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2009年12月前半
「ライアーゲーム シーズン2」第4話を見る。
引き続き『巡礼』(橋本治 新潮社)を読む。どうして『巡礼』なのか、ゴミ屋敷の話。
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『2012』を新宿ミラノ1で観る。
SFXだけとか不評だったし、あまり期待していなかったのだが、あにはからんやすごく面白かった。
ただしディザスタームービーとかパニックムービーとしてではない。崩壊していく地球はむしろ爽快だ。死んでいく人々などをあまり描いていないから、崩壊のスペクタクルが楽しくなってくるのだ。特に前半、地割れし陥没していく都市の中を、あるいは火山の噴火の中を車で逃げていく主人公たちは、ギリギリのところをくぐりぬけていくのだがあり得ないくらいラッキーで、アクションゲームの華麗なるテクニックか、テーマパークのアトラクションのような爽快さで、怖いどころかむしろ笑った。
この楽観的なストーリー展開は、物語の最後まで続き、地球が崩壊してもなお人類には希望があるとでも言えるようなところが爽快。そして悪い奴は単純に悪く、いい人は裏のない善意に動く。非常にシンプルな物語。何も考えずに楽しめた。
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桜花で晩酌しながら「横溝正史シリーズ 不死蝶」第2話を見る。
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「外事警察」の今日の放送を録画して、先週の第3話を一週遅れで見る。クレジットに原作者の名前があったので、Amazonを検索。『外事警察』(麻生幾 日本放送出版協会)の出版を知る。出版社が日本放送出版協会で、9月に発売された書き下ろしとあるから、ドラマ化というよりはドラマの企画と同時進行だったのかも。読んでみたい。
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たまたま付けたテレビで「週刊ブックレビュー」を放送していて、ちょうど紹介されていたのが『通訳ダニエル・シュタイン』(リュドミラ・ウリツカヤ 新潮社)だった。実在の神父をモデルにした小説だが、いろんな人の手紙とか証言とか日記とかを集めて構成されているような話だった。ユダヤ人でありながらナチスの通訳をしてユダヤ人を助け出したり、カトリック神父になったり、かなりダニエル・シュタイン自身も数奇な人生を送った人物のようだがそれを伝記にするのではなく、あくまでフィクションにまとめていることとか、その書き方自体も変わっているなどなかなか面白そうだ。
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ほぼ一日休養。最近、土日は休養に終わる。
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『巡礼』(橋本治 新潮社)読了。
ひたすらゴミを集めてきては敷地内に積んでいくゴミ屋敷の住人。ゴミを片付けてくれと言っても、ゴミではないと言って片付けようとしない。周辺の住民たちはその景観や臭気に迷惑しているが、市役所にもマスコミにも何もできない。そのゴミ屋敷も初めからゴミ屋敷だったわけでなく、ゴミ屋敷の老人の生い立ちなどが語られていく。
ゴミ屋敷の話がなんで『巡礼』ってタイトルなのか、最後の方まできてようやっと判る。どんな理由があってもゴミ屋敷の住人のことは理解できないと思われるが、読み終わったときには、住人の気持ちにうっとなる。人にはそれぞれ背負ったものがある。
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一時的に仕事が忙しく、深夜帰宅。かろうじて午前様にならずにすんだがそれから食事など。
『ミレニアム2 火と戯れる女 上』(スティーグ・ラーソン 早川書房)を読み始める。
『ミレニアム1』は独立した物語として完結しているので、その続編ってどんな話で、登場人物は同じなのかどうなのかなど、いろいろ気になっていた。読んでみて、なるほど!と膝を打つ。これからしばらくお楽しみである。しかし、面白いのだが、性的虐待要素が多い点が不快でひっかかる。
またもや日記が停滞しているので、過去を書きつつ最新も書く。
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今週は珍しく忙しくて疲れ気味なので映画など観ずに休息。
昨日放送の「ライアーゲーム シーズン2」第5話を録画で見ながら晩酌、夕食。明日に備えて午前0時までに寝る。
読書は、引き続き『ミレニアム2 火と戯れる女 上』(スティーグ・ラーソン 早川書房)。
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なぜか12月に入ってから急に忙しい。仕事に一日追われて深夜に帰宅する。あとは寝るだけ。
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『イングロリアス・バスターズ』を新宿ミラノ2で観る。
家族を殺されたユダヤ人の少女が大人になったとき、自分の映画館がナチスの映画のプレミア上映館に選ばれるという運命に彼女はナチスごと映画館を燃やしてしまう計画を立てる。一方、民間人として潜入してナチス殺しを行うバスターズと呼ばれる狂気の特殊部隊、彼らの元には映画館爆破計画が指示される。同時進行していく二つの計画は成功するのか。
最初から非常に緊張感を維持させられる展開がすごい。最初にユダヤ人の少女たちがかくまわれている農家にナチスがやってくる場面、大人になった少女がナチスのパーティに招かれて話をする場面、映画館爆破計画のためナチスに化けたバスターズのメンバーが地下の酒場に打合せに行くと本物のナチスがいる場面などがある。気づかれるのか気づかれないで済むのか、あるいは実際にはもうばれているのに平静に話を進めるところとか、とにかく静かに緊張感を高めていく。そしてその頂点に達した後に激しい銃撃などで、人があっけなく死んでいく。
一点、第1章、第2章と区切っているのは、章が変わる度にテンションが下がる気がしていらないように思ったけどどうなんだろう。
時間を置いて思い返すとまた観たくなってくる。
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「外事警察」の第4話と第5話を続けて観る。緊迫感ある展開はいつも通り。最初から描かれていた爆破の話は結局最終回まで持ち越しだった。陰謀がちらほら垣間見えてきて最終回が気になる。
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寒いので活動限界。布団にくるまって、本でも読もうかと思ったら、暖かくなるとやっぱり寝てしまう。何もしない一日。
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『ミレニアム2 火と戯れる女 上』(スティーグ・ラーソン 早川書房)読了。
『ミレニアム1』で話がキッチリ完結しているので、続編がどういう話なのか想像がつかなかった。もちろん1作目の主人公だったジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストでも、変わり者の女調査員のリスベット・サランドルのどちらかが主人公で物語が続くのは不思議ではないのだが、ミカエルの巻き込まれた事件は完結した風だし続きそうに思えない。かといって、ミカエル抜きでリスベットが探偵役という続編も考えられなくはないのだがしっくりこない。そもそもミカエルの雑誌の名前が「ミレニアム」ではないか。ではミカエルが主人公の別の話なのか。でも魅力的なヒロイン、リスベットがそのまま物語から退場するというのも考えにくい。単純な話、二作目もミカエルとリスベットの登場する別の話であればいいのだけれど、この二人が再び巻き込まれる新たな物語というのがイメージできなかったのだ。それは単に想像力の不足ではないかと言われてしまうとそれまでなのだが、それくらい1作目で完結した感じがした。少なくとも、この二人が同じ役割で登場するシリーズものという感じがしなかった。
それで読み始めてみれば、何の不思議もなくこの二人が活躍するまた新たな事件なのであった。二人の関係は事件後途絶え、というかミカエルがリスベットから一方的に拒否されたという方が正しい。しかし、リスベットは事件に巻き込まれ、ミカエルが追う事件もその事件と繋がりを持ち始める。どう続編が書かれるのか想像がつかないというのは、全くもって想像力の欠如としか思えない。リスベットの謎がだんだん明かされていく。二人が一つの事件に関わることになったところで上巻は終わる。非常に気になるところで上巻は終わり、続きが非常に気になる。『ミレニアム1』より面白いように思う。
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いよいよ寒くなってきたので、今日からコートを着る。
読書は、『ミレニアム2 火と戯れる女 下』(スティーグ・ラーソン 早川書房)に取り掛かる。面白くて一気に半分くらいまで。
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『パイレーツ・ロック』を新宿武蔵野館3で観る。
1966年のイギリス、まだロックがラジオ局でほとんど放送されていなかった頃、ロックだけを船の上から放送し続ける海賊放送があった。そのDJたち、そしてラジオを聴く人たちの物語。法律上、取り締まることができなかったこの海賊放送を目の敵にして、なんとか放送を中止させようとする政府も出てくるが、ほとんど音楽を愛するDJたちのバカで楽しい船上生活を描く。短い人生、本当に楽しいことをやらなくちゃと思えてくる、羨ましい映画。ヒット曲が全編流れ続けているのも楽しい。
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