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2008年11月前半
気がついたらもう11月。今年も残すところあと2ヵ月。一年って早い。
NHK BSで放送していた『天国と地獄』を録画で観る。夜は『ICHI』をシネマスクエアとうきゅうで観る。読書はしばらく中断していた『ポドロ島』(L.P.ハートリー 河出書房新社)を再開。
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友人篠崎と会う。2006年の監督作品『殺しのはらわた』が吉祥寺バウスシアターで12/6から2週間、レイトショウ公開になるそうだ。boid.netの『殺しのはらわた』公開情報参照。『殺しのはらわた』は以前試写で観たのだけれど、それを含めてまだ三回しか上映していないそうだ。もちろん正式公開は今回が初めて。同時上映の『留守番ビデオ』も映画祭でかかったくらいであまり公開されていないと思う。僕も観ていない(オリジナルの方は観ている)。
日替わりで旧作を上映したりトークショーを開くようなので、それも楽しみである。
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いずれも少し前に撮ったテレビの録画で、『ビートルジュース』と『復活の日』を観る。『ビートルジュース』はNHK BS、『復活の日』は日本映画専門チャンネル。
『ビートルジュース』は見逃していて、観よう観ようと思いつつ今まで観ていなかった作品。ティム・バートンらしい作品だけど、今だったらCGでやるところをクレイアニメなどでやっていて、手作り感が逆に新鮮で面白い。ブラックだけど楽しくハッピィな感じがしてよかった。もっと早く観ればよかった。
『復活の日』はもう28年前の映画になるのだった。人類が滅亡していく様子を全世界の出来事として描いていると悪くはないのだが、日本人の死んでいくところだけ邦画っぽくなるのがなんだか違和感。最近、ウィルスのアウトブレイクものが莫迦に多い気がして食傷気味だが、28年前に撮られたこの映画の方がよくできているんじゃないかと思う。防衛システム基地へ入るところなど、今観るとそんな単純なのかと思ってしまうが、それでも面白かった。忘れているようで結構覚えていて、覚えているようでいて結構忘れていた。そして、今更ながら泣けたりして。歳取ったせいか。
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月初一日目なので何かと忙しい。23時まで仕事して、快速の最終で帰宅。眠い。
パワーパフガールズってまともに見たことがないので、どんなのか調べていたら、なんと10周年だったことを知る。それを記念して一挙放送だというので録画しようかと思う。完全主義者としては、中途半端な放送には食指が動かないが、一挙放送とか聞くとむずむずしてくる。が、一挙放送がなんと39時間と知って愕然。HDレコーダーの空きがそんなにないよ。39時間空けるなんてほとんど地獄だ。というわけで、ものすごいジレンマに陥っている。
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ほどほどに仕事は忙しく、映画を観にいくほどの余裕はなし。そもそも、いつも行くMOVIXの上映時間が少し繰り上がっている。以前は21時半スタートの映画もたくさんあったのに、今では21時すぎてスタートする作品はほとんどない。これも不景気のせいではないか。スタートが30分早くなると、映画館に行く機会がぐっと減ってしまう。
読書は『悪夢のドライブ』(木下半太 幻冬舎文庫)を読み始める。
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殊能将之の先月の日記a day in the life of mercy snowで、『流星の絆』(むしろドラマとタイアップみたいだが)のアリアケのハヤシライスが売られていると知った。
買う気はないのだが、なぜかさっそくスーパーで探してしまった。しかし見当たらなかった。大体どこのメーカーかくらい調べなきゃ探すのも難しいと思って検索してみるとハウスだった(ハウス食品のニュースリリース、ハウス「流星の絆」<特製ハヤシライス><特製ビーフカレー>10月14日(火曜日)から全国で期間限定発売)。
しかしレシピとか醤油を使うとか手間が半端じゃないくらいしか書かれていないのにどうやって再現するんだよ、と思っていたら、「洋食屋「アリアケ」の味をイメージ(隠し味にしょう油を使用)して仕上げた」とあってなんだ醤油だけか!と思った。
ちなみにカレーもあるが、「ドラマに登場するカレー」となっていてアリアケのカレーとは書いてない。二宮くんがバイトしているカレー屋のカレーということなのだろう。なんだかなぁ。
過去日記。
10/14〜20の日記を埋められないままどんどん日にちが過ぎていくので、最新日記の終わりに追記しながら育てていく。そして、少し長くなったら当日のエントリーに移動するということにする。と書きながら、全然育たない。
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今日も仕事に追われる一日。月末月初の雑務は過ぎたはずなのになぜにこんなに忙しい? 今日こそ映画を観ようと思っていたが間に合わず、それならと飲みに行く。
深夜帰宅してベッドに直行。ヨガの眠りか!と思うほど眠い。
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『暗いところで待ち合わせ』を日本映画専門チャンネルの録画で再鑑賞。やっぱり面白かった。乙一の原作はまだ読んでないのだが、とても読みたくなった。
すっかり寒くなって、夜アレルギーのようにくしゃみが立て続けに出て止まらず笑った。
10/15、10/18、10/19、10/20の過去日記を当日のエントリーに移動。
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『ヘルボーイ』をMOVIE PLUSの録画で観る。
ケーブルで放映していたが、近々続編が公開されるからだろうか。『パンズ・ラビリンス』は見逃したのだが、かなり気になる映画。『ヘルボーイ』はその監督のギレルモ・デル・トロだというので気になって観たのだが。
基本的にはアメコミの映画化。なのだが、後半などクトゥルフっぽいダークファンタジー風な部分もあったりして、単純にアメコミ映画化と割り切れない部分もある。かといって、ダークファンタジーとも言い切れず、なんとも評価が難しいところ。
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『悪夢のドライブ』(木下半太 幻冬舎文庫)読了。
『悪夢のエレベーター』(木下半太 幻冬舎文庫)に始まる悪夢シリーズの一冊であるが、評価は微妙。
『悪夢のエレベーター』がエレベーターという密室の中で巻き起こる密室劇だったのに対し、『悪夢の観覧車』は観覧車の複数のカーゴの中で起こるやはり密室劇だった。『悪夢のドライブ』もまた、車に乗り合わせた登場人物たちが何らかの理由で降りることのできない状況に陥って移動する密室と化した空間で起こる密室劇かと思っていたが、そうではなかった。密室でなくてもいいが、タイトルが『悪夢のドライブ』である以上、物語はドライブ中に起こる悪夢であってほしい。が、全くないわけではないが、ドライブ中の悪夢はかなり短くてなんとなくこれは違うと思ってしまった。
最後の方はどんでん返しの連続だが、状況が引っくり返るような驚きはなく、悪く言えば無理やり話をだらだらと続けているような印象を受けてしまった。最後の最後のネタがまあ面白かったが、これも冒頭から予想していた展開なのでむしろいつこのネタは使われるのかと待っていて、最後の最後に出てきてもああなるほどこういうオチね、というような納得だけで驚きにはならなかった。
読んだ順番によって感想も変わりそうだが、『悪夢のドライブ』はほかの二作と較べて登場人物が多すぎて漫然とした感じがして物足りなさを感じた。
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『夜の桃』(石田衣良 新潮社)を読み始める。
いつものごとくミステリ的な話かと思っていたら、渡辺淳一かと思うようなエロティックな恋愛小説?だった。よくよく考えれば、『夜の桃』っていうタイトル自体が内容を示しているではないか。
妻と愛人のいる40代半ばの主人公が、20代の女性と出会う話。性描写も激しくて、なんだか官能小説みたいだ。とりあえず、3分の1くらい読む。
仕事で夜中に帰宅。
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『夜の桃』(石田衣良 新潮社)を引き続き読む。
あとはひたすら仕事。
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『変身』(東野圭吾 講談社文庫)を読み始める。
相変わらず仕事が忙しく、午前様。
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思いがけなく予定の仕事がなくなり、夜時間ができたので『ハンサム★スーツ』を新宿ミラノ2で観る。予想していたより面白かった。話がよくできていて、小ネタも満載して結構笑わせる。だけどおかしくて面白いというより、むしろ実は泣かせる話だったりする。笑って泣けるよくできたコメディ。話は大体予想通りに進む予定調和の物語なのに、飽きさせないしその展開を楽しめる。ただ一つ難を言えば、いわば「人は見た目じゃない」みたいなテーマなのでラストのハッピーエンドにちょっとだけ引っかかることか。
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昼間、ケーブルの録画でクレージーキャッツの『大冒険』を再鑑賞。後半もたつくけど面白い。
夜、『アイズ』を新宿ミラノ2で観る。元は中国の『the EYE(アイ)』をリメイクした作品。ラストクレジットを見ていたら、原題は同じく「the EYE」なのになぜか、邦題は『アイズ』という不思議。
オリジナル版を観ていないのでどうリメイクされたか比較はできないのだが、前半はホラータッチ、後半というかラストクライマックスあたりはSFという感じの展開で、ラストもホラー的なハッピーエンドに見えて実はみたいないやーなおまけはない。驚いて怖がって、最後はスッキリした気分で帰れる映画だ。
話は角膜移植で目が見えるようになった主人公が、単に目が見えるようになっただけでなく、ドナーに見えていたあるモノが見えるようになってしまうというストーリー。
この話を聞くと、思い出すのが手塚治虫の「ブラックジャック」にある「春一番」というエピソード。これ大林宣彦監督で『瞳の中の訪問者』という映画にもなっていたりするので知っている人もいるかもしれない。いや、今となってはそんな映画知らない人の方が多いか。
で、ちょっとそんな展開を想像していたのが、もうちょっと違う超能力ものみたいな話だった。
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『秘密の島のニム』(ウェンディー・オルー あすなろ書房)を読む。
ジョディ・フォスター主演の映画『幸せの1ページ』の原作である。映画館で観たときの『幸せの1ページ』の感想は期待外れでガッカリだった。ジョディ・フォスターの演じる作家が主人公のような予告だったが、同じくらい島の女の子が主人公のような部分もある。そして島の生き物と言葉が通じたり、ちょっと子供向けっぽい部分も多々ある。そもそも原題が『Nim's Island』とその少女ニムの名前をとった「ニムの島」というタイトル。で調べたら、原作は児童書だったわけだ。
なんとなく謎は解けた気がする。子供向け映画に徹すればいいものを、ジョディ・フォスターの部分の比重を増やして宣伝も(日本だけなのか知らないが)ジョディ・フォスターの演じる作家を主人公のようにしてしまったのが失敗の原因のように思う。
純粋にニム側から描かれていたらどうだったのか。それが気になったので、原作はどうなのかと読んでみたのだが、こちらはごく普通に面白かった。文字も大きくページもそれほど多くないのであっという間に読み終わった。ニムと生き物の交流は原作にも出てくるものの、映画のような荒唐無稽さはない。旅行会社との攻防も物語的にごく自然だ。映画も変に作家側を深く描こうとしなければ、もっと面白かったのに。と本の感想より、映画のことばかり考えてしまうのであった。
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『夜の桃』(石田衣良 新潮社)読了。
渡辺淳一的世界はすべてを失うことで終る。IT企業の社長で、妻がいて愛人が居ながら、自分の会社の若い女性と関係を持って、そして破滅を迎えるという話。妻も二人の愛人も失った後、喪失感を一人飲んで噛みしめたかと思ったら新たな関係の始まりを匂わせて終わる。男ってそんなもんだということなのか。
でも、描かれた破滅はまだこの後が大変なのではないかと思う。その部分を描かれないまま、新たな希望というのか懲りもせず新しい関係に向かうというのは、安易な感じがしてならない。
あまり心に残らない官能小説もどきの話という印象。
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