頃だから、実験的な曲が多いのかと思ったら、ポップな曲で明るくて聴くと元気になるような曲が多かった。「hello allow」だけインストルメンタルで普通の楽器以外の音なんかも使っていてちょっと変わっていた。
 でもelekibassも含めてとてもよかったので、しつこくスプリットアルバムを探してもらい続けてよかった。

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2005/05/10

週刊ダイヤモンドとユーロスペースのDM

 6時の目覚ましで目を覚ますが、ものすごく眠くてもうろうとした意識でしばらくもがき続けて、7時すぎ起床。眠いわけだ。4時に寝たばかり。

 電車の中吊り広告で、「週刊ダイヤモンド」の広告を見て、キヨスクで購入。特集が、「300万円で始める起業のススメ」というもの。起業って具体的にどうしたらいいのかわからないので、300万円とか具体的な数字もあることから興味がわく。
 実際の記事には起業する人が増えている実情の簡単なレポート、起業をした人のエピソードを見開き2ページの記事。起業を図を豊富にまとめた見開き2ページの解説。起業家育成を仕事にしている人や、起業で成功している有名人による成功の秘訣を語る記事が6つ。それぞれ1ページから2ページくらいの記事で、コラムとしてはてな社長の近藤敦也氏の記事もあったり。最後に、起業をした一般の人たちの1ページずつの体験談が7例。
 電車の中で30分くらいでざっと読み通した。薄いのに570円。「週刊ダイヤモンド」とか、これにかぎらずこの手の経済雑誌って高いよね。でも面白かったのでよしとする。

 この間、『トニー滝谷』を観にいったときに、ユーロスペースの会員になったので、映画の上映案内が送られてくる。5月半ばから、「キェシロフスキ・コレクション」、『デカローグ』の上映がある。いいな、観たいなぁ。「キェシロフスキ・コレクション」、『デカローグ』のチラシが入っていた。「キェシロフスキ・コレクション」は、『トリコロール』三部作、『終わりなし』『傷跡』『アマチュア』『偶然』『殺人に関する短いフィルム』『愛に関する短いフィルム』を上映するようだ。

 ほかに何枚かチラシがある中に、DVD発売記念にアテネ・フランセ文化センターで上映する「DRAMADAS」のチラシが気になった。関西テレビで放送されたテレビドラマのシリーズらしい。植岡善晴、黒沢清、西山洋一、万田邦敏の作品が2本ずつ上映。5月20日、21日の二日間だけみたいだ。あとでアテネのサイトでもチェックしてみよう。

 夜、冷奴、刺身、長芋なんかをあてに、残波を飲む。今日は早く寝ようと思ったけど、もうすぐ2時になる。早く風呂に入って寝よう。

 B.G.M.は、昨日買ったelekibassQuinka, with a Yawnのスプリットアルバムをエンドレスリピート。

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2005/05/11

早く寝なくちゃ

 今朝も7時過ぎ起床で、眠い。昨日も寝たのは3時くらいだったか。

 比較的早めに、8時半くらいに帰宅。今日もelekibassQuinka, with a Yawnのスプリットアルバムをエンドレスリピート。

 引越しのときにステレオのCD部が故障したのと、ケーブルを申し込んでテレビのある部屋にいることが多いのとが合わさって、ここ一年くらいは、音楽番組を流しっぱなしにするとか、BGMではなくて、BGVになっていた。ここ数日、何枚かCDを聴いていたりしたのだが、今日で三日同じCDをリピートしてたりして、やっぱり好きなCDをリピートするのっていいなぁと思う。
 テレビだとどうしてもメジャーなものばかりになってしまう。

 きゅうり、冷奴、長芋なんかをあてに、残波を飲んで、入浴。

 もう少し書きたいことはあるが、明日は5時起きなので早く寝る。

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2005/05/12

体調不良

 昨日の夜、突然鼻水がとまらなくなって、なに花粉症? でも何がきっかけで?、部屋にいたのに、と思っていた。

 今朝は5時半起床で、なんとかのたうちまわりながら意識を回復させて起きたので、ただ眠かった。しかし出かける支度をしていると喉は痛いし、鼻水は出るし、咳き込んだりもして、風邪みたいな雰囲気。

 一日なんとも調子が悪かった。

 定時で帰って、19時半には帰宅。ものすごい空腹感にまずパンを2枚食べる。ビールを飲んで、やっぱり泡盛を飲む。時期はずれだし、頭が重いし、やっぱり風邪なんだろうと思っていたら、アドヴァイスを貰う。ぐぐってみたら花粉症でも喉なんかにもくるらしい。花粉症なのかもしれない。

 なんにせよ寝不足だし、辛いので22時前に寝る。

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2005/05/13

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』

『世にも不幸なできごと (1)(2)(3) 3巻 箱入りセット』  『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を観る。この映画、予告を見たときにちょっと興味があった。話は、発明家の少女と本好きの少年と齧るのが大好きな赤ん坊の三姉弟が、突然の火事で両親と住む家を失くし、親戚のオラフ伯爵に引き取られていくが、オラフ伯爵は三姉弟の財産を狙う悪人だった。しかし三姉弟は知恵と勇気で次々と襲いかかる困難を乗り越えていくというもの。興味を持ったのは、三姉弟が発明とか本で得た博学という知識で解決していくという魔法は出てこないけれどファンジックな雰囲気と映像的な印象だ。三人目の特技が特技とも専門ともちょっと違う、齧るのか好きっていうところがまた心憎いと思っていた。

 「レモニー・スニケットの」と冠されているが、レモニー・スニケットとは何者だろう。原作があって、その映画化なのだろうかと思ったが、予告では映画化というようなことは見た記憶がなかった。つい最近映画の感想で、原作について触れられているのを見かけて、やっぱり原作があったのだと気づいた次第。基本的には映画を見る前には原作を読む主義なのだが、今回は原作を読まないまま映画を観た。

 次々起こる困難を知識と発明で乗り越えるというのは、そして映像的にもとてもよかったのだが、妙にあらすじ的なストーリー展開なのが、物足りなかった。知識と発明で乗り越えるときの場面がまたよくて、水戸黄門の印籠のような、あるいは特撮戦隊ものの変身のようなパターンを見せる。原作にもあるのだろうが、少女が発明に集中するときには髪にリボンを結ぶのだが、困難が訪れると少女は髪を結んで結び終わると答えが出ているのだ。少年が知識引き出すところは、膨大な本の詰まった本棚から困難に関連する本を取り出すイメージを見せている。

 映画のあと本屋に寄ったら、映画の写真のカバーと帯をつけた原作の翻訳『世にも不幸なできごと』が陳列されていた。パラパラと見てみると、原作の最初の3作を一本の映画にまとめたようだ。あらすじ的な感じは三作分を一本の映画にした詰め込みのせいかもしれないが、読んでいないので違うかもしれないが、原作の分量からするとエピソードがそんなに削られているとも思えない。
 映画のブラックユーモアに満ちた世界は、原作の雰囲気を表しているようで、また映画の始まりを含めて途中に何度か作者が登場するのだが、これは原作通りのようである。作者の語りが、物語のあらすじ的な雰囲気をさらに助長しているのかもしれない。

 原作との比較を抜きにして、映画単独では物足りなさも感じる。映画で作者が顔を出すのを抜きにして、ブラックユーモアを多少抑えても、三姉弟に降り注ぐ困難をもっとスリリングに見せたほうが映画としては面白かったかもしれない。ただ、原作の面白さはブラックユーモアや時折顔を出す作者の饒舌だったりもするみたいなので、原作を読んでいると作者には顔を出してもらわないと納得できないかもしれない。映画化の是非については、原作のシリーズが8作翻訳されているようなので、読んでみてから書いてみたい。

 映画自体物足りなさを感じるとは書いたけれど、結構好きな世界のせいかあとから思い返すとこれはこれでよかったかなと思ったりする。

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2005/05/14

眼鏡を作る。

 昨日は13日の金曜日だった。最近はあんまり縁起の悪い日として脚光を浴びなくなってしまったし、自分もすっかり忘れていたのだが、終電に乗り過ごして朝までハンバーガーショップで時間を潰してたら眼鏡を落として割ってしまったとなると、日の悪さを思い出す。でもどちらも0時を超えての話なので、やっぱり関係なんだけど。

 そんなわけで明け方帰宅したので昼近くまで寝て、午後食事をしたりインターネットをアクセスしたり雑多なことをして、15時過ぎくらいに眼鏡を買いに行く。いつも利用していた眼鏡屋があるのだが、前回買ったときの保証書などを探して調べてみると、なんと94年の購入でもう十年以上前だったと気づく。壊れた眼鏡は、さらに2年前92年に購入したもので、13年も使っていたことになる。

 その店はちょっと離れているので、駅前に何軒も眼鏡屋があるのにわざわざ遠くまで行くこともないと思い直し、別の店に行ってみた。しかし、医者などと同じでなんとなくどこでもいいという気がしないので、どの店にするかちょっと迷った。評判とか調べてから行けばよかったと思うが、行き当たりばったりで決まる。

 フレームを選んでいるうちになぜか立て続けに客が訪れて、担当の人がみんな一杯になってしまいしばらく待たされる。作るのにはやはり検査から含めて小一時間かかるので、結局18時くらいまでかかった。8万ちょっとかかってしまい、終電を逃してタクシーに1万数千円払うのはばかばかしいと思ってやめたのに、かえって余計な出費になってしまったというのが情けない。

 ただ考えようによっては、13年も使ってたんだから、買い替えるきっかけになってよかったのかもしれないとも思う。実は眼鏡を壊したのは初めてのことで、たぶんこんなことがなければ、ずっと買い換えなかっただろうから。

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2005/05/15

『奴婢訓』

 寺山修司生誕70年記念公演『奴婢訓 −Nuhikun−』を観てきた。今は亡き寺山修司が作・演出と大きく書かれている。一回り小さい字でJ・A・シーザー演出・音楽。寺山修司の作ではなく、「作・演出」というところに、この芝居の演出は寺山の系譜をそのまま引いているという意気込みが感じられるが、現在の時事ネタといえるようなものも含まれているので、どこまでオリジナル寺山演出なのかはやはりわからない。今、寺山が生きていたらきっとこうしただろうというところまであるのか、それとも寺山演出を逸脱しない範囲での遊びなのか。

 キャストは掃除婦ダリアに旺なつき、悪夢の踏人・カルボンに能美健志、女中頭・かま猫に蘭妖子、園丁・クーポーにサルバドール・タリ。いずれも名前は聞くけれど、見たことのない人たちばかり。『奴婢訓』に限らず、なぜか寺山修司の芝居は観たことがなかった。特に理由はないのだが、芝居というのは演出とか劇団で観るという印象が強かったからかもしれない。芝居を観るようになったときにはすでに寺山修司は亡き人で、寺山修司の芝居は寺山修司作の芝居でしかなくて、観たいと思う何かがなかったのかもしれない。

 どこまで寺山修司の世界なのかわからないとは言いつつも、唐十郎の状況劇場とか金守珍の新宿梁山泊とかの原点ってこれだったんだと思った。それどころか、全然思いもよらなかったことに、野田秀樹の芝居まで思い出して、勘違いかもしれないけれど野田秀樹の原点まで見えた気がした。

 アングラ演劇とか小劇場とか結局、辿るとすべては寺山修司にたどり着くということなのだろうか。さらにその源泉というのもあるのだろうか。

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