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2003年6月後半
そんなに忙しいわけではないのだが、あっという間に過ぎ去る一日。夜、憂鬱なメール多数。
結局、今日もこれといって書くことがない。『ねじの回転』もついに読了だと思っていたのにまた今日も読み終わらないし。
こんなに退屈な日々が続くと、そろそろ読者もいなくなるんではなかろうか。でも誰も読んでなくても書き続けるだろう。
ところで、最近のささやかな楽しみは、大極宮に行って、『陰摩羅鬼の瑕』の発売日が出ているかどうか確認することである。今年前半に刊行といっていて、もう残すところ15日なので、きっと出ないだろうと踏んでいる。それを確認するのが楽しみってなんか悪趣味だが気になる。
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ずっとずっとずっと読んでいた『ねじの回転』(恩田陸 bk1 / amazon)をようやっと読み終える。
一体いつから読んでいたんだろうと思って過去の日記を遡ってみたら、なんと5月12日から持ち歩いている。12日は持って出かけたけれど1ページも読まなかった。読み始めたのは5月13日から。結局1ヶ月以上かかったと言うことである。恐ろしい。
今日、読んでいて、本の表紙の縁がすり切れていることに気づく。まるで長年読み続けている愛読書のように痛んでいた。さて、次に何を読むか。何かさくっと読めて、読書ペース回復の勢いがつくようなものがいいのだが。
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未来、時間遡行により歴史をやり直すことができる時代、過去の忌まわしい事件を「本来あるべき」歴史を「再生」するプロジェクトが国連によって運営されていた。そして、日本においては、2.26事件がそのプロジェクトにあげられていた。こういう背景が判らないまま、2.26事件の「再生」が語られる。物語がだんだんに判ってくるのも面白いという点では、こういう説明は蛇足だがしかたないだろう。物語の全貌が判るのは結末なので、その一端も書かずに紹介することはできない。
「時間遡行」とか「再生」とかいうが、何も新しい概念ではなくて、いわゆるタイムマシンとタイムマシンで過去を変えるというだけの話だ。しかし、そういうありきたりな初歩的なSFが、妙に重苦しく重厚な感じの話として書かれているのが新しい。ドラえもんでも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、過去の出来事で未来が変わってしまうために、その過去を正したり変えようとしたり、そのために四苦八苦したとしても『ねじの回転』のような重苦しさはない。タイムマシンの元祖、ウェルズの『タイムマシン』にしても、悲惨な未来のアンチユートピア的な暗さはあっても、過去を変えたりあるいは過去を本来あった過去のままにしようとすることが『ねじの回転』のようにはたいへんではない。『タイムマシン』の場合は変えようとしても変えられない過去というか運命というかそんなものがあってそこの重苦しさはあるけれど。
2.26事件を「再生」しようとするプロジェクトチーム、そのために昭和維新に失敗し死を迎えることをもう一度しなければならない過去の3人の人物、そして謎めいた割り込みをかけるハッカーの邪魔などが入り組んで、予想外の歴史が「再生」されていく。果たして、このプロジェクトは成功するのか、それともプロジェクトの目指すのとは違う別の歴史が「再生」されるのか。
後半には様々な謎が解決し、結末はすべての始まりのような終わり方をする。タイムマシンものに相応しい終わり方だ。面白いのだが、果たしてこれでよかったのかというと今ひとつわからない。ジグソーパズルが最後の一枚のピースまでピッタリとはまったのに、そこにあるのは何とも判らない画だったような妙な感じを受ける話だった。
[ 『ねじの回転』 恩田陸 集英社 (bk1/amazon)2003/06/17 ]
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そうだ。京都に行こう。
金曜と土曜の予定がおぼろげながら見えてくる。
『ねじの回転』を読み終えて何を読もうかと迷ったのだが、先日購入した『壺中の天国』(倉知淳 bk1 / amazon)を読むことにする。これは帯によると、「第1回本格ミステリ対象<小説部門>受賞作」とのこと。倉知淳の作品は初めて読むのだが、ミステリ好きの友達に以前『星降り山荘の殺人』を貰っていたのだが読んでなかったことを思い出す。
読んでいたら、ページの乱丁というか、変に折り込まれたページがそのまま裁断されているのに気づいた(って言っている意味判るだろうか?)。なので、購入したABCで交換をお願いする。
今日のところは80ページくらい読む。ムダに家庭の細々した話が出てくると思ったが、「家庭諧謔探偵小説」と冠がついていたのを思い出す。これがこの小説の魅力と感じるか否かが評価を大きく分けそうな気がする。というか、今まで読んでいて決して詰まらなくはないのだが、どうも脱線しすぎという感じがしてしまうので。
そういえば、このところ買ってきた本を、「これから読む本」にリストアップしてない。もっともリスト以外に未読の本なんか山ほどあるのだけれど。
夜、新宿武蔵野館で、『メイド・イン・マンハッタン』を観る。ジェニファー・ロペスとライフ・ファインズ共演のラブコメディで、そんなに期待していなかったのだが、始まりのクレジットを観ていて、監督がウェイン・ワンだと気づく。というわけで、心してみるのだが、単純にエンターテイメントのラヴ・コメディなのだが、予想以上に面白かった。ウェイン・ワンってこういう映画も撮るのか。
ところで、「ぐぐる」って最近まで、というかこの読冊日記を読むまで全く知らなかった。しかしすでに英語ではgoogleは動詞になっているというだけあって、この映画の中で「学校でインターネットで調べなさい」(とかそんな感じ)の字幕が出ているときに、ジェニファー・ロペスは「google at school」とかなんとか言ってた。さすがに字幕では、「学校でぐぐりなさい」とはならなかった。ちなみに字幕翻訳は戸田奈津子さん。
そういえば、予告で『踊る大捜査線2』の予告をやっていて、誰かが「事件は会議室で起きてるんじゃない」に匹敵する名台詞がないとヒットしないんじゃないかとか書いていたのを思い出しながら観ていたら、いきなり新たな女上司が「事件は会議室で起きてるのよ」と言い放つのにはまいった。そうきたか。もちろん、織田裕二のキメ台詞もあるのだが、「事件は会議室で起きてるんじゃない」ほどインパクトはなかったね。
『メイド・イン・マンハッタン』の感想を書きたかったが遅くなったのでまた後で書く予定。
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『マトリックス リローデッド』を観る。新宿ミラノに行ったのだが、混雑しているかと思ったら意外と空いている。映画は、かなり期待していたのもあるけれど、いや期待していたとかどうとかではなく、結構つまらなかった。あまりにガッカリしたので、インターネットで評判を探してみるが、かなり評判は良くてえーほんとかよ、という感じなのだが。詳しい感想はまた別に。
でも一言で言ってしまうと、ネオが強すぎるのと、マトリックスが仮想世界ということでなんでもありなのが退屈な原因だと思う。2、3回観に行くつもりだったが、もういいやという感じ。
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朝食後、ちょっと休んでいたら眠ってしまい、朝から出かける予定が狂う。webでホテルの予約をして、昼飯を食べ荷物をナップザックに詰めて出かける。大宮で指定を取ると15時少し前ののぞみで、京都には17時10分着だった。東京−京都間はのぞみなら2時間ちょっとなので、夕方4時くらいには京都に着くつもりでいたのだが、ドアツードアではいろいろなロスがあり思ったようにはいかない。
上野のブックガーデンで、麻雀の入門書を探して、『3時間でわかる麻雀入門』というのを買う。新幹線は2時間だからちょうどよい。何がちょうどよいって、麻雀って全く知らないのだが、今日麻雀をしようというのである。「基本は絵あわせだから、知らなくても2、3回見てれば判りますよ」とちゃめさんの言葉にそんなもんかなぁと思うが、やっぱりゲームだからルールがいろいろあるだろうと思って少し予習してみようと思った。
新幹線に乗る前にちゃめさんに電話、河原町のいつもの喫茶店で待ち合わせることにする。新幹線では、『壺中の天国』から『麻雀入門』に読む本を変える。読むと言っても、ほとんど図解なので、絵を見て補足の文章を理解するだけ。なるほど3時間で読めそうな本だが、5分の1も読むと基本の説明は終わってしまい、そのあと「あがり役」の説明が続く。しかしこれは本で覚えるもんでもないだろうと思う。先に飛ばすと点数計算だが、これも今すぐ覚えられるものでもなさそうなのでさらに飛ばすと「実戦のいろいろ」とか「あがり役」を飛ばしているのでよくわからなくてまた元に戻ったり。
少し読むうちに眠くなって、居眠り。目を覚ますとまた少し読むという繰り返しで結局1時間読んだかどうか。
実は最近、ちゃめさんがギャル雀に凝っていて、麻雀をするというのはこの行きつけの店でギャル雀をしようというのである。ギャル雀というのは、店の女の子が相手をしてくれる麻雀で、その麻雀をしながらの会話が楽しいという。そういわれても実は麻雀はやったことがないので、ルールも何も知らない。「でも麻雀って全然しらないからなぁ」と言ったのに対し、先ほどの「基本は絵あわせだから、知らなくても2、3回見てれば判りますよ」という答えが返ってきたわけだ。
河原町でちゃめさんと会う。そこで麻雀をどれくらい知っているか再度訊かれて、牌の種類も何も知らないのだが新幹線でとりあえず牌の種類がどんなのかは見たレベルであることを話す。そんなので行っていいのかというところだが、「あとはこれだけ判ってれば大丈夫です」とか言われて、「じゃあ6時くらいに店に行きましょう」などとまとまる。
店に着いて、ちょうど客がいたのでちゃめさんはそちらに加わり、一人ルールを教わる。「試しにちょっとやってみますか」、といわれてルールの説明を受けながら実際にやってみる。そしてさらにもう一人客が来たので、ちゃめさんがこちらに移ってきて、オープンで2回くらいやってみる。そしてペースはかなり遅いけれど、実際にうってみる。というわけで麻雀教室状態で遊んで貰った。僕のためにノーレートで打ってたのだが、マーフィーの法則的なことにちゃめさんはいい役を出したりして残念そうだった。
それからホテルにチェックインして、エスニック系の店で食事して、バーを二軒ほど梯子して話をする。2時過ぎてちゃめさんと別れてホテルに帰る。
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昨夜はメールを読もうとパソコンを立ち上げて、待っている間に寝てしまった。今朝起きて今度こそメールを読もうとしたのだが、巨大な添付ファイルがあったもようで全然メールの読み込みが終わらない。VAIO C1-RとAir H"もそろそろ限界だ。などといって、ノートPCを買う理由付けをしている。
河原町でちゃめさんと合流して、大阪は大正区へ。何度か行っている凡愚という蕎麦屋にいく。大正区でもう一人と合流して三人で行く。暑いし歩くにはちょっと遠いのでバスで行く。天野酒を飲んで、思い思いの蕎麦を食べる。笹寿司も食べる。ちゃめさんにあとから聞いた感想では、普通の蕎麦ではないのは判ったが、うまいのかどうかというと疑問というような率直な意見だった。そうかもしれない。
そのあと商店街を抜けて駅へ。怪しい喫茶店でお茶をして次にどこに行くか相談する。結局、梅田のヨドバシカメラに行こうという話になる。京都や大阪に行って、雀荘だとかバーに行って、エスニック料理だとか蕎麦を食べて、ヨドバシカメラって一体なんなんだろうという気がしなくもないが、楽しいのであんまり関係ない。
ヨドバシカメラでクリエの新機種を確認。見たのはPEG-NX73Vだが、今月末にはPEG-80Vも発売になる。嫌いなウィングスタイルだが、通信カード用スロットが折り畳み式になったり、いろいろな工夫が心をくすぐる。
PEG-TG50あたりが、機能的にはベストなのだが、キーボードがついたためにグラフィティエリアが通常はなくて、入力するときにだけ表示されて画面が狭くなるのが難。あと、使わないBluetoothが内蔵している変わりに、通信カード用スロットはなくて別のアダプタをつけなくてはならない。
いっそ、PEG-T650Cあたりまで遡った方がよいのかもしれない。クリエは、たぶん来月くらいには買う予定だが、どのレベルにするのかまだ迷っている。
ちゃめさんは、SigmalionIIIを見ていて、これも魅力なのだが、以前購入を検討したときには帯に短したすきに長しという感じがした。値段的には、クリエのPEG-80Vとかを買うなら同じくらいの値段で買えてしまうのだからクリエは高すぎる感じがある。しかし、Sigamlionを買うならノートPCが欲しい。値段が違いすぎるけれど。クリエは手帳として使用しているので、やはり必要。SigmalionIIIを買うならノートPCまでランクを上げたいと思ってしまう。
ノートPCはLet's note LIGHT W2などを見て感動する。かなり欲しい。触ってみたキーボードの触感などもよい。
それから大阪らしいものを食べようという話になり、いかにも大阪らしいビフテキやビフカツのある定食屋で食事する。そして2人と別れて東京へ。
12時過ぎに自宅に着くと、ファックスが届いていた。昔東京デザイナー学院で教わり、その後数年にわたってデッサンを習った先生が逝去されたとのこと。明日お通夜。
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2日間の関西旅行?−−果たしてこれは旅行なのか−−を終えて今日はぐったり。Yahoo! Messengerで話していた2人にしか行くことを伝えてなかったので2人にしか会わなかったが、こんなに疲れるのなら、それくらいでちょうど良かったのかもしれない。昔からの友人はもちろん、会ったことのない人に会ってみたいという興味もあって、いつもタバコをふかしている数字の人とかも京都みたいだと思っていたりしたのだが。
PCを持っていったが、webを見たり更新する暇はなく、メールすら添付ファイルが大きすぎて読めなかった。帰ってきてwebを見ていたら、「良かれ悪しかれ」の人に喜ばれていた。僕も全く同じことを思っていて、留守中に郵便配達があり、代引きなんかするわけないので、断ってしまえとか思いながら伝票を確認したら「チクマ秀版社」が差出人で気づいた。危うく断るところだった。
昼間だらだら過ごす中で、一昨日の麻雀を覚える過程についていろいろ考える。算数的な計算と反射神経的な動作のマスターが遅いのを自覚しているのだが、単純にどの場所から牌を取っていくとか、その辺がなかなか覚えられなくて苦労した。
そしてあとから面白いと思ったのは、牌の絵柄を知っていての単純な絵合わせだとしても、読み方が判らないだけで待っている牌を記憶しておくことが難しかったことである。映像的記憶力をもっているので、映像だけで待っている牌を記憶できるかと思ったらそうではなかった。つまりピンズの2と4を待っているときに、まだピンズという言葉が絵とマッチしていないので、「◎◎」か「◎◎◎◎」が来ないかと考える。でも、この映像で待つのは難しく、「2マル」か「4マル」がこないか、と言葉に置き換えて考えていたのである。思考は、映像的ではなく言語的に行っているということか。
これからすると、たぶん牌とピンズ、ソウズといった言葉がマッチしたらもっと速く反応できたのだろうと思う。映像と言語の他にもしかしたらビジュアルとオーディオ情報の関連とかあるんじゃないかと思ったのは、20年近く前に書いた卒論を思い出してのことだ。
他に難しかったのは、牌の上に並ぶ絵柄の並び方が数字を直感的に判断するのに役立つのだと思うのだが、5と7、6と9辺りでかなり混乱したことだ。この辺は算数的な直感力の鈍さが悪影響しているかもしれない。自慢じゃないが、僕の算数の苦手加減は、クレペリン検査をすると一目でわかる。人より計算量が少なくて、速い人の半分くらいの量になってしまう。
妙なことに、時間をおいているうちに、別に麻雀入門書を読み返したりしたのではなくて、ルールがだんだん明確になってきた。一昨日の麻雀体験は、麻雀入門を開いてから約7時間の出来事だったのだが、短期集中レッスンという感じでじわじわと浸透してきたようだ。
夕方出かけて、画家の先生の通夜に出席する。昔、デッサンを習っていた仲間と久し振りに会う。もう10年振りに会う人もいる。10年も経つとみんな変わるが、ずっと変わらない人がいて、不思議である。
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非日常的な3日間が終わった(2日は場所的に、1日は通夜という別の意味の非日常)。そして再び日常生活だが、日常生活が当たり前なのかというと、意外に非日常的な日常だったりして。しかし、何があったのか思い出そうと思って思い出せないくらい日常的ではあったのかもしれない。
そして久々のタクシー帰り。……あとは書くことが思いつかない。うーん、これが日常ってやつなのか。とほほ。
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午前中用事があったのだが、休みだと思ったら気が抜けたのか、午前中ずっと沈没。しかしなんでこんなに疲れが溜まっているのか。休養をとってもとっても疲れが抜けきらない。暑くなってきたのもあるかもしれないが。
最近欲しいと思っているのは、AirH”フォンとクリエとノートPCだ。クリエについては最新のPEG-NX80Vが気になっているのは書いたが、AirH”フォンとか使ったらクリエはいらないんじゃないかなどと思っていろいろ迷っている。AirH"フォンの強いところは、電話でメールも読めればwebもアクセスできるところで、それなら予定表も同期をとるとか面倒なこといっていないで直接webの予定表を見ればいいんじゃないかと思ったのだ。
もう少し詳しく書くとこんな感じだ。AirH"フォンを使うなら、AirH"カードで契約しているつなぎ放題をAirH"フォンにしてしまって、PCから接続したければUSB接続で使用すればいい。そうすればカードは解約できる。しかし通信カードがなくなるので、ネットのアクセスなんかはクリエでできなくなって、純粋に電子手帳機能だけ使うことになる。しかしそうなると、電子手帳機能でも一番重要なスケジュール管理は、いつでもwebに繋がるAirH"でweb上のスケジュール管理を使用してしまえば、クリエなんかは不要になる。AirH"フォンひとつで電子手帳機能からメールの確認、ちょこっとしたwebの参照までカバーできるではないかというわけだ。
この間久々にクリエの現物(新製品)を触ってみて一番便利だと思ったのは、カードスロットが一体化していることと、デジタルカメラが内蔵なら別にカメラを持つ必要がないことだった。値段はsigmalionIIIと同じような値段をすることを考えるとこの便利さは値段と等価なのか疑問に思ったりもする。
しかし今日思ったのは、やっぱり電子手帳はオフラインでボタン一つで一瞬にして使いたい。やはりその都度接続するのは毎日使うにはうざったく感じるだろう。クリエの入力方式が、ミニキーボードが付いたり、デクマという新入力方式が採用されたりと、grafiti以外に拡張しているのも結局入力がいろいろな意味でネックになっているのだろうと思う。携帯電話の入力方法はかなり劣っているから電子手帳としてはやはり不自由な気がする。携帯電話でもの凄いスピードで入れる若者とか思えば必ずしも不便とはいえないのだが、快適さでは負けるだろう。
そんなことをいろいろ考えてみたら、やっばりまだ電話は電話でしかないのかなと思った。メールが読めるのは便利だが、添付ファイルなどは見ることができない。クリエでwordやexcelが読めるようになっているのはかなり魅力だ。そんなわけで、いろいろ悩んでいたが、もしかしてAirH"フォンよりも新しいクリエを買うべきなのかもしれないと思い始めた。
少し精神的には楽になってきたみたいで、ため込んでいた掲示板のレスを書く。しかし2ヶ月以上放ったらかしにしていたのには驚いた。少しは元気になってきたので、今後はなるべく早めにレスを書くつもり。
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最近、一日起きに行く先が違う。上野方面と新宿方面があるのだが、今日は上野方面に行く予定が、ぼんやりしていたら新宿方面に向かっていた。昨日は上野方面に行く予定で、上野行きに乗ったのはいいが、赤羽で降りてしまい埼京線に乗り換えようとして乗り換える必要がないことに気づいた。二日続けてのポカである。仕方ないので、池袋で降りて別経路で行く。
なんかバタバタした一日。最近、そういうことが多い。大したことをしていないのに一日が終わっている。
夜、宴会がある。本来4月にやるべき宴会が延び延びになってほとんど3ヶ月も延びた宴会。忙しい人が多いので、20時開始で23時まで3時間くらい飲んでいた。たぶん2時間制なのだろうが、遅いので延びても文句を言われなかったようだ。結構飲んで帰ったのに帰ってからまた缶ビールを飲んで、いつの間にか意識を失っていた。
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どうも日記のズレが追いつかないまま日常生活に戻った過去日記の退屈なこと。たぶん、その日その日には退屈なりに面白いことがあるはずなのに思いだして書くから何も出てきやしない。そんなわけで、またまた一気に飛ばして今日の日記を書くことにする。過去日記はあとで思い出したことをおざなりに書いて埋め草にする。
と、一気に月曜から木曜に話が飛ばしたのはいいが、今日については昨日のあらすじから始めなくてはならない。やっぱりその日に書くと書くことがあるのだな。昨日は飲み会で、終電には間に合う時間に帰ってきたのだが、さんざん飲んだはずなのに帰ってきてからさらにビールを飲んで、畳にうわーっと大の字になってのびてたら当然のことながら眠ってしまった。4時半くらいだろうか、目を覚まして布団だけ敷いて寝直す。
朝は意外にすっきり目が覚めたが、眠い。電車は混雑していて読書などできない。どうも眠気がひどくて集中力がないところに加えて一日中殺人的なミーティングで死ぬほど眠くなる。死ぬかと思った。死ななくて良かった。
帰りにふと思いついてコンビニに寄る。この間、『ウルフガイ』のコミックスを見つけて買ったのだが、そういえばあれから1ヶ月くらい経っているかもしれない。もしかして2巻が出ていないかと思って行ったのだが大正解で、まだ入荷したばかりなのか売れ残っているのか(失礼な)2冊ほどあった。ということで購入。まだ読んでいないけど。
帰りの電車では『ウルフガイ』ではなく、『壺中の天国』(倉知淳 bk1 / amazon)を読む。ようやく半分くらいまで読み進む。いまだに読書ペースは遅いままだ。冗長な語り口にも慣れてそれはそれで面白いのだが、事件があんまり進まない気がしてその辺が物足りない。
家に帰ると東京テアトルから株主優待のカードが届いていた。前に書いたが初めて買ったのが東京テアトルの株なのだが、今度から東京テアトルでは優待券ではなくICカードを使用した優待制度に変わったのだ。そのカードが届いていた。優待回数には若干余裕があるので、テアトル系の映画を一緒に観に行く人募集。
ということで、その日に書けば書くことがちゃんとあるじゃないか。やっぱり日記は毎日書かなくちゃいかんのだね。過去日記については余裕があれば今晩も少し書くつもり。どうせ記憶を辿っても数行しか書けないから。
日記を書いてからなんとなくwebを巡回していて、『踊る大捜査線』サイトを観に行く。そこで今度の『踊る大捜査線 The Moview 2』のキャストを見ていて、この間予告で見た「事件は会議室で起きているのよ!」と啖呵を切る嫌な管理職役はもしかして、真矢みき様ではないかと気づく。最近、殊能将之のサイトをまじめに読んでなかったので気づかなかった。いや、書いてあったかどうかわからないが、殊能将之が見落とすはずはないだろう。真矢みき様の出ているドラマってたぶんまだ観たことないので楽しみだ。
などと書いてから殊能将之のサイトを見に行ったが、ここ1〜2ヶ月の日記には真矢みき様『踊る大捜査線』出演の話題はなかったようだ。
それと、2日分のおざなり日記を書いてアップした。
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昨日に引き続き殊能将之のサイトを見に行ったらなぜか「阿部寛のホームページ」にリンクしている。「2004年公開予定らしいですね。」と他人事のように書いているのと、昨日の今日なので、もしかして真矢みき様が出演する映画なのかなと思って、リンク先のページに行ったら、阿部寛が映画『ハサミ男』の犯罪心理分析官役で出演だという。驚いた。『ハサミ男』が映画化だよ!
『ハサミ男』(bk1 / amazon)が映画化というのは2つの意味で驚きがある。
一つは殊能将之の小説が映画化されるということそのものである。そんなことに驚くのは失礼じゃないかという考え方もあるが、でも普通に考えて映画化されるとは思えないミステリ作家ではないか? 知名度にしても(とかいうのは本当に失礼だな)そうだし、ちょっとマニアックな作風にしても一捻りあって一般受けしないような世界ではないか。
2つ目の驚きは、映画化しにくい小説ではないか。すくなくとも、完全映画化はできないような気がする。といいながら、話を思い返してみるが、やっぱり無理じゃないか。無理だよね? ね? (あくまで読んだ人に同意を求める。)
ということは、映画ではその辺はすべて変わってしまうのだろうから、期待しない方がよさそうだ。少なくとも殊能将之の殊能将之らしさが映画に反映されるとは思えない。いや、でもちょっとでもあの世界が映画化されないだろうか。いや無理だ。うーん、気になる。
とりあえず、失敗作であると何も知らないうちに宣言しつつ、一応チェックはするしかない。まかり間違って、傑作になっちゃったりしたらいいんだがなぁ。
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『ハサミ男』映画化が気になったので、webを検索。東宝系で公開らしいので、東宝のサイトなど見に行ったら、代わりに「スチームボーイ」公開延期のお知らせを見つけた。8年がかりで作っているのにまた延期か、いい加減しなさい、って感じであるが、大友克洋らしい完璧主義が顔を出したのか。まあ、8年が9年になろうがあんまり変わらないかもしれないが。全然情報を集めていないのでタイトル以外何も知らなかっただが、この記事の下にあるインフォメーションによれば「蒸気機関の全盛期である19世紀のイギリスを舞台に繰り広げられる少年発明家レイの大冒険!」らしい。スチームパンクか? これ以上知らないでおこう。
忙しさが落ち着いて、心の余裕が出てきたのか、またもやサイトを改装したいという気持ちが膨らんできた。よく考えてみたら、改装してからそろそろ半年なのだった。半年も経てば、いろいろ思うところも出てくる。まだデザインとかを大きく変えるつもりはなくて、今考えているのはコンテンツの方だ。そのうちネタがない日に思ってることをつらつら書くつもり。
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帯の「第一回 本格ミステリ大賞<小説部門>受賞作!」に惹かれて購入したのだが、読み始めて最初におやっと思ったのは妙に家庭の細々した日常描写が多いことだった。本のタイトルとか副題ではなくて、目次のところにタイトルに添えて、「家庭諧謔探偵小説」と書かれているのだが、なるほどこの描写を指してそう呼んでいるのだとはわかったのだが、そういうジャンルならそれでよいのかという疑問も持った。
冒頭をかなりの部分を読んでもひたすら日常的な話が続き、決して詰まらなくはないのだが、いくらなんでも脱線しすぎではないかと思ったのだ。そして、この細々した家庭の描写を楽しめるかどうかが、この小説の評価の分かれ目ではないかなどと考えた。
それともう一つ、ミステリだと思わずに読んでいれば、こういう小説なのだとも考えられるかもしれないのだが、特に頭に「本格」とまでついてしまったミステリの賞を受賞しているような本格ミステリとなると、この描写そのものがトリックにでもならない限り最後に納得できないのではないかとも思った。
さて、読み終えて、その結果はどちらだったのか。
はっきり言ってしまうと、やはり冗長すぎる。長すぎる。結末の推理、真相が明らかになったときに見えてくる伏線、これはなかなかうまいと思う。ただあっさりとけ込みすぎていて、伏線そのものは読み返して初めてそういう記述があったことを思い出す程度なので、真相が明らかになったとたんに「なるほど!」と膝を打つような醍醐味はない。こういう細々した伏線は、綾辻行人の『水車館の殺人』あたりの伏線の細かさを思い出してちょっと細かすぎるという気がするが、『水車館の殺人』みたいに、「こうあったよね」と復習するようなくどい記述はなくて、さらりと伏線に触れているところにはセンスの良さを感じる。
むしろ、真相へと続く細かい伏線よりも、むしろフェイクとして張られている伏線の方が読者をうくま惑わし、してやられたと感じたので、フェイクの伏線の方に感心した。
他にもシリーズものではないことを生かした、騙し絵的な節の挿入など、凝ってはいるんだけど、それでもやはり半分くらいの長さだったらなぁと思ってしまった。これには読むスピードが落ちているせいもあるかもしれないが、ミステリ的には次の展開までのテンポが落ちてしまう感じがする。その代わり、ラスト100ページは一気に展開して、ここは納得なのだが。それとやはり真相が明らかになったときに、伏線で張られた部分が弛んでいた紐を真っ直ぐに引っ張ってピンと張ったように、浮き上がってくるくらいなら、この大部を占める家庭小説部分を肯定できるんだけど。
しかし、この作品で倉知淳についてはちょっと興味を持った。考えてみれば、こういうユーモアミステリ的なものが書ける作家ってあんまりいないようなか気がする。猫丸先輩シリーズなどの他の作品を読んでみようか。
[ 『壺中の天国』(倉知淳 bk1 / amazon) 2003/06/28 ]
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昨日は休養日だったので、今日は出かける。
ビックPkanで例によってクリエを見る。PEG-NX80が発売になったので、PEG-NX73と外見上は大して変わらないだろうとは思ったが実物を確認してみる。この間、PEG-NX73の現物を見たときには、機能などはあんまり把握してなかったが、その後サイトで機能なども確認した。しかし触って試してみることはあんまり変わらない。しかしさくさく動いて綺麗だなぁと、機能などにあまり関係なく面白がっている。やっぱり、これくらい機能が充実してしまうとPDAというよりはエンターテイメントグッズなのだな。
映画は『略奪者』を観る。ジャン=ユーグ・アングラードが主演のアクションバイオレンス?映画。フランスの映画だけあって、なんか一筋縄でいかない妙な映画だった。
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砂漠を走るトラック。短いカットを切り替えつつ、妙に凝った映像とちょっと気に障るくらいに強調された音が何が起こるのか緊張感を盛り上げる。トラックが車を蹴散らし、そのまま進んでいく。そしてトラックに乗った4人の男達の口論が続く。
だんだんわかってくるのは、この4人組は警察に追われていること。トラックには金がごっそり積まれていること。一人が主犯、一人は殺し屋、一人はトラックのドライバーとして雇われた男、残る一人はその相棒であること。そして殺し屋もドライバーも、逃走という状況と砂漠の異常なまでの暑さに気が立っていること。そんな危うい関係を保ちながら走り続けるトラックだが徐々に殺し屋とドライバーの間の確執が高まっていく。
この緊張が切れた瞬間、仲間割れの逃走劇、あるいはカーチェイスになるのかと思えばそうではない。次にどうなるのか予想がつかないままに裏切りと駆け引き、逃走と追跡、反撃、復讐とつかず離れずの物語が続く。派手な展開はないのだが、延々とこの緊張感、そしてクーラーのかかった劇場で観ていてもこちらまで暑くなってくるような砂漠の異常な暑さを強調する映像が続く。緊張してもそれを爆発させるカタルシスはない。
そして迎える結末は…。結末もフランス映画らしいなぁという感想。
[ 『略奪者』 監督ルイ=パスカル・クーヴレール シネマミラノ 2003/6/29 ]
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昨日書き忘れたが、『壺中の天国』(倉知淳)を読み終えて、 昨日から『クレシェンド』(竹本健治 角川書店 bk1 / amazon)を読み始めた。内容について予備知識がないのだが、ゲーム業界を舞台にした?ホラー小説みたいである。ハードカバーなだけじゃなくて、箱に入っているので箱を置いて中身だけ持ち歩いているので、帯に何が書いてあるかもしらない。買ったときには見たと思うけど、忘れてる。
映画は、『恋愛寫眞』(監督堤幸彦)を観てきた。ファンタジーかと思ったらミステリで、恋愛映画かと思ったらホラーだった。というか突然部分的にホラー映画になっちゃうのね。いや、マジ怖かったよ。
昨日書きそびれた『略奪者』の感想をちょっと書く。もうちょっといいたいことはあるのだが、次に何が起こるか予想がつかない映画で、話の筋を書くわけにはいかないからね。
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死んだはずの彼女から手紙が届いた。そして彼はニューヨークに行く。そんな予告を何度か見て、実際この映画を見ている間も最初のうちはちょっとしたファンタジーなのかと思っていた。いや、実際ファンタジーでもあるのだけれど、何も不思議なことなどはない、ミステリにもなっている。そして、もう一つ、驚いたことにホラーでもあるのだ。
多くのホラー映画は恋愛映画だと思うのだが、それならその逆があったっていいじゃないかとでもいうような、あくまでファンタジックな恋愛映画のような顔をしていて、突然剥き出しになるホラーまがいのシーンはマジ怖い。あんまりに極端な展開に普通なら笑ってしまうのだが、笑うに笑えない。よくここまでやったと思うくらい映画のトーンを変えてしまうところは、別の意味で怖い。
『TRICK』や『ケイゾク』のようなおふざけの過ぎるくらいのギャグを含んで、テレビドラマをスクリーンに映しただけみたいなノリの部分と、カメラマンを目指す主人公と彼女を繋ぐものが写真ということで、静止画像を多用してちょっとまじめに映画らしく撮っている部分が混在している。最初は軽いノリでだんだんに真面目な語り口になるのだが、あくまで真面目になるのは照れくさいのか、マンガみたいなキャラを持ち込んだり、極めつけが極端なホラーシーンがある。
最初のうちは、やっぱりしょうもないなぁ、と思っていたのにいつの間にか真面目に見てしまった。
映画とは関係ないけど、広末涼子と松田龍平の口って同じような口してると思わない?
[ 『恋愛寫眞』 監督堤幸彦 新宿東急 2003/6/29 ]
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いろんなところで、いろんな人が書いているんだろうけど、amazon.co.jpが今日からエレクトロニクスストアをオープンした。事前に知らなくて、今日何気なくamazonを見に行って驚いた次第。別に驚くほどのことではないのかもしれないが、amazonは本、CDとDVD、ゲームソフトとパソコンソフトと、あくまでソフトしか扱わないものだと思いこんでいたので、ハードを扱うというのはかなり意外な感じがしたのだ。
困ったことにクリックするだけで買えてしまうものが、増えただけでなく、値段も高くなって危険度がアップ。つい最近、気になるリストとしてあげたクリエのPEG-NX80V(amazon)なんかもあるのか見に行ってしまったが、ちゃんとある。で、思わずリンクしてしまった。それでもって酔っぱらって帰ってきた日なんかに、「よしいつまでも迷ってないで買っちゃえ!」とかクリックしちゃうと翌日とかにもう届いてるわけである。便利なんだかなんなんだか判らない。いや、便利なのは便利なんだろうけど。
今日も『スカイハイ プレミアDVD-BOX 初回限定版』(amazon)とか届いたばかりだし。このサイトのコンセプトは、ドメインを取って今の形にしたときから、自分ポータル、自分に便利ということなのだけど、こうなると便利すぎてまずい。
ちなみに、最近またサイトを改装したいと思っていると書いたが、それはこの自分ポータル度合いが中途半端かなと思い始めたからである。自分に最適化することで、自分と趣味の合う人にはいいだろうし、趣味が合わなければ見ないのでそれでいいという、非常に間口の狭いサイトというコンセプトのはずなのだが、やっぱり見に来てくれる人のことを中途半端に考えてしまっている。それなら、やっぱり見に来てくれる人本意のサイトにした方がいいんじゃないかとか思ったのが最近のサイト改装したいという思いの背景である。といいつつ、その見に来る人というのは自分をモデルにしているんだけど。
例えば、「アレハンドロ・ホドロフスキー DVD デラックス BOX」(amazon)の発売を知って、みんな(というか、趣味の同じ人)に知らしめたいと思って急いで「来るべきうたかたの日々」に追加したのだけど、これは予定リストなので日にちが過ぎると消えてしまう。「来るべきうたかたの日々」は元々は日にちが経てば完全になくなってしまうものだったのだが、最近ではそれを避けるために、うたかたの日々のログの右欄に残すようにしたのだけれど、それにしてもそんなところに移ってしまったらなかなか気がつかない。そういうのをもうちょっと親切なインタフェースにしようかと思っている。しかしこれって、欲望を刺激して、便利なのか迷惑なのか判らないな。でもそういうコンセプトということで。
とか、書いて後から思ったが、ホドロフスキーの映画は『サンタ・サングレ 聖なる血』しか観てないのであった。でも、『サンタ・サングレ 聖なる血』は非常に好きな映画。
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