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2009年7月後半
墓参りに行く。夕方にもならない昼間からビールを飲む。ぐびぐび。
『名探偵の呪縛』(東野圭吾 講談社文庫)は第2章まで読んだところで、一つの事件が解決する。短編集ではないのだが。だが当初の謎は解けないまま、天下一探偵は事件のさらに深い部分に巻き込まれていく。本格ミステリのパロディが入っているので、軽く読めるけどなぜか進まない。
夜、Willcomのアドエスを新規購入してしまおうかと思って、ビックカメラに行く。説明を読んでもいまいち判らないなぁと思いながら何度も繰り返し説明を読んだり、支払い金額を計算してみたりする。昨日の昼間はちょっと見てたらすぐに店員が寄ってきたのに、今日はそばにいても寄り付かないのでじっくり考える。
いろいろ考えて判ったのは、こういうことである。
ダブルバリューセレクト(2年間割引きがある制度)では新規でも機種変更でも端末本体(実質)0円という表示を変えた(だけ)。
端末本体は0円ではなくなって、月々1130円(※訂正。昨日、あいまいな記憶で1960円と書いたが、1130円が正しかった)になっていた。
その代わり、月々2900円の利用料が、770円になっている。(2900円から2130円の割引)
何のことはない、2130円割引を、「端末(実質)0円」という表現から「契約料770円」と示しただけの違いだった。
と思ったが、実は割引額が端末の支払い月額より大きくなった(端末がさらに安くなった)というになるみたいだ。(割引表現の違いだと判断したので、金額を控えずに帰ってきてしまったので自信なし)
数量限定とか書かれていたので、端末を売り切るのが目的なんだろうな。ということは、このキャンペーン終了後くらいに、新しい機種がでるのだろう。出たばかりは高いので新機種に変更するつもりは今のところないし、WILLCOM 03が機種変更でも無料になりそうだが、最近レビューで見ている使い勝手からすると魅力が薄れてきた。それならアドエスにするのが経済的にもよさそう。
今の利用料は、パソコンからの通信接続にも使って3800円くらい。ノートPCが故障してから後継機をまだ買っていないので、通信接続として需要は最近なくなってる。電話というより、ほとんどメールとPDAとしての利用が中心。それだけなら月々1500円くらいで済まないかなと思ったりするけど、どうもそうはいかないようだ。でも、3000円は切りそうなので、明日また調べて検討。割引が同じなら、機種変更で切り替えられるのが一番いいんだけどな。
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昨日いろいろ考えて、どうもアドエス購入をすると安くなりそうなので、朝起きたらまずもう一度ビックカメラで端末の値段の確認、というか端末と契約料を含めて結局いくらになるのか確認しに行こうと心に決めて寝た。だけど、6時に目を覚ましたらものすごく眠いので、二度寝することにして、次に目を覚ましたら既に12時半を過ぎていた。とほほ。
それはともかく、朝食だか昼食だかわからない食事をして出かける。
昨日記憶があいまいだった端末本体の値段を確認すると、1130円だった。通信料770円と込みで、1900円ということになる。それってやっぱり得なのではないか。あとは、機種変更があるかどうか。
銀座で観たい映画があったので、途中有楽町のビックカメラを覗く。金額は同じ。新定額プランの契約を取ることが目的だからだと思うけど、新規契約の説明だけになっている。
時系列を変えるけど、映画の後に池袋のビックカメラとヤマダ電機を覗いてみた。「ビックカメラ限定」という触れ込みになっていたから当然かもしれないけど、ビックカメラは大宮、有楽町、池袋で特に違いはなかった。ヤマダ電機で見たら、「端末、契約料込みで1900円」とあった。判りやすい。要するにそういうことだよね。ビックカメラも遠回しなことを書かずに、「込みで1900円」って書けばいいのに。ヤマダ電機には、機種変更の価格表示も残っていたけど、端末代金が実質0円になるだけ。やっぱりこの特典には新規契約が必要なのか。
結論。新規購入でアドエスを買って、今の契約を解約しよう。
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『夏時間の庭』を銀座テアトルシネマで観る。
ジュリエット・ビノシュが出ていること以外はほとんど知らなくて、一度観に行こうと思ったら満員御礼の大混雑と知り、そんなに人気があるのだと思った記憶がある。ふと気づいたら今週で終わりなので、今週中に都合をつけようと思って結局最終日の今日行ってきた。
タイトル通り、「夏時間の庭」に家族の集まりがある。70歳を過ぎた母親の元に集まる三兄妹その子供たち。三代に及ぶ家族の集まりが終わって、みんなが帰っていくと郊外の家に残されるのは母親と家政婦の二人だけ。この庭での出来事のようなエピソードが続くのかと思ったら、次の瞬間にはこの母親が亡くなっているらしき場面へと変わる。母親の死にまつわる葬式などのシーンは一切描かれず、母親の残した郊外の家とそこにある数々の美術品をどうするかという子供たちの話になる。仕事で中国に長期滞在することになる次男、海外を飛び回りニューヨークを本拠地にするという娘、一人フランスに根を下ろす長男は家も美術品も残したいと思っていたが、諦めることにする。弁護士に相談すると、相続税だけで大変なことになり、そもそも維持など難しかったこともわかる。それらがあっさりしているくらい静かに坦々と描かれていく。
母親の死を受け止め、数々の思い出のある家や美術品を手放すことには、それぞれの思いがあるが、それを過度に誇張することなく、静かに緩やかに描いていく。全く興味がなかったかのように見えた孫娘が口にする祖母の思い出の言葉がせつない。
映画の前に時間つぶしにビックカメラを覗いたり、ITO-YAで文具を見たりした。ITO-YAと文具の話で書きたいことが別にあるけど、またそのうちに書く。映画の後に洋食屋で蟹クリームコロッケを食べて帰る。
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『名探偵の呪縛』(東野圭吾 講談社文庫)、ようやく読了。
長編ではあるが、3つのエピソードが含まれている。そして、主人公の作家がなぜか気がつくと「天下一探偵」として、少し現実と違う世界にやってきたことの解決が描かれる。今回の話は、本格ミステリをおちょくるというよりは、本格ミステリっぽい話をちょっとひねった形で作品にしたという感じである。何となくその捻り具合が中途半端で、前作のように単純にパロディとしてしまうか、開き直って真面目に本格ミステリにするべきだったんじゃないかなぁと思う。さらっと読めるのに、一つの事件が終わったり、ちょっとしたことで読書が止まってしまった。こちらの読書意欲の減退が理由なのかもしれないけど、そういうときにさえ本を手放せなくなるような魅力が欲しい、とかいうのはわがままなのか。
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テレビをつけたら、ディズニーチャンネルでちょうど「ウォレスとグルミット」をやっていて見いってしまう。三話やっていたのだが、一話目がちょうど終わったところで、「ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!」を観る。よく出来てるなぁとただ感心しながら観ていたのだが、最後の方でおもちゃの機関車に乗ったグルミットが、レールが途切れたところでスペアレールを手に取り、ものすごい勢いでレールを敷きながら進んでいくシーンで大笑いする。この機関車のシーンの間ずっと笑ってた。三話目も観たくなるが、一話目も観逃しているし、録画しようと思って三話目は観るのをやめる。
ちょうど明日から、『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』が上映開始する予告を観てきたばかり。やはり観なくちゃ。
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あまり深く眠れず、目が覚めてしまったので、まだ5時半だったがそのまま起きてしまう。コーヒーを淹れて、最初はカフェオレにして朝食。それからストレートで、最後はアイスコーヒーにして飲む。朝からコーヒーを飲みすぎて気持ち悪くなってくる。
10時のビックカメラ開店を待ち、アドエスを買いに行くことにするが、開店早々にいくのもいかにもって感じで嫌だなとか思ったりしていろいろ雑用していたら、いつのまにか11時になっていてあわてて出かける。時間が遅くなりすぎると午後の予定に差し支える。
店頭で再確認。新規のみ対象なのかとか、端末代金を一括支払いの場合どうなるかとか、店員に確認して購入を決める。
端末代金、27120円は一括購入で支払うことにする。すると、新ウィルコム定額プランというのに入って、月々770円とのこと。2年縛りがあるので、前に書いたように端末代金を込みで計算すると、月当たり1900円になる。一括で買ったので、ビックカメラのポイントが2712ポイントついたので、その分割引と言えなくもない。
で、新ウィルコム定額プランというのは、本来なら月当たり2900円で、ウィルコム同士との通話が無料。それとメールの送受信については、相手先とかサイズにかかわらず無料。インターネットアクセスについては、パケット代金は別途かかるけど、2800円が上限というシステム。
通話はほとんど時間に入らない程度しかしないので、恩恵も受けないけど問題もなし。メールは従来と同じなので、これも満足。ただ、インターネットアクセスについては、以前はつなぎ放題という上限なしの契約にしていて、その時の月額が大体約3800円くらいだったので、パケット代を合わせて3800円を超えると割が合わない。パケット代、1900円までってどれくらいのパケット数なのか。いや、パケット数はどくれくらいと説明にあるのだけど、自分のアクセス量がパケットにするとどれくらいなのか。今までつなぎ放題だったので、どれくらいのパケット数を使っていたのか判らないので、まずは一カ月様子を見てみる。
というわけで、機種変更でなく、新規購入したので、Willcomから変わってないけど、電話番号、メールアドレスが変更になった。
近々友人知人の方々には新しい連絡先をお知らせする予定です。旧契約はまだ解約してませんので、まだしばらくは同じ電話番号、メールアドレスで大丈夫です。
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アドエス購入後、昼は日高ラーメンで黒胡麻冷し麺を食べる。今年初の冷し中華だ。買い物して、一旦家に戻って、図書館に本の返却と予約の本の受け取りをして、ビックカメラに戻るとほぼ一時間。手続きの完了したアドエスを受け取って帰宅。まずは各種設定をしてメインの端末をアドエスに切り替える。
『さまよう魂たち』をBSの録画で観る。冒頭がものすごく怖かった記憶があったのだけど、観てみたらそうでもなかった。最後まで観て、すごく怖かったのはクライマックスのシーンだったのだろうと思う。全般的にコミカルな要素を含んでいるホラーなのだが、最後だけマジに逃げることになる。でも、そんなには怖くなかった。映画館で観るのと、テレビの画面で観る違いなのだろうか。そういえば、映画館でものすごく怖かったのに、家で観ていて同じように怖かったということって思いつかない。まあ、家ではあまりホラーを観ていないけど。
この映画を劇場で観たときには、ピーター・ジャクソンが『ロード・オブ・ザ・リング』で有名になる前で、でも『ブレインデッド』や『乙女の祈り』(そういや『乙女の祈り』はまだ観てなかった)で内輪では有名だったのだが、『ブレインデッド』の悪趣味さからは想像がつかない(といってもちらほら悪趣味は覗かせるけど)、ちゃんとしたエンターテイメントになっていて感心したのだった。というか、怖くて面白いで気に入っていた。
久々に観たけど、やっぱり面白かった。ただ冒頭に書いたように、怖さは記憶ほどではなくて、それだけがちょっと物足りなかった。
夜は一日フライングで土用の鰻。勝間和代がtwitterに参加したので、昨日からフォロー始めたがものすごい勢いでtwitterを使いこなしていく。フォロアーがどんどん増えていくのが面白い。「ゲッダン祭り」が何だか分からず、検索したらニコ動で話題になったものだと判るが、経緯が判らないと意味不明で、元ネタの動画を探したりしていたら1時間くらいかかってしまう。大体の経緯が分かったけど、まさか勝間和代から「ゲッダン祭り」を調べる羽目になるとは思わなかった。
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昼間、見知らぬ電話番号から電話がある。まだ新しい番号通知していないのに変だと思ったら、ウィルコムのサービスセンターからだった。契約内容の確認で、契約時の説明不足だった点の確認なのだが、今回新規購入したので元の電話機との契約で安くなると同時に別の割引契約が出来なくなるらしい。が、請求をまとめることは理解していたが、それで安くなることまでは考えていない買ったのでいずれにしても安くなることが判る。その場では納得して電話を切ったが、よくよく考えると新規契約をしたことで今の契約より安くなっているのではないかと思われる。不思議な現象だ。二台あっても仕方がないし、二台契約による割引より一台だけの方が当然安いので元の電話はいずれにしても解約するが、月額が変わらないなら慌てて解約しなくてもいいかも。
『トランスフォーマー:リベンジ』をMOVIXさいたまで観る。
前作は基本的にはバカ映画として楽しんだけど、今度は普通に面白い映画だったように思う。前作は、公開まで(予告などで)「ロボットがトランスフォームする」という部分を完全に伏せていたので、車がガシャガシャと変形してロボットになってしまうだけで面白かったし、それだけの映画だった(というといいすぎか)。だからもしかしたら、前作でガシャガシャの部分がわかっていることによる、観る方の心構えの違いなのかもしれない。
あれ、書くことがなくなっちゃった。要するにそういう映画なのだ。
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特に疲れたとか思っていなかったのだが、9時に起きて朝食を取った後、また眠ってしまい午後まで寝過ごす。夕方になってようやく活動開始、夜はまた映画を観に行く予定だったのだが、気が付いたら寝ていた。なんだか体調がよくないのか、生活のリズムが狂ってしまったのか。
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『結果を出して定時に帰る時間術』(小室淑恵 sasaeru文庫)を読む。
最近、「残業しないで成果を上げる」的な本が目につく気がしたので、まとめて読もうと思って手に取った一冊。あんまりまとめてになっていないのだけど。最初に印象に残っている「残業ゼロ」本は、同じ著者の『6時に帰る チーム術』(小室淑恵 日本能率協会マネジメントセンター)なのだが、表紙の見た目が地味な印象の『結果を出して定時に帰る時間術』の方が先に出版されている。出版時期は数カ月の差だが、小室淑恵が有名になってきて彼女の写真を本の表紙に使い始めた時期になるのではないか。他の著書の出版日付を確認したわけではないが、小室淑恵の本を検索すると最近の何冊かは彼女の写真が表紙に使われている。勝間和代が売れ出してから必ず表紙に写真が出ているのと似ている。この手法は、しかし確かに有効だと思う。副題も入れると『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』と長ったらしいタイトルだがインパクトがあるし、それと同時に小室淑恵の写真が印象に残る。たぶん他にも「残業ゼロ」本を見ているのだと思うが、最初に印象に残ったのがこの本だったわけだ。
それと比べて、非常に地味な表紙の『結果を出して定時に帰る時間術』は、見た目通りに変なあおりもなく地味に残業なしで効率的に行う仕事のやり方について書かれている。「時間術」とあるけど、ハウツー的なTipsの集まりではなくて、むしろ考え方の話だろうか。小室淑恵が、「残業ゼロ」に目覚めた理由は、妊娠が理由だという。しかも、「起業を決意して、勤めていた会社に辞表を出した、まさにその翌日だった」そうだ。面白いのは、この前読んだ『部下を定時に帰す「仕事術」』(佐々木常夫 WAVE出版)で、著者の佐々木常夫が定時退社を始めた理由がやはり家族の病気という、残業ができないという「状況」がきっかけだったというのと同じ点だ。さらにその前に読んだ『デッドライン仕事術』(吉越浩一郎 祥伝社新書)にはそういう「状況」がなかったけど、amazonの書評を読んでいると、社長(吉越浩一郎)は家に持ち帰り仕事をしていたという話が最後に出てきて、失望したみたいなのが出てきて対照的だなと思った。
『結果を出して定時に帰る時間術』は、ライフワークバランスの重要性を説いていて、ライフを充実させるけど、それによってワークに好影響があるという考え方がベースになっている。出てくる例は、あまりに調子良すぎる気がしないでもないが、でも基本的にはそうだと思う。それだけですべてが解決するわけでないけれど、もっとも基本的な部分ではある。ただ、それだけでうまくいかない部分をどうやって解決するのか、ノウハウ的なものがいろいろ知りたくなるが、それには都合のいい答えなんかないんだろうな。ベースになる考え方を応用して、自分や周囲の環境に合わせて、解決を図っていくしかないのかもしれない。
連休明け初日、かくいう自分は9時から17時半の定時勤務。
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朝から雨。雨は途中で上がったけれど、日食は観測できなかった。もしかしたらチャンスはあったのかもしれないが、仕事をしながら南向きの窓を時折覗いても、常に曇っていて、太陽の姿はどこにも見当たらなかった。残念だ。
『マン・オン・ワイヤー』をテアトルタイムズスクエアで観る。
1974年、ワールドトレードセンタービルの間に綱を張り、綱渡りをしたフィリップ・プティのドキュメンタリー。綱渡りをしたフィリップだけでなく、綱を張るために、そもそもワールドトレードセンタービルに入りこむために、それ以前に綱渡りの話を実現するために、協力した友人たちがいた。現在の彼らへのインタビューと当時の写真、ビデオ、再現フィルムで構成される。綱渡り当日の準備から実行までと、フィリップが初めて綱渡りの構想を得たとき(歯医者で、ワールドトレードセンターが建設されるという記事で思い立ったというのだ。まだ綱渡りするビルが存在しない時点で!)から結構のときまでの出来事と二つの時間軸でで再現されて行く。
もちろんいろいろな苦労があったとは思うが、高層ビルの間での綱渡りという衝撃に、つい綱渡りの間ばかりを注目してしまうが、それまでにあった様々な紆余曲折がまた面白かった。
一度きりの人生、こんなことが出来たら最高だろうな。
『世界は村上春樹をどう読むか』(国際交流基金・企画 文春文庫)を読み始める。
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死ぬほど眠い一日。死ぬかと思った。
帰宅して、睡魔と闘いながら食事して、寝ようと思ったけど、twitterで静かなブームみたいになってるtwitter小説を書いてみたり。早く寝りゃあいいのに。twitter小説って何かっていうと、twitterでは140字(漢字も1文字勘定)という制限があるので、140字で書く小説というただそれだけ。検索で引っ張れるようにハッシュタグというキーワード(#twnovel)を付けるので、その分文字数が減るけど。
twitterは書き流しなので、一応、ここに転記しておこう。
『父恵龍馬の最終推理』嵐の山荘で起きたnが3以上のn重密室殺人事件。偶然居合わせた探偵父恵龍馬は犯人の名を言い残して死んだ。「私は真に驚くべき証拠を見つけたが、この余白はそれをつぶやくには狭すぎる」。以来まだ誰も犯人を示すことも無実を証明することもできていない。
『最期の日蝕』老若男女全てが日蝕を待ちわびていた。太陽が欠け始めた時ホウという声が広がった。膨張した太陽は月より一回り大きかった。瞳孔の開ききった狂人の赤い瞳だ。それでもドーム内の気温は2度下がった。空調の限界を超えたドームで人類は最期の日蝕を観ていた。
『Alice in the Twitterland』アリスは姉のブログを覗いて、「字ばっかり!どこが面白いの」とさえずった。兎がiPhoneを持って走るのが見えた。アリスが追いかけると突然ツイスターに吸い込まれた。「私を読んで!」。そこには140字しかなかった。
『200Q』◆BOOK1◆肝吸はタクシーで流れた琴の音がなぜか「春」だとわかった。/重夫は新人賞の応募原稿から山田椒子の『空気うなぎ』を読む。◆BOOK2◆夜中に編集の新香が電話をかけてきた。「重、『空気うなぎ』を割いて焼き直すんだ」。/締切は土用の丑の日だ。
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今日も死ぬかと思うくらい眠かった。
そして今日もtwitter小説を残しておく。
『猫神家の一族』猫神家当主の遺言が始まり。「孫娘瑠璃と結婚した者に全てを譲る」。手鞠唄通りの串刺し、首なしの二つの死体。焦る警部、金田一老人は「もう少し様子を見ましょう」と。九つ目の死体を前に金田一はいう。「この印籠が目に入らぬか」「御隠居、それは話が違います」
『まだらの芋』男はスープを一口飲んで死んだ。「まだらの芋…」。ホームズは台所から七色の芋を見つけた。「これは芋に見えるが実はアフリカにしかない毒キノコだ」「そんなバカな」「どんなにあり得ないように思えても可能性のないものを排除した結果が真実なのだよ、ワトソン君」
『踊る人形』「ホームズ、何を悩んでいるんだ?」「アルファベットにしては1文字多いんだ。文末に多く使われているのだが…」「句点じゃないのか?」「違う。それと、この人形だけ踊っていないのも気になる」「どれだい?」ホームズは黙って人形の絵を指し示した。「orz」
『地球最後の男』友人の表情から急に人間らしさが消えた。「ヒューマンモードを切った?」彼はアンドロイドだ。表情をシミュレートしている。「いや。きっと君が脳死したのだろう。電子頭脳だけで俺を見てるのさ」僕はサイボーグ化した人類最期の一人だったが、何も感じなかった。
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を新宿ミラノ1で観る。(2回目)
冒頭の部分が最初に観たときにはあれよあれよという間でよくわからないうちに終わってしまったけど、今度は二回目なのでいろいろ判る。それと、テレビ版風に予告が今回もついているわけだけど、予告で見てあれっと思ったことが本編でも描かれていたことに今回気づいた。というわけで、一回目に観逃した点をいろいろ補完した鑑賞となった。
街の描写とか何度観てもいいなぁ。何度もって2回目でしょっていうかもしれないけど、2回目の部分がほとんどだけど、予告編でストーリーを明かさないためかほとんど街の描写とか、バスケットボールのゴールの網の動きとかばっかりだったのを何度も観ている。でもそれが本編で出てくると10回とかそれくらい観てる筈なのにやっぱりかっこいい。
なんでエヴァンゲリオンを観るのかについて書こうかと思っていたのだけど、また日記が停滞しそうなので、また次の機会に譲ることにして今日はここまで。
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twitter小説をまた書いたので、ログを残しておく。
『Love Letter』地球から680憶光年離れたこの星から彼女に本当の気持ちを伝えるにはタイムマシンを使うしかなかった。今更意味はない。だが失恋の痛みを癒すためには必要だった。ラブレターは彼女に振られた前日に届いた。彼女が好きだったのが誰だったか今気付いた。
『サイバー美味しんぼ』男は聴覚と触覚を遮断すると、マルチヴュー機能を立ち上げ、料理を複数の映像で捉える。熱線カメラは料理の温度も視覚化する。嗅覚は1000倍に精度を上げ、味覚受容体細胞からの刺激で生じた膜電位は数値化され味覚DBを検索し、分析した。「美味いね」
『すべてのtwitter小説は』意味のある文字の組合せを140字以下の文章として生成するジェネレータが完成した。このジェネレータを呼び出してtwitterにアップロードするBOTの設定には30分もかからない。かくしてすべてのtwitter小説は予約された。
ああ、阿井は亜衣に逢い愛してしまった。亜衣は阿井に遭う前に阿久を愛していた。朝、阿久は亜季の足の汗に飽き、明日は阿多の汗の痕に穴を開け、兄は姉のあの逢ふあてもない、アホな海女が網を編む雨の日。あはっ。綾は鮎を洗い、荒れたであろう。ある泡の案。いい家の烏賊が行く。
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ショコラティエ パレ ド オールが、「ショコラネスパ」という透明スパークリングショコラ飲料を出したというのがすごく気になってわざわざ丸の内まで飲みに行く。満席で10分待ち、けどそのあとに次々お客さんが来ていてすごくいいタイミングだった。この飲み物にはシャーベットを浮かべるのだが、ルージュ(ペリー)とシャンパーニュは今日は売り切れたとか。ラムを選ぶ。ショコラって思いこんでいたので、一口飲んでみると意外とさわやかさが強くてアレッという感じ。でも後味にショコラの味が。不思議な味だった。
『湖のほとりで』を銀座テアトルシネマで観る。
イタリア映画10年に1度の傑作とかいう触れ込みで、文学的な作品なのかなという印象を持っていた。ショコラネスパがショコラの思い込みにアレッとと思ったのと同じく、人間ドラマ的に思い込んでいたのが逆に肩透かしにあう。殺人事件が起こって、その犯人が誰なのか地道に辿っていく普通のミステリなのだ。そう思って観た方が面白かったかもしれない。
ミステリにしては本当に地味で静かに話が進んでいく。事件の謎が解けていくというよりは、周りの人物たちの秘密が明らかになっていくという展開、主人公の警部自身にも重い秘密があってそれも明らかになっていく。宣伝は間違っていないのかもしれないけど、死んだ女性の理由の部分に過度に期待しすぎてしまったのかな。最後があっけなく、えっここで終わりなのと思ってしまった。映画の雰囲気はとても好きなので残念だった。
映画の帰り道、スタア・バーの場所を発見する。『スタア・バーへ、ようこそ』(岸久 文春文庫PLUS)を読んで一度行ってみたいと思っていた店なので入ってみる。土曜の夜だがカウンターは9割方埋まっている。ソファーの席の方は奥に一組といったところ。カウンターで二杯飲んで5000円弱、結構いい値段なので頻繁には行きにくいがいい感じだったのでまた行ってみたい。
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『ノウイング』をMOVIXさいたまで観る。
始まるなり、女の子の顔のアップ。眼の下にクマの出来たホラーチックな表情で、意味深な展開。案の定、タイムカプセルに入れる未来の絵を書くように先生に言われるが、ものすごいスピードで紙に一面に埋まるように書き続けているのは数字の羅列。女の子の顔のアップだけでなんだかシャマランみたいだなぁと感じたけど、何となくこの辺の展開がものすごくシャマランっぽい。
時は現在に移り、ニコラス・ケイジ扮する天文学者の息子がそのタイムカプセルを埋めた小学校に通っていて、女の子の書いた数字の羅列を息子が受け取ることになる。そして、ニコラス・ケイジはその数字の羅列に世界中で起こった事故・事件の日付とそのときの死者の数を羅列したものだということを発見する。日付と死者数の後ろにはさらに別の数字があるがその意味はわからない。友人の数学者に相談するが、単なる偶然で意味があるように解釈しようとしているだけだと一蹴される。
日付にはこれからの日付が3つのっていた。ニコラス・ケイジはその日付の意味を調べようとする一方で、彼の息子には何か囁くような声が聞こえ始める。囁く声の存在から息子を守るため、またその事故を未然に防ごうとするのだが…。
といった話なのだが、興味がある人はまず映画を観るべきである。好みが別れそうだけど、この後の展開に触れないとたぶんどちらか判断できないように思う。この数字の羅列が何かの警告であり、ニコラス・ケイジはどうやって防ぐのか、どうやって生き延びるのかっていう話だと思うわけだが、結論を言ってしまうと、防ぎようのない大きな破滅が待っているっていう破滅映画なのである。観ていて、最近リメイクされた『地球が静止する日』を思い出したよ。この映画、個人的には意外に面白かったのだけど、あの結末の甘さはオリジナル(観ていないけど)から来ているのだろうか、甘いといえば甘い。それと比べると『ノウイング』かなりシビアな結末である。まだ救いを残そうとしているところがあるのだけど、宗教画との一致などでうまいなぁと思う点もあるけど、話としてはやっぱり救いはいらないんじゃないかと思う。まあ、そうすると囁く声の存在も出てこなくなるし、そうはいかないのか。もっとも、この囁く声は何の意味があったのかっていう突っ込みもあるが、説明されないもろもろがあってこれはこれで面白いと思うのだけど。
評価はかなり別れそうだけど、個人的には結構好きかも。
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twitter小説は今日は一本だけ。そろそろ飽きてきたかな。例によってログを残しておく。
『奇跡』半年の命と宣告され、妻は最近どこぞの新興宗教から奇跡の壺を買った。そして今日、病室に訪ねてきた男は俺と瓜二つだった。「奥さんのために入れ替わるんですよ」それも愛か。だが俺はどうすれば?「整形して私の代わりに死んでください」奴の妻は壺を買わなかったらしい。
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昼間死ぬほど眠く、早く帰宅して食後昼寝。その他読書をする。
twitter小説は今日も一本だけ。一旦打ち止めかなと思ってたけど、書いたのでログを残しておく。
『死闘』「一週間以内に俺は殺されるから仇を討て」そう告げた翌日兄は殺された。犯人を突き止めて車で轢き殺したのが一か月前。今朝は駅のホームで突き落とされ、昨日は工事中のビルから鉄骨が落ちてきた。次は俺の番らしい。甥の頼朝を呼び、復讐を託す。平家との戦いは今も続く。
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『世界は村上春樹をどう読むか』(国際交流基金・企画 文春文庫)をまだ読んでいる。講演とかパネルディスカッションの採録なので、サクサク読めるのだが、読んでる時間自体が少ないのかな。あと、先日眠れない夜に『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン)を5分の4くらい読んでそのままになってる。
もう飽きてきたと思ったtwitter小説だけど意外と続いている。今日の分、2本を残しておく。
『君』やっと見つけたよ。三年前の今日、京都鴨川の5人殺しの犯人って君だろ。何きょとんとしているのさ、twitter読んでいる君だよ。あれれ、あのときの事故で都合の悪い記憶は忘れたってのかい。しらを切るなら三年前の7月28日の午後7時何をしてみたか言ってみろよ!
『録画』金田一は一同を前に話し始めた。「追田氏が殺されていた開かずの間は密室でした。密室も謎でしたが、実はこの部屋に入った方法自体が謎でした。その謎が解けた時自ずから犯人もわかりました。飛雄一比さん、このトリックはあなたにしかできない。あなたは扉に」HDFULL
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twitter小説、今日も一本。でもそろそろ終了かも。
『理想』知り合っても彼が理想の存在であることを確信するまで、携帯の番号は教えなかった。理想は一人っ子で友人のいない孤独な青年。初めてのデートで彼の車でキス、背中にまわした手でナイフを突き立てる快感。帰宅して新しいIDを取って、次の理想の男性を探して@付けて投稿。
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『ごくせん THE MOVIE』をMOVIXさいたまで観る。
最近ドラマのスペシャルをそのまま劇場公開したみたいな映画が多くなってきたけど、これもその一本。だけど、この映画に関しては全然批判にはならない。シリーズの集大成で、今までのシリーズで出しつくした「お約束」でり、パターン化されたものだけで出来ていて、それ以外の新しいものは何もない。だから、映画じゃなくて、テレビをでかい画面で見せてるのだ。
そんなわけで、当たり前のように何の心配もなくテレビそのままに楽しんだ。いよいよこれで最後という何かがあるのかと思っていたけど、最後まで永遠に「ごくせん」の世界は繰り返されるかのような終わり方だった。
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Quinka, with a Yawnのミニアルバム『【Su】』の発売記念ワンマンライヴを渋谷7th FLOORに聴きに行く。
ライブ編成は、Quinkaさんこと青木美智子、鎌田将、フタキダイスケ、鈴木輝人、小貫早智子、大野恭子、フルカワモモコで。【Su】に収められている曲を中心に、たっぷり二時間のライヴ。ピアノも弾いたけれど、最近ギター熱が復活したとかで新しく買ったギターで演奏も。最近の曲もいいけれど、昔の曲やライヴならではの演奏が良かった。夏のライヴでは定番の「真夏の蜃気楼」も久し振り。「ラム・チェリー・コーク」を聴いていて、初期の悲しいバージョンをまた聴きたいなぁと思った。
アンコールでは「メトロパスポート」を一人で、メンバーも加わって懐かしい「ナポリ」を演る。「ナポリ」もなんていうかアヴァンギャルドというのか、良かった。
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仕事仲間の送別会で飲みに行く。久々に飲んだら飲みすぎた。二次会ではほとんど寝てた。だめだめ。
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読書
40.『朗読者』(ベルンハルト・シュリンク 新潮社)(継続)
41.『シンクロニシティー』(伊藤嶺花 ワニブックス)
42.『トライアングル』(新津きよみ 角川書店)
43.『名探偵の呪縛』(東野圭吾 講談社文庫)
44.『結果を出して定時に帰る時間術』(小室淑恵 sasaeru文庫)
45.『世界は村上春樹をどう読むか』(国際交流基金・企画 文春文庫)
46.『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
映画(劇場)
57.『それでも恋するバルセロナ』
58.『MW ムウ』
59.『愛を読むひと』
60.『ハゲタカ』
61.『夏時間の庭』
62.『トランスフォーマー リベンジ』
63.『マン・オン・ワイヤー』
64.『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
65.『湖のほとりで』
66.『ノウイング』
67.『ごくせん THE MOVIE』
映画(DVD等)
09.『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(テレビ放送版)
10.『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!』
11.『さまよう魂たち』
舞台
01.『ガブリエル・シャネル』
ライヴ
01.『Quinka, with a Yawn [su]発売記念ワンマンライヴ』@渋谷 7th Floor
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昨日飲みすぎて寝坊。頭がすっきりしない。そうか、これが二日酔いか。午後出かける予定だったがやめてぐうたら過ごす。
twitter、ここへきてちょっとしたブームになっているのもあるのかフォロアーが増えてきて、こちらもフォローを増やしたりしていたら、タイムラインがだんだん追い切れなくなってきた。やっぱり、何かツールがいるのかなと思って、とりあえずtwitというのを入れてみる。その設定をいじったり、使い勝手を確認したり。
twitterで森博嗣が『トーマの心臓』を小説化したと知る。他にもいろいろ新刊とか復刊の情報なんかも目にしたりする。twitterの利用価値については、最近利点より時間の無駄の方が多いような気がしてきていたけど、やっぱりこういうことがあると面白いなぁと思う。新しく入れたtwitではキーワードで注目発言を拾えるのだけど、”『”をキーワードにしている。作品って『』で括ることが多いからね。
夕方、図書館とビックカメラに行く。ビックカメラでネットブックを見ていたら、ほんの10分くらいの間に4人の店員から説明しましょうかと声をかけられる。もうノートPCに関する物欲は治まってあまり買う気はないのだが、あると便利かなと思ってやはり気になったりして。駅前通りはものすごい人混みで、どうやりお祭りがあるみたいだ。夜、もう一度出かけたら、本格的にお祭中。写真を撮ろうかとと思ったけど、人混みの間から前に出るのは、無理ではないが隙間があくのを待ったり時間がかかりそうだったのであっさりやめる。
夕食後、映画を観に行こうかと思っていたが、時間を完全に間違えていて間に合わず。Quinka, with a YawnのSNSサービスに入ってみる。以前、入会のメールを出したけど、音沙汰がなく、待っているうちに忘れていた。メールアドレスに携帯メールを使わなければいけないらしくて、今回やり直してめでたく入会できた。
So-net SNSというSNS無料作成サービスで運営している。最近はSNS無料作成サービスなんていうものもあるのかと驚く。確かにmixiはSNSとしては広がりすぎていて、SNSを使いたいユーザ要望からするともっと閉じた空間が欲しくなるのも事実だ。
朝寝坊したので、案の定夜は眠くならない。眠くならないのでサイトの更新など。
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