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2007年10月前半
週末から引き続き寒いくらいの一日。それもそのはず、気がつけば10月ではないか。こんな日はシチューでも食べたくなる。
夕食にシチューを食べながら、録画した再放送の「医龍」第5話を見る。「ジョシデカ!」を見ようと思っていたので、気がつかなかったが裏番組で「医龍2」が始まるのだった。だいたいドラマの再放送は、新番組や映画の公開に合わせていることがわかったので、もっと早く気がついてもよかったのだが、ついこの間気がついた。「医龍2」の方が一週早い放送開始なので、1話は見てみようかと思う。でも、「医龍」も面白いのだが一話一話の面白さに今一つ魅力に欠けるので、まだ見ぬ「ジョシデカ!」の方に興味がいく。
それからこれも録画で「未来遊園地 〜幽霊少女と観覧車〜」を見る。プロダクト・プレースメント広告の手法が使われていたが、逆にCFにもドラマの登場人物が出てきてスピンアウトドラマ的なストーリーを展開するドラマ仕立てのCFになっていた。うまくやられて、CFもどうってことないのに飛ばさずに見てしまった。こうなると、CFカットといわず、CFも録っておきたいと思う人もでてこよう。うまい手法だ。
数分のオフビートな笑いのドラマ「去年ルノアールで」12話も見る。
先月の総括で、感想を書けていないものの感想を書こうと思っていたが、そんな風にテレビばかり見ていたので結局今日も書けない。『氷菓』(米澤穂信 角川スニーカー文庫)を読んだので、また溜めないようにこの感想は今日のうちに書いておく。
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米澤穂信の『インシテミル』が評判なので読んでみたくなったが、一目を置いている人が米澤穂信についてよく書いているので、いきなり最新作ではなくて真面目に取り組んでみたいと思った。そんなわけで、デビュー作の『氷菓』を読む。
高校の古典部という部を舞台にしている。読み始めて早々、主人公折木奉太郎と友人の会話に、あるいは折木奉太郎の心理描写に何ともいえない引っかかりを感じる。なんとなく居心地の悪いものを感じながら読んでいると、ほどなく小さな事件、事件というにはあまりに些細な出来事が起こる。そして、その謎解き。日常の些細な謎解きという点では、北村薫の円紫師匠もののような味わいを感じる。
その後も、日常の些細な謎の解明という話が続くのだが、それまでの出来事の端々に隠れていた伏線が繋がって、最後にタイトルの「氷菓」の謎解きとなる。
二つ目の話を読み終えたくらいから、何となく感じていた居心地の悪さの理由がわかったような気がしてきた。うまくいえないのだが、一つは探偵の日常みたいな非現実の現実の居心地の悪さ、もう一つは、昔高校生くらいの頃には自分もこんな風にいろんな理屈をこねくり回していたという忘れかけていた記憶を蘇らせて、何か近親憎悪のような本当は好きなんだけど恥ずかしいというか気持ち悪いというかそんな妙な気持ちを感じているのではないかと思い始めたのだ。
後者は、要するに青臭い過去を思い出すような照れみたいなもので、いいたいことは感じて貰えるかなと思う。これは青春ミステリの青春的な部分がうまく書かれているのか、あるいは青春小説的会話そのものの恥ずかしさかもしれない。
前者は誰もが感じることではないかもしれない。僕は昔から、名探偵の日常、例えばシャーロック・ホームズが事件が起こらないまま延々とワトソンと話しているような話に興味があって、そんな話を読んでみたいと常々思っていた。なぜなら事件の起こらないミステリなんてありえないが、事件の起こらない日常にも探偵はいるのだ。ただ、そんな何も起こらないときの探偵の日々を読みたいと思っていたことはしばらく忘れていた。今日、この居心地の悪さは何だろうと考えていたらふとそんなことを思い出した。
この『氷菓』の出来事は事件と呼べないほど日常の小さな謎なので、まるで探偵の日常を読んでいるような気がしてきたのかもしれない。だとしたら、読みたかった話に近いはずなのだが、いざそういう話を目にすると何か違うという不満を感じてしまったのではないか。これが、バリバリの名探偵のシリーズの一冊だったら、「こういうのを書く作家を待っていたんだ!」と膝を打っていたかもしれない。
後半も読み進め、読み終える頃には居心地の悪さは解消され、ふーん、なんかいいじゃないと思うようになっていた。『インシテミル』にもさらに興味が湧いてきたが、『インシテミル』を読む前に、もう少し他の作品を読んでみたくなった。
[ 『氷菓』 米澤穂信 角川スニーカー文庫 ]
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「医龍」第6話を見る。いよいよ第一回目のバチスタ手術。朝田龍太郎(坂口憲二)の望むチームが集まらないまま手術は行われる。この手術はうまくいかないんじゃないかと思っていた。でもそうしたら、朝田龍太郎がバチスタチームから外されて物語にならない。ということは、もしかして朝田龍太郎の腕だけは認めた野口教授(岸辺一徳)が加藤先生(稲森いずみ)を切って朝田を残すのかななどと思っていた。実際は予想を裏切る展開で面白かった。まあ、まだ加藤先生が飛ばされるのは早すぎるしね。でもシリーズの最後には犠牲になりそうな予感。
「踊る大捜査線」の再放送を何故か今頃やっている。と思ったら、なんと制作10周年記念だとか。映画版は観たが、実はドラマは見たことがなかったので、いい機会なので見る。第1話と第2話を見る。ふーん、なるほど最初から青島と室井管理官って仲が良かったわけではないのね。なーんていう、基本から確認中。
「タイガー&ドラゴン」の再放送もやっているのでこれも録画している。で、せっかく開けたDVDレコーダーの空き領域がもうなくなってしまったので、ついに「タイガー&ドラゴン」も見る。第1話を見たら、どうも前回までのあらすじみたいな始まり方をするので、第1話を録画しそこねたかと思って調べたら、連ドラ化する前に単発の2時間ドラマがあったのね。そんなことも知らなかった。それにしても、蒼井優が出ているのは見るまで知らなかったが、ものすごくはじけ飛んでいてすごく可愛い。
深夜、「キューティーハニー THE LIVE」っていう、実写版の「キューティーハニー」をやっていたので見たけど、つまらなかったので次回以降は見ない。
もうここ20年くらいテレビを見てなかったが、ドラマはもうかなり取り返したと思ったが、全然追いつかない。ってあたりまえだが。そろそろテレビにも飽きてきたので、テレビから離れられるかと思ったけど、今日だけでも4時間以上見ている計算になる。明日の録画領域を確保するためだけなのに、それだけ見なくちゃならないというのは、毎日4時間くらい録画しているってことで、どこがテレビに飽きてきたのか判らない。
お陰で読書は進まず。分厚い『密室キングダム』(柄刀一 光文社)を読み始めたのだけど、まだ70ページ。分厚い割には、早くから殺人事件が起こって、早速密室であることが明らかになった。面白いのでこのまま読み進めようと思っていたのにね。
900ページ以上あるので、一日70ページじゃ10日かかっても読み終わらない。どうやってペースをあげようか。テレビを見なければ問題は解決するのだが。
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『密室キングダム』(柄刀一 光文社)のペースアップしたいと思っていたが、120数ページまでしか読み進まない。約50ページしか読んでいない。
だがDVDレコーダーの空き領域は非常にも残り1時間になっている。ということで、テレビドラマを優先する。
「医龍」第7話を見る。
今回は手術はないが、朝田龍太郎(坂口憲二)の敵役、霧島軍司(北村一輝)とミキ(水川あさみ)の過去が明らかになったり、前回匂わされていた麻酔医荒瀬(阿部サダヲ)の過去が明らかになったり、盛りだくさん。しかし、北村一輝がなかなかいいなぁと思った回。ドラマの「悪いやつら」での弁護士役以外、なんとなく気持ち悪い役の人という印象があったのだ。そういう点では、「医龍」での阿部サダヲもいつもと違うシリアス路線で面白い。
「タイガー&ドラゴン」は第2話、第3話。毎回タイトルとなっている古典落語が、ストーリーと絡み合い、最後には長瀬の落語として語られるというパターンが毎回楽しみになってきた。最初のスペシャルを見ていないのが残念。再放送しないかな。
続けて、「踊る大捜査線」の第3話。ひったくりに合った女子中学生役で水川あさみが出ていてへぇと思う。最近よく見かける水川あさみだが、10年も前からやっぱり出ていたんだ。
『密室キングダム』をもう少し読む。キリのいいところまで読んで、結局今日の進捗約70ページ。このあと、読書を続けるか、ドラマを消化するか、素直に寝るか、どうしようかな。その前にまず風呂に入ろう。
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ライトノベルという括りは、よく判らないところがある。そもそも、ライトノベルとはどういう意味なのか考えてみる。
「ライトノベル」の「ライト」は「軽い」の「ライト」だと考えると、何らかの意味で「軽い」ことは確かだろう。ここでこの「軽さ」を、試しに本そのものの重さで判断してみてはどうだろうか。計量器に載せて、何グラム以下が「ライトノベル」とか。ある重さを超えたら、ライトノベルとは呼ばないとかね。
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『密室キングダム』(柄刀一 光文社)は第VI章まで読んだ。ページでいうと289ページまで。まだ全体の3分の1に届かない。
珍しく超早く帰宅したので、これから録画消化にはいる。
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「医龍」第8話を見る。
麻酔医荒瀬(阿部サダヲ)がチームドラゴンに入るまでのエピソード。金を積まなければ手術はしないとうそぶく荒瀬だが、朝田龍太郎(坂口憲二)は自分と手術をすれば仲間になると自信を持っている。表向き悪ぶる荒瀬の隠された本心が、バーで酒を飲む姿に垣間見える。そしてある事件が、朝田の手術に荒瀬が参加する機会を与える。
バチスタチームは揃ったが、一方で加藤先生(稲森いずみ)が、野口教授(岸部一徳)に、得意の台詞で「加藤ちゃん、生八つ橋好きだったよね」と左遷の予告をされる。第8話だからあと2回程度で終わりか。クライマックスはバチスタ二例目だろうか。
「踊る大捜査線」の第4話、第5話。第5話は恩田すみれ(深津絵里)の火曜日の夜を脅かしていた男が姿を現すエピソード。3話で若き日の水川あさみがひったくりに合った女子中学生役で出ていたと書いたが、今度は小池栄子が出ていた。クレジットで見るまで気づかなかった4人の女の子の一人。そういえば1話だか2話では篠原凉子も自分を振った男の髪を切った女の役で出ていたし、今活躍している人が10年前にちょい役で出ているのを見つけるのは本編と違う意味で面白い。
「踊る大捜査線」の再放送は、一日2本ずつになった。見る方も2本ずつ見ないと追いつかない。
「タイガー&ドラゴン」はお休み。今日の再放送分を含めて5話分録り溜めているので、2話くらいみようかと思っていたが、一休みしてたら居眠りしてしまったのだ。明日の録画領域だけは何とか確保。そして自転車操業は続く。
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Googleロゴが「Sputnik 50th anniversary」になっていた。正確には昨日、10/4だけど、今朝気づいた。
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最近、見ている再放送の「医龍」でも有名な「バチスタ手術」であるが、僕が「バチスタ手術」というものを初めて知ったのは、『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊 宝島社)である。
その『チーム・バチスタの栄光』が竹内結子主演で映画化されると、「You are (not) Children - 竹内結子で映画化決定!メディア大争奪戦の名作医療ミステリー」経由で知った。
竹内結子主演の意味がよくわからなかったのだが、そこで紹介されていた記事を読むと、物語の語り手にしてワトソン役の田口医師を、設定を男性から女性に変えて竹内結子が演じるそうな。
田口役を竹内結子が? という一瞬思ったが、なるほど大胆な設定変更だけど、いいかもしれないと思った。しかし、記事にあるように「メディア争奪戦」をするような状態だとしたら、映画のヒット具合によるがその後の続編の映画化も当然考えられるけれど、どうなんだろうとふと思う。まあ、それをうまくこなせないくらいじゃ面白い映画にはなりようがないので、いいかもしれない。海堂尊には、今後田口医師が女性だと絶対に困るようなストーリーを書くことに期待。それをどう映画化するかが楽しみ。って、先走りすぎかな。
記事:SANSPO.COM 「竹内結子で映画化決定!メディア大争奪戦の名作医療ミステリー」
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「医龍」第9話を見る。
クライマックスはバチスタ二例目かと思ったら、あっけなく終了。しかし朝田龍太郎(坂口憲二)のバチスタチームは、野口教授(岸部一徳)が加藤助教授(稲森いずみ)を切り捨てたことで風前の灯火。裏には北日本大学助教授霧島軍司(北村一輝)の暗躍があった。というわけで、さらにその計略でただでさえ難しいバチスタ手術にかなり難易度の高い患者がバチスタ患者の候補としてあがってくる。
朝田の決断、伊集院(小池徹平)の動向なども裏がありそうで、次回はこの難易度の高いバチスタ手術に挑戦し成し遂げるのだろうか。
「踊る大捜査線」の第6話、第7話。
第6話の懐かしい出演者は、篠原ともえ。テレビをつければいつでも顔を出していたような印象があったけれど、そういえば見なくなったなと思う。が、検索してみたらオフィシャルもあり、今も活動しているようだった。って、ここは「あの人は今」コーナーか。
話は2話完結で、柏木雪乃(水野美紀)の恋人の謎を絡めた話。と、あらすじを書きかけてそれも意味ないかと思ったりして。結局、これだけ有名なドラマの再放送って書くことないね。
「タイガー&ドラゴン」、第4話は「権助提灯」。
やっぱり面白い。面白いので特に書くことなし。
再放送ばかり見てるけど、新番組で「ケータイ少女」を見た。タイトルだけで、何も知らずに見たのだが、サイトをリンクしようと検索したら、メディアミックスもいろいろやっているかなりメジャーなゲームなのね、「ケータイ少女」って。ドラマの第1話は、ケータイ少女「リン」のアドヴァイスで、仲村みう演じる女子高生が片想いのサッカー部先輩と話をする機会を得る。最後にどんな病気も治す薬草が崖の上にあることを教えられたところで終わる。薬草を取りに行くといういわば物語の中で出てきた課題が、役を演じている仲村みうへの「ロッククライミング」という課題として引き継がれる。この課題の成否によって続きの物語が変わるらしい。
仲村みうがストレッチして、フリークライミングの練習場で練習、そして本当の崖の前でロッククライミングに挑戦することが予告される。
アイディアとしては面白いけど、もう見ない。
と、そんなわけで、読書は進んでいない。『密室キングダム』(柄刀一 光文社)は第VII章「優しい密室」の部分、360ページまで。
今日は何故か急に頭痛がするほどの酷い肩凝りが起こる。やっぱりテレビの見過ぎかな。
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昨日深夜いうか、今日の朝早く放送の「ULTRASEVEN X」を見る。
男が海のなかを彷徨うような夢から目を覚ます。だが彼には自分の名前すら思い出せない。服の中には奇妙な形の銃があり、腕には時計状の機械をつけている。外は雨の降る夜、空中を飛ぶ巨大ディスプレイに映されるニュース。『ブレードランナー』を思い出す。男の部屋に突然現れた謎の女、女は男を「救世主」と呼びすぐに逃げるようにいう。赤い眼鏡状のもの(もちろんウルトラアイ)を渡され、男は窓から飛び降りる。高い位置から飛び降りたのに着地、その直後今までいた部屋が爆発する。
そんな感じで訳も判らず主人公とともに夜の街へと放り出される。時計型トランシーバーに入った指令でバーに行き、仲間のケイと会う。男はDEUSに所属するエージェント、コードネームはジン。ここまで謎を謎のまま進めてきたのに、突然台詞で状況説明になってしまう。せっかく大人向けに作ってるんだから、第1話で全部説明しなくったっていいじゃないの。
そして襲いかかる宇宙人たち−−ショッカーのみなさんたちみたいに人間っぽくってしかも死んでも消えたり正体が現れたりしない−−、突如現れる巨大宇宙人。巨大宇宙人が出てきたら、当然ウルトラセブンの登場である。ジンはウルトラアイでセブンに変身、宇宙人と戦う。アイスラッガーを使うが、アイスラッガーは打撃を与えるけど、スパッと切るわけではない。この辺放送コードなんかが関係しているのかも。
ということで、始まりは良かったのだけど、なんとも微妙な感じ。後半もウルトラシリーズ的には違和感はないのだけれど、前半の謎めいた展開と後半のわかりやすさがちぐはぐというか。もちろんまだジンのことも、謎の女のことも、DEUSのことも、宇宙人たちのことも判らないことは一杯あるのだけどね。まあ、次回以降に期待。
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越後湯沢に行って温泉に入ってきた。そんなわけで、テレビドラマも読書も進捗していない。
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「タイガー&ドラゴン」を第5話〜第9話まで計5話分見る。
毎回落語が一つ題材になり、それに似た出来事、その出来事を落語にして最後に高座で噺をする。ずるいといえばずるいことに、落語をモチーフにしているから最低限の面白さが保証されている。もっとも、原作があってただそのままドラマにしても面白いはずがつまらなくなってしまうドラマが山ほどあることを考えれば、毎回面白いというのは落語の面白さだけでない面白さがもちろんある。しかも、時間があったとはいえ5話続けて見せてしまうのは面白い証拠だろう。
ただ、毎回一話完結しているのが、その一話で話が完全に閉じてしまうと物足りない。5話、6話とレギュラー陣ではないキャラが出てくる回が続いたところで少し物足りなさを感じたが、7話、8話と竜二(岡田准一)の破門の理由が明らかになったり、復帰させようという動き、虎児(長瀬智也)の少しずつ変わっているところが描かれて、結末へ向かって物語が動き出した感じで面白い。残り二話が楽しみ。
「風林火山」録画分、「モップガール直前スペシャル」という番宣も見る。ググッてたら、「モップガール」は加藤実秋の小説が原作だと知る。小説の方が気になる。
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読書再開。『密室キングダム』(柄刀一 光文社)の第VIII章「密室第三弾」を読む。ようやく全体の半分、450ページまで。
この小説、事件が起こるごとに謎は解かれていく。大団円で全員を集めてすべての説明をするというのではなく、その都度講釈をたれるので、比較的最初から満足感がある。もちろん、この分厚さで、最後にすべての説明が一気にされたらそれもまた圧巻だと思うけれど、こういう展開も悪くない。
それにしても章のタイトル通り三つ目の密室が登場した。密室トリックのあらゆるパターンを出そうというのか。『密室キングダム』の名の通り、密室ミステリを堪能できる。
夜、以前の仕事仲間から飲みの誘いの電話。家の近くで飲む。二人で焼酎一本半を飲む。5分で帰宅できるのはいい。だが、パソコンを立ち上げサイト更新をしていたはずなのに、気がついたら電気をつけたまま寝ていた。時刻は5時。
酔って帰って、目を覚ますと薄暗い地下室で目を覚ます。頭を強く打ってガンガンと頭が痛む。時計を見ても、夕方の5時か、朝の5時か判らない。一体店を出てから何があったのか、というような状況はリアルに可能だと思った。
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ぐはー。「踊る大捜査線」の録画があとほんの数十分切れた。
今日の夜の分の録画領域が足りないのは判っていたのだが、昼間の分まで足りなかったことに気づかなかった。昨日酔って寝てしまったので、録画消化しなかったのに録画領域が足りるか確認するのを忘れた。朝風呂のあと、確認しようと思っていたのに。
これを切っ掛けに、ドラマなんかいいやと思えるようになりたい。
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「医龍」第10話、第11話(最終回)を見る。
予想通り裏があって、予想通りの展開。バチスタ手術中では山場として危機が二つあったが、二つ目の危機には驚いた。でも驚いたけど、ハラハラはしない。このドラマは最初からずっとそうなのだけど、やはり断固たる安定感があってハラハラしない。ただ物語がどう転がっていくのかだけは気になる。それでいて、話が判ればいいだけなら早送りで見るのだが、一応全話早送りなしで見た。面白いんだか、面白くないんだかよくわからなくなってくる。不思議だ。原作はどうなのだろう。
「タイガー&ドラゴン」第10話、第11話(最終回)を見る。こちらも最終回まで2話を残すのみなのでまとめて見る。
10話でそれは絶対ないだろうと思っていた結末。それじゃ最終話はどうなるのかと思ったら、そうなるしかない結末にちゃんと落ち着いた。最後の2話でこの展開はすごい。物語で好きなパターンとして、最後に仲間たちのその後が描かれるエピローグがあるが、11話はまるごとそのエピローグみたいでかなり気に入った。面白かった。
「探偵」「ラビリンス」という気になるキーワードがくっついてしまったタイトルだけで気になってしまって録画したアニメ「素敵探偵ラビリンス」を見る。第一話だけ見たところではなんともよくわからない。
『密室キングダム』(柄刀一 光文社)は第IX章「鏡の多すぎる部屋」を途中まで。章一つ分も読み進まなかった。
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今日は少し早く出かける。まあ、早く出かけたといっても、むしろ普段が遅いのであって、普通の通勤時間帯である。しかしそのため電車は身動きにやや不便な混雑で、分厚い『密室キングダム』(柄刀一 光文社)を開くことは出来なかった。と、既に言い訳モードに入っているかのようだが、実は意外と読み進んでいる。
昨日読み終わらなかった第IX章「鏡の多すぎる部屋」を読了、第X章「迷宮突入」に入る。三番目の密室の謎は謎のままなかなか解が示されなかったが、この章で解き明かされる。ここはなかなか面白くて、かなりイメージを喚起させる。『本陣殺人事件』のように映像で観たいところだ。この小説、マジシャンが殺されることから始まるし、密室はいずれもビジュアル的に結構面白いかもしれない。ただ、映画にするにはちょっと長すぎるだろうか。映画や二時間ドラマでなく、連続テレビドラマ化できるなら、結構面白いかもしれない。
さらに第XI章「ついに第四の密室」に入るが、続きを読む前にこれからテレビ録画の消化をする。時間があれば、続きを読むことにしよう。
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録画消化はまず「踊る大捜査線」の第8話。再放送で最終話まで録ったので、片づけてしまおうかと思ったのだ。
今回は警視庁のプロファイリングチームが従来の足で調べる捜査を否定する話だが、あまりにプロファイリングチームが漫画的というか図式的というか、単純化されているのにはガッカリした。頭はいいけど、コンピュータオタク的で、人間性に問題ありみたいなのだ。しかしそういう視点で考え直すと、「踊る大捜査線」にはこういう単純なキャラが実は多いことに気づく。もうこういうドラマだと思ってしまっていたからレギュラーメンバーの中では、そんなに違和感を感じていなかったのかもしれない。プロファイリングチームというゲストキャラが出てきたことで、急に気づかされた。演劇を見ていてどんなにドタバタやっていても劇場で見ているとある種のリアルさがあるのに、それを劇場中継でテレビ放送しているのをお茶の間で見てしまったときの恥ずかしさや違和感みたいなものに近いかも。
そして第8話の「あの人は今」じゃなくて、「あの人はあの時」は袴田吉彦。そのプロファイリングチームのリーダー役で出ていた。若くて、最初気づかなかった。デビューしたてではないけど、まだそんなに有名になっていない頃なのかな。
21時を過ぎて、「医龍2」が始まったので、再放送ばかり追うのではなく新番組を見ようと録画の後追い再生で第1話を見る。
予告で朝田龍太郎(坂口憲二)が帰ってきたところから始まるのは判っていたが、意外だったのは朝田龍太郎以外のバチスタチームもバラバラになっていたということ。一作目の終わりで、野口教授(岸部一徳)が飛ばされて、朝田龍太郎が難民キャンプの医療に、霧島軍司(北村一輝)がアメリカに行ったけど、「医龍2」では、その他に鬼頭教授(夏木マリ)も加藤教授(稲森いずみ)も外国へ、藤吉(佐々木蔵之介)も九州に異動していた。第1話はそれらが集結するところから始まった。
面白いと思ったのは、前回敵役だった人物が意外な変化を見せているところ、あとは今回目玉の手術の困難さ。しかし一話は2時間超のスペシャルだからとはいえ最初にこれだと今後の展開はどうするのだろうかと心配になるくらいだ。前者の敵役については敵がいなくなっちゃったら今後の話はどう展開するのかと思ったが、まだまだ敵役は健在という感じで問題はなさそう。後者の手術の難易度については、今回難しい手術でさらに手術を困難にするシチュエーションが勃発、最後まで飽きずに見たが、最初にこれだけ困難な手術にしてしまうと次回以降どういう手術を見せ場にするのだろうかとこちらは本気で心配になる。どんどんエスカレーションしていかないと、面白いと思われなくなるのではないか。
しかし前作と同じく、見れば面白いのだが、なぜか見なくてもまあいいかと思える。来週からは裏番組で「ジョシデカ!」があるけど、「ジョシデカ!」の方を見るつもり。そもそも「ジョシデカ!」って面白いんだろうか。なんとなく疑問を感じ始めている。
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『密室キングダム』(柄刀一 光文社)は、昨日の続きで第XI章「ついに第四の密室」の途中から。やっぱり映像化したものが見たくなるような謎解きがされる。第四の密室にはまだ謎が残るが、続く第XII章「Xを含む方程式」で解決。幕間「南美希風のいない三日間」では、南美貴子によって今まででまだ解決しないいくつかの謎が整理される。第XIII章「解明の表扉」でいよいよ犯人を含めた謎解きが始まった。
と、ここで第XIII章を半分くらいまで読んだところで今日は寝ることにする。
それにしても、『密室キングダム』は読み進めるほど映像化してほしくなる。脚本は佐藤嗣麻子に書いてほしいなぁ。監督は誰がいいだろう。
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「踊る大捜査線」の第9話〜第11話(最終話)まで見終えた。
第9話はハードディスク容量不足で録画の最後がブチ切れてたけど、最後の大乱闘のあとで切れてたのが不幸中の幸い。第10話、第11話で急に真面目になっちゃって、「踊る大捜査線」はいろいろな変遷を経てきているのだなぁと思う。真下正義(ユースケサンタマリア)と柏木雪乃(水野美紀)の関係というかそれまでの背景などが、映画版でよく判らなかったのが約9年の時を経て判った。そうだったのか。
最後、青島刑事(織田裕二)は交番勤務に戻ってしまうけど、悲壮感もなければ、これで良かったという感じもない。もしかしたらその後再び湾岸署に戻っている続編が存在することを知っているからかもしれないが、もう少し驚きそうなものだけど、あんまり驚かなかった。ちょっとぬるいというか。
「あの人はあの時」。9話冒頭では、自殺しようとするのがつぶやきシロー、最近はナレーションくらいでしかみない。不審な男、のちに被害者の兄とわかるのが阿部サダヲ。今は毎日のように見かけるが、この頃はそんなにテレビには出てなかったんじゃなかろうか。でも地味な役なのに顔の印象がものすごく強い。
11話では前にも出てきたけど、伊藤俊人が再び登場する。この人のことは結構気に入ってたのに、よくテレビで見かけるようになったと思ったら、その後急死してしまったのだった。「踊る大捜査線」にも出ていたのか。
昼間からビール飲みながら見ていたら途中で眠くなって昼寝。気がついたら見終えた分を削除し忘れているうちの今日の放送が流れてハードディスク不足で録画できなかった。今日の放送が、テレビ11話の続き、青島が刑事に戻る話だったようだ。今日の録画失敗分を含めて2本のスペシャルの再放送があったが、「踊る大捜査線」はスペシャルがまだたくさんあるみたいだ。もうおなか一杯になってきた。
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ドラマの「モップガール」を見る。サイコメトラーとタイムリープが合体したような話で面白そうだなと思っていた。しかし実際のところ今ひとつだった。殺された先生の遺品を触り、タイムリープして気がつくと事件当日の朝に戻っている。ということは、今から先生が殺されるのを止められるのではないかと思うところまではいい。でも、事件を未然に防ぐ手だてに何も工夫がない。
事件の起こる銀行が判らなくて、知ったばかりの職場の先輩(谷原章介)、しかしタイムリープしてからはまだ出会う前の人に助けを求めるとか、地図を見ながら電話で指示をするあたりはいいのだけれど、それしかないのはちょっとね。
昔、『サイコメトラーEIJI』って漫画がドラマ化されたときに、ドラマは見ていないのだけどストーリーの概略を知って、これって『デッドゾーン』のパクリじゃないのかと思っていた。でも今では「サイコメトリー」って超能力の一つとして言葉も定義されたみたいだ。
「モップガール」はそのサイコメトリーにタイムリープを合わせていて、なかなかうまいアイディアだと思っていた。しかし、これも見ていないけど海外ドラマの「トゥルー・コーリング」に似すぎという話もあって、amazonの紹介文から引用すると「ドゥシュク演じるトゥルー・デイビーズは、モルグ(死体安置所)に勤務する若い女性。死者たちの声を聞くことができ、さらに、彼らが死を迎えた日の朝に逆戻りできるという能力の持ち主だ。」となっていてあららほんと。
「モップガール」には原作があって、『モップガール』(加藤実秋 小学館)がそれなのだが、どうもこちらはタイムリープとかしないようだし、葬儀屋ではないみたいだ。amazonの紹介では内容がわからないので、小学館のサイトに行ってみた。『モップガール』の「この本の内容」はこうなっている。以下引用。
ドラマ化原作☆小説史上初のお掃除ミステリ
『お部屋磨きで、自分も磨こう! お掃除スタッフ大募集! ◆東京都内のマンション・オフィス・店舗等のお掃除をするお仕事です。高給優遇、交通費全額支給、ユニフォーム貸与、年齢・性別・学歴不問、初心者大歓迎! アットホームな雰囲気が自慢の職場です』――求人広告の誘いに乗って、桃子はアルバイトの面接を受ける。ところがその会社、入ってみると社員は変人揃い、しかも扱う現場は、殺人・自殺・孤独死などのワケあり物件ばかり。一度は逃げ出そうとした桃子だったが、ある現場で桃子の体に異変が起きる。 設定はミステリ、展開はサスペンス、味付けはコメディと3拍子が揃った、小説史上初の掃除屋エンターテインメント! 2007年秋、全国テレビ朝日系ドラマ化原作!!
引用終わり。うーむ。これ原作の方が面白そうだ。
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ドラマ「働きマン」を第1話を見る。面白いとかつまらないとかいうより、仕事についていろいろ考えてしまう。1話は政治家の金と愛人問題が物語としてあったが、興味をもつのは仕事をしている主人公松方弘子(菅野美穂)の仕事に対する姿勢とか恋人との関係の方を見ていることに気づく。2話以降はこのドラマってどういう風に描かれるのだろうか。
一言一言がむかつく新人田中(速水もこみち)がなかなかいい。こういうやついるよな。その他のキャラはまだ一通り紹介という感じでどういう人物なのかは見えてこない。でも松方弘子の田中の両極端な仕事に対する考え方の違いが、ずっと描かれるのかなという気がする。あと、それぞれのキャラの仕事に対する姿勢が示される回があるかもしれない。
そういう話が各回続くとしたら、ちょっと今までにないドラマという気がする。いや、ドラマに詳しくないけど。でも、ただ松方弘子が仕事と恋人の間で心が揺れ動くだけとか、今回の政治家ネタみたいな話が1話毎に変わるだけなら、つまらない。
しかしこのドラマ、一体誰をターゲットにしているのだろうか。比較的松方弘子には感情移入出来て見たけれど、このドラマの登場人物たちがそれぞれ(たぶん)違う仕事のスタンスを持っているように、実際松方弘子的な仕事へのスタンスをもった視聴者って少ない気がする。松方はドラマで10人くらいの編集部の中の1人なわけだが、こんな人物10人に1人もいれば多い方じゃないか。例えばむしろ田中に近い視聴者だって、特に最近の若者には多いと思うけど、そういう人はどういう風にドラマを見るのだろうか。田中と同じように、覚めた眼で松方を見るのか。でもそれだとドラマ自体が面白くないだろう。昭和一桁さすが仕事熱心だねぇとルパンにいわれる銭形刑事みたいな人の方が、このドラマに共感できたりして。
普段視聴率なんて興味ないが、このドラマの視聴率がどうなるのか、誰が見るのか興味ある。そう考えると、ただの仕事と恋人の間で心が揺れ動く女の子の物語になってしまうのかな。どうなるのか楽しみ。
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テレビ漬けの毎日なので、少し読書。
長いことかかってよんできた『密室キングダム』(柄刀一 光文社)をようやく読了。それから、前から気になっていた『持たない暮らし』(金子由紀子 アスペクト)を読む。
これから7月に出た恩田陸の『木洩れ日に泳ぐ魚』(中央公論新社)を読もうと思う。
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夕方大宮駅まで出たら、なにやら入場制限している云々の放送が流れている。耳をすますと入場券を買った人は、時間はかかるが入場出来ますとかなんとかいっている。何だろうと、さらにしばらく聞いていたら、鉄道博物館のことだった(何故か今現在接続できないけど、503 Service Temporarily Unavailable なのでリンクはしておく)。
鉄道博物館ができたというのも知らなければ、今日が開館日だったというのも知らなかった。しかし、満員で入場制限するほど好評なのか。ちなみに、今日は鉄道の日だったのね。
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見るつもりはなかったのだけど、録画領域に余裕があったので録画して置いた「ハタチの恋人」を、早送りで見る。これって、同じ日曜劇場の2つ前のドラマ「冗談じゃない!」の逆パターンじゃないのと思った。「冗談じゃない!」は、織田裕二の彼女が上野樹里で、結婚の挨拶をしようとしたら母親が昔の彼女の大竹しのぶだったというもの。今度は明石家さんまが長澤まさみに出会うが、長澤まさみの母親が昔の恋人の小泉今日子ということみたいだ。「冗談じゃない!」が大竹しのぶで、「ハタチの恋人」が明石家さんまって偶然なんだろうか。
逆パターンじゃないのかと思ったので、プロデューサーとか脚本家が誰か確認してみたけど、全く重ならなかった。
「ULTRASEVEN X」の2話を録画で見る。1話であまりに説明的なところが気になかったが、今回は割と良かった。ただウルトラセブンが出てくる意味はあまりないのだが、それくらいでいいんじゃないだろうか。今回のセブンは変身、宇宙船爆破、戻るというほんの数分しか出てこないのだ。今回つまらなかったら、次回はもう見ないかもしれないと思っていたが続けて見てみる気になった。
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プロローグ、南美希風という青年が診療所を訪れると、そこの医師が旧知の人物であった。二人の出会いは十五六年前に起こった殺人事件であり、かつてその医師は、”壇上のメフィスト”と呼ばれるマジシャンの弟子だった。
本編はその事件の時代へと遡る。昭和の終わり、”壇上のメフィスト”ことダンジョン・イチロウの十一年ぶりの復活のマジックショウを舞台に、物語は幕を開ける。マジックショウの成功のあと、ショウの観客から抽選で選ばれた客のみが、ダンジョン・イチロウの自宅にあるステージに招待される限定ショウが企画されていた。復活のステージで棺桶に閉じこめられたダンジョン・イチロウは霊柩車で自宅のステージへと運ばれる。しかしそこで再開されたショウは、ダンジョン・イチロウの見事な脱出パフォーマンスではなく、密室殺人だった。
この密室殺人は、棺桶という密室、さらにその棺桶があったステージ自体が密室となっていて、その上その密室を仮に抜け出したとしてもその部屋の周りには何人もの人がいて、その誰にも見られずに脱出することは不可能という、いわば三重の密室になっていた。この密室殺人を皮切りに、「密室キングダム」に相応しく、密室殺人事件が次々と起こる。
900ページ超の大作だが、その謎解きがすべて最後に集約されているわけではない。プロローグで登場した南美希風という青年が、当時ダンジョン・イチロウの元でマジックを学んでいた経緯もあり、この事件のときもその現場に居合わせていた。そして、密室殺人が起こる毎に、その謎を解いていくのだ。密室の謎だけでなく、密室は不思議な状況となっていて、謎がさらに謎めいている。豪華絢爛な密室ものでたっぷり楽しませて貰った。
途中から思ったのは、これは是非映像化してほしいということ。ふと思いついたのは『本陣殺人事件』で、久々にあの琴の糸がキリキリと鳴り響くシーンを見たいと思ったし、ああいう風に映像で観てみたいという風に思った。
[ 『密室キングダム』 柄刀一 光文社 ]
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ドラマ「ガリレオ」が始まった。「ガリレオ先生」こと湯川学が福山雅治というのはちょっとイメージが違う(原作『探偵ガリレオ』の佐野史郎による文庫解説によれば、佐野史郎をイメージして書かれたという)ことや、ワトソン役の刑事が女刑事(柴咲コウ)になっているという最初から大きな違いがあるが、このキャストには意外に違和感はなかった。それと、ワトソン役が内海薫という女刑事になったが、草薙俊平も登場し、湯川の友人という設定も変わりなく北村一輝が演じていた。ドラマでは、草薙が湯川の力を借りて奇怪な事件をいくつも解決し、そのお陰で栄転する。その後輩が内海という設定になっている。
さて第1話だが、物理的なトリックは同じだが、かなり原作を脚色していた。元々、『探偵ガリレオ』は短編なのでどうしてもトリックの謎解き中心になりがちで、個人的にはちょっと物足りない気がしていた。ドラマはそれをカバーするような出来になっていて、結構面白く見た。
違いはいくつもある。ドラマでは最初から犯人が出てくる。ただ、どうやって殺したのかはわからない。原作では犯人がわかるのは最後の方で、ちょっとしたひねりがある。ドラマでは、犯人が最初からでてくるからその「ひねり」がないとおもったが、別の一捻りがあった。
第1話を見ていて、『探偵ガリレオ』も映像化に適した作品かもしれないと思った。それを見抜いて、ドラマ化したのだとしたら企画をした人はなかなかのものだと思う。ただ、ドラマ化するにあたって、今回でいえば実験を何度も繰り返すシーンが出てくるなど、原作よりちょっと派手な話にする脚本の力も必要なのだが。今回の「燃える」については、福田靖の脚本も大成功だと思う。
このドラマは、原作を読んだ人にこそ見せたいドラマだと思った。物理トリックの映像化と、原作と違う捻り方は小説を読んでいる人にも、むしろ小説を読んでいるからこそ違いなどを楽しめるように思う。まあ、こんなの「ガリレオ」じゃない!という人もいるかもしれないけど、僕は2話以降がどう料理されるのか楽しみになった。
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『木洩れ日に泳ぐ魚』(恩田陸 中央公論新社)読了。『愚者のエンドロール』(米澤穂信 角川スニーカー文庫)を読み始める。
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