|
|
2009年9月前半
今日から9月。一年ももうすぐ4分の3が終わろうとしているのに何も進んでいない気がする。
仕事は月末処理で半日過ぎる。早めに帰宅する。サイトのデザイン変更のための試行錯誤とtwitter。読書もさほど進まない。
permalink |
午後外出。出先から直帰して早めに帰宅。夕食後ものすごく眠いのでちょっと目をつぶったら3時間後にタイムリープ。元には戻れない。
permalink |
『ココ・シャネル』を新宿武蔵野館1で観る。
沈黙を破ってココ・シャネルが15年ぶりにコレクションを開くところから始まる。演じるのはシャーリー・マクレーン。散々な失敗に終わる中で、失敗などいくらでもあったと回想が始まる。そして共同経営者のマルクの反対を押し切って、二度目のコレクションを開くが、大成功を収め、ココ・シャネルの完全な復活で映画は終わる。
この間、大地真央の舞台の『ガブリエル・シャネル』を観たので、ココ・シャネルの大体の人生は知っていたが、映画で描かれるエピソードは舞台と少しずつ違うところがあった。舞台『ガブリエル・シャネル』では15年の沈黙の期間から話が始まったが、そこでココ・シャネルは自分の人生を振り返って話す。のちにシャネルの自伝として出版されるが、それには嘘がちりばめられていると言われているらしい。映画や舞台にするためにエピソードを変えたというよりも、何が真実かわからないのかもしれない。でもその違いは、枝葉末節に過ぎず、ココ・シャネルという人物の本質はどちらでもあまり変わらなかったように思う。
この映画はシャーリー・マクレーン主演と表記されているが、シャーリー・マクレーンはシャネル復活の時代でしか出てこない。ほとんどの部分は回想シーンになるので、主演というのはどうなんだろうと観る前は思っていたが、さすがに存在感があって出ている場面はすごく少ないのだが、ココ・シャネルはこういう人物だったのだろうと思わせる重みがあった。
二時間以上ある映画なのに全然長さを感じなかった。ますますココ・シャネルに興味が出てきたので、嘘だらけといわれる自伝を読んでみたくなった。あと、まだシャネル映画が他にも控えているので、そちらもぜひ観てみたい。
permalink |
会社を辞めようと思っている人の人生相談に付き合うこと数時間。夜は飲みに行く。
permalink |
昨日の飲みが響いて寝坊。朝食後、最近続けている地道なサイト改修作業とか。今はまずはサイトデザインの変更の最中。HTMLとCSSの勉強をしながら、HTMLを組み直している。色合いも変えるつもり。まだロゴの作成などには手を付けていない。というか、ロゴを作るツールのに使えそうなペイントツールが今のメインPCに入っていない。
何年かに一度にサイトを変えたくなるけど、今回のポイントは4つ。
1. オレンジ系のデザインを寒色系の暗い感じにしたい。単に気分の問題で、オレンジに飽きただけだけど。
2. HTMLとCSSを全面書き変えしたい。今のHTMLはチェックすると結構怒られるし、今となってはtableを多用したレイアウトは良くないみたいだ。
3. 各コンテンツを整理して、トップを各コンテンツの新着情報やサマリにする。今のトップも最初はそうだったはずだけど、今やコンテンツ本体で生きているのは日記とアンテナだけみたいなので。
4. できれば、RSSに対応したい。
そんなところか。
夜、『20世紀少年 最終章』をMOVIXさいたまに観に行く。
いよいよ完結編で、上映前の予告の最後に前二作のあらすじを流してくれる。楽しみにしていたけれど、観ているうちにエピソードが並行にたくさん進むので、ブツブツと途切れる印象が強くなってくる。これ原作自体がこういうたくさんのエピソードが並行に進むので、脚本の責任とは一概に言えないのだがもう少しスムースに進められなかったのか。ただ、これでも原作よりストーリーは整理されているかもしれない。
「原作とは違う結末」とはともだちの正体のことを言っているのだと思うが、正体には二つ意味があって今のともだちが誰なのかと、その人物は子ども時代の誰なのかという二つだ。そう考えると、違う結末ともいえるし、結局は同じ結末だという気もする。映画ではミスリーディングが一つ加わったけど、惹句の「原作とは違う結末」という言葉自体がこのミスリーディングを起こす仕掛けになっていたので、そのための惹句だったのかもしれない。
エピローグのケンジがともだちランドのヴァーチャル世界でやり直しを図るのは、余計な気がする。原作のままでよかったのに。結局、やり直したって、あくまでヴァーチャルな世界での出来事であって、現実には何も変わらないのだから。なんとなくハッピーエンドに見せかける似非ハッピーエンドのように思えてしまう。
楽しんで観たけれど、最初に書いたエピソードがブツブツと途切れる感覚が強くて、一番盛り上がっていいはずのクライマックスなのに、三作の中で一番盛り上がれなかったように思うのが残念。
permalink |
毎年恒例になっている「MYSTERY NIGHT TOUR 2009 稲川淳二の怪談ナイト」をさいたま市民会館おおみや大ホールに観に行く。
毎年舞台セットは変わるが、今年のセットは農家をイメージしていた。縁側に座って語るという雰囲気。昨年もそうだったと思うけど、着物の女性が開演前の注意事項などを話してちょっと不気味な雰囲気を作る。怖そうな音響の中、稲川淳二が出てくるが、その途端会場から「淳ちゃーん」「稲川さーん」(「稲川先生」ってのもあった)と拍手と声援があって、舞台も一旦明るくなって、これから怪談話をするとは思えない明るい雰囲気で登場する。
そして身近なちょっと不思議な話から、だんだん不気味な怪談話へとなっていく。ここ数年は、オチものがなくなってしまって、ちょっとそれが残念。オチものといっているのは、怪談風に話しているのだが最後のオチが笑いになっているものを勝手にそう呼んでいる。みんながてっきり怖い話だと思っていたところで、笑いのオチがつくので緊張も抜けて余計おかしく感じる。そしてそのあといよいよトリの話にはいっていくのだ。
いつも、最後の話のクライマックスでは怖い結末とともに大音響と照明効果などもあって、怖さを盛り上げるのだが、今年のトリは怖い話ではなかった。幽霊譚ではあるのだが、身近にあった、ちょっといい話のようなテイストの話で、しみじみとした終わりを迎えた。こういうのも悪くない。
そして最後は恒例心霊写真のコーナー。毎回お馴染みの写真も間に挟みながら、心霊写真らしきものを笑いを挟みながら紹介。例年のことなのに、楽しかった。
一緒に観に行った友人とそのあと軽く飲んで帰る。
permalink |
最近、昼間はコーヒーをがぶ飲みするだけでは時折訪れる睡魔に対抗できず、ガムを噛む習慣がついてしまった。そうしたら、昔詰めた左下奥歯の銀が取れてしまって歯医者に行くはめになる。今日は型取りなので、来週詰める。
読書は、なかなか進まなかった『シャッター・アイランド』(デニス・ルヘイン ハヤカワ・ミステリ文庫)をようやく読了。プロローグに関しては、やっぱりちょっととっつきにくい。というかよくわからないので、意味深だなぁと思いながら忘れてどんどん先を読めばいい。下手に理解しようとして最初にはまった。本文に入ってからはぐんぐん引っ張られる。途中、二度も三度も予想を覆されるので面白く読める。時間がかかったのは、冒頭を覗けば、個人的な理由による。実際、中断が長かっただけど、読み始めると止まらない感じだ。
主人公の保安官テディが相棒チャックとともに、犯罪者の精神病者だけを集めた精神病院−−しかもそれは孤島にある−−を訪れ、その病院で消えたという女性の患者を探すのだが、透明人間にでもならなければ抜け出すことなど不可能な状況であることが分かる。医者や看護師たちは何かを隠しているのではないかと疑いながら捜査を進めるが、謎は深まるばかり。失踪した患者の残した謎の暗号文、保安官と入れ替わりに休暇で島を出て行った主治医、そして島を襲う嵐。そしてテディにも妻を殺された過去、その犯人の放火魔が病院に収監されているという事実も明らかになる。話が進むほど謎は深まっていくのだが。
最後に迎える結末には、すっかりしてやられた。真相を知ってから読み返すと、さりげない描写の意味がはっきりしてきて唸らされる。面白かった。
Webで市川準のDVD BOX、『Memories of 市川準 DVD-BOX(6枚組)限定生産』(限定2000ボックス)が発売されることを知る。amazonでも既に予約を受け付けていた。収録作は全部観ているし、『buy a suit スーツを買う』と『東京夜曲』以外はCS放送の録画かLD、またはその両方を持っている。特典ディスクの「監督・市川準 映画にみつめた 人を観るよろこび(仮)」もCSの放送を録画してある。ただ、CMが60本近く収録されているというのが魅力なのもあって、商品説明を見ているうちにだんだん欲しくなって衝動買い(予約)する。このBOXにも入っていないけど、『ノーライフキング』をDVD化してくれないかなぁ。LDなら持ってるんだけど。
そして久々にtwitter小説を書いたのでログしておく。
『夢オチ』猟奇殺人鬼「平成ジェイソン」の隠れ家をつきとめた名探偵轟三四郎は、不覚にも罠に落ちストレッチャーに縛りつけられていた。ジェイソンは足首に斧を振り落とし…。そこで轟は目を覚ました。「夢か…」。現実では、既に両足を無くした轟の首に斧が振り落とされた。
permalink |
昨日のtwitter小説、夢オチで目が覚める代わりにタイムリープとかってオチもあるなぁとか考えているうちに、いろいろネタが浮かんでくる。そんなわけで、「探偵轟三四郎 VS 平成ジェイソン」シリーズのようなパターンにはまったものを書きなぐる。これもログしておく。
『超能力』超能力探偵轟三四郎は、殺人鬼平成ジェイソンの罠に落ち、縛りつけられていた。ジェイソンは斧を振り降ろし…。そこで轟はタイムリープした。ジェイソンは斧を振り降ろし…。そこで轟はタイムリープした。ジェイソンは…。轟のタイムリープは5秒が限界だった。
『加速』サイボーグ探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの罠に落ち、縛りつけられていた。ジェイソンは斧を振り降ろし…。そこで轟は加速装置のスイッチを入れた。額の1ミクロン手前で斧は静止し、ゆっくりと近づく。皮膚を裂き、骨を砕き、常人の千倍の受容器官が激痛を受け止める。
『続・超能力』超能力探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの罠に落ち、縛りつけられていた。ジェイソンは斧を振り降ろし…。そこで轟はテレポートした。「下!」轟の移動能力は20cmで、移動方向を声に出さなくてはならない。再びジェイソンが斧を持ち上げ、20cm下を狙って…。
『忍術』忍者探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの罠に落ち、縛りつけられていた。ジェイソンは斧を振り降ろしたが、そこにあったのは轟の服を着せられた丸太だった。「忍法変り身!」思わず叫んだ素っ裸の轟にジェイソンは再び斧を振り上げた。逃げる場所はなかった。
『心霊』心霊探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの隠れ家を見つけた。「3人の霊がいて、何かを伝えようとしている…」霊の言葉を聴きとろうと精神を集中させる轟だったが、背後からジェイソンに斧で叩き切られた。死んだ轟は他の霊の言葉を聴いた。「だから気をつけろって言ったのに」
『瞬間移動』奇術師探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの罠に落ち、縛りつけられていた。ジェイソンは斧を振り降ろし轟の胴体は真っ二つにした。その直後ドラムの音とともにスポットライトに照らされて轟が登場した。だが轟(替え玉)の笑顔はややひきつり、轟(本物)の息は止まった。
『密室』本格探偵轟三四郎は、平成ジェイソンの隠れ家を見つけた。3つの死体と血まみれの美少女が一人気絶していた。「この部屋には窓がなく、入口のドアは内側から鍵が…。密室? ジェイソンはどうやってこの部屋を出たのか…」自問する轟の背後から斧を持った美少女が忍び寄る。
今日は乙一が脚本を書いているという『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』でも観ようかと思っていたけど、あまりに眠いのでまっすぐ帰宅。twitter小説とか書いたりしてたらもう1時になっている。
しかし、停滞しかけていた日記も書けたので良しとしよう。
permalink |
送別会で飲む。1軒の店で二次会まで5時間くらい飲み続ける。
『Boy's Surface』(円城塔 早川書房)を読み始める。『Self-Referene ENGINE』はものすごく面白かったけど、こちらは読み始めてやはり面白いのだけどすごく難解な気がしてとっつきにくく感じたが、読み続けるとめくるめく世界に取り込まれていく。意味が判るような判らないようなこの感覚が気持ちいい。
permalink |
昨日の朝、電車の中で『グラーグ57』(トム・ロブ・スミス 新潮文庫)を読んでいる人がいて、ものすごく気になった。後で調べたら、『チャイルド44』(トム・ロブ・スミス 新潮文庫)の続編だった。全然知らなかったが、『チャイルド44』は昨年のCWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞を受賞しているとかで、どうも結構話題になった小説のようだ。舞台はスターリン体制下のソ連、国家保安省の元捜査官で片田舎の民警に飛ばされた主人公が連続殺人の謎を追うというものらしい。なかなか面白そうなので、読もうと思った。今日さらに確認してみたら、この『チャイルド44』はリドリー・スコットが映画化することも決まっているらしい。この映画も楽しみだ。こりゃ絶対読まなくちゃ。
一昨日書いたtwitter小説「探偵轟三四郎 VS 平成ジェイソン」シリーズの最後の話『密室』に出てくる「血まみれ少女」のイメージが自分の中で気に入ってしまった。「血まみれ少女」ものを書こうと思って、5編ほど書く。例によって、引用しておく。悪趣味なので嫌いな方は読まずにスルーされたし。
『エレベーター』高層ホテル、目撃者は扉の開く前に赤いものが滴っていたという。エレベーターの中には意識のない少女と、かつて男性だった血まみれの3つの物体があった。誰かが救急車を呼ぶ。だが救急隊が来た時、少女の姿はなかった。「血まみれ少女の伝説」はここから始まる。
『血だまり』袋小路に倒れた男は24箇所の刺し傷がありその凶器の包丁は心臓に刺さっていた。男の周りには大きな血だまりができていて、その血だまりの中から血の足跡が続いていた。サイズ23センチ程度の靴あとはだんだんとかすれて、大通りの手前で完全に痕跡を失っていた。
『落し物』スポーツカーで刺殺された男の足元には、男の血をたっぷり吸った赤い…白かったはずのマフラーが落ちていた。カラオケボックスで見つかった男の死体のそばには、女子高生の間で流行るマスコットが、吊るし紐が千切れたまま見つかった。殺人者の姿を見たものはいない。
『目覚め』満員電車で彼女は欲望の存在を背中に感じる。私を構わないで! だが執拗な手の動きは続く。周りの疲労感も虚無も睡魔も欲望の動きに気づかない。気付いた無関心は知らぬ振りをした。彼女の中でアレが目覚める。次の駅で扉が開いたとき腹部に包丁の刺さった男が倒れ出た。
『血まみれ少女誕生』彼女は母を「無関心な絶望」と呼び、父を「不在の暴力」と呼んだ。中学生になったある日、久しぶりに現れた父は暴力を振るわなかった。母は父の関心が娘に向いていることを知ると無関心を強めた。翌日彼女の両親は血まみれの死体で見つかり、少女は姿を消した。
permalink |
金曜日。仕事したくないがそうもいかないので仕事。早く隠居したい。
夜、飲みに行って終電で帰ろうとしたら、山手線が遅れている。最終なので待ち合わせしてくれるが、23分の遅れで帰宅したら2時頃。疲れた。
先日読みえた『シャッター・アイランド』(デニス・ルヘイン ハヤカワ・ミステリ文庫)だが、公開が楽しみになって映画のサイト『シャッター アイランド』を確認する。そうしたら、全米公開日の変更を受けて、2010年上半期に公開が延期したというお知らせ。確か10月30日公開のはずなのだが、全米公開日延期って何かあったのかな。やっぱり精神病院とかその辺が関係するのか?
しかし、小説の邦題は『シャッター・アイランド』、映画の邦題は『シャッター アイランド』。単語の間を中黒で繋ぐ習慣は次第になくなっていくのだろうか。
このところ続けてtwitter小説を書いている。今日の分のログ。
『秘伝』直方体の上部が三角を成す片方の縁を左右に押し開くように圧迫すべし。三角を成す上部の接合部が剥離し展開部が直角を成すとき圧力の方向を中心部へ向け剥離した展開部が更に剥離して分離し現出した空間が再び閉じるまで圧迫する。そののち直方体を傾け牛乳を注ぐべし。
『ウィルス』AIに感染するコンピュータ・ウィルスhumanaizer.49.Bが発見されたのは2009年9月12日の未明だった。感染したAIは思考回路がヴァーチャルに二重化され、論理的計算結果を出力する一方でその結果に矛盾する非論理的な回答を出力するようになる。
permalink |
昨日の飲みが影響、11時半くらいまで寝過ごす。遅い朝食&昼食を食べて入浴。天気が良くない。
だらだらと過ごし、夕方外出。夜、映画を観に行こうと思ったが、時間を記憶違いしていた。出る前に時間を確認したら間に合わないことが判る。ギリギリまで時間を延ばして確認したあたり、潜在意識的には出かけるのが面倒くさかったんだろうな。
仮眠して夜中に目を覚ます。また生活のリズムがずれそう。
twitter小説、今日の分のログ。
『なう』twitter小説で殺人鬼ものを連投したら殺人鬼の名前のユーザーからフォロー。今朝のTLには「見つけたなう」「マンションなう」「玄関なう」と続いて、そこで家のピンポンが鳴りドキッとする。が、宅配だったので戻ってTLを見ると「真後ろなう」。振り向けない。
『内緒』最近夜中にママが出かけてる。帰ってきてシャワーを浴びる音で目を覚ますの。トイレに起きたらちょうどママが帰ってきた。ママは笑顔で「パパには内緒よ」。パパは今夜もお仕事。ママは顔や手についた赤いペンキを洗ってた。パパは刑事でレンゾクサツジンで忙しいんだって。
permalink |
ひどく疲れていたらしい。朝から何度か目を覚ましたものの、結局午後まで起きられない。15時頃食事して、入浴。夕方図書館に出かけて、ビックカメラで新しいiPodとか見てくる。見るだけ。
休日にサイトの更新をするつもりだったのに何もしないまま夜になる。夜になってからちょっと作業をする。ああ、まだ道のりは遠い。
twitter小説、今日の分のログ。「轟三四郎vs平成ジェイソン」シリーズでは、すべてのオチが轟探偵の悲劇で終わるのだが、復活させようと思って書き始めたら、なんだか考えていたのと全然違うことになってしまった。これでは平成ジェイソンシリーズではないか。で、連絡最後のオチはソローキンの『ロマン』のパロディという始末。ソローキンさん、すみません。血なまぐさい書きこみばかりになってしまって反省。
『轟探偵の帰還』「轟くん、君は平成ジェイソンに殺されたとばかり思っていたよ」「署長、敵を欺くには味方からですよ。奴を滝壺に落とした後僕は裏道から密かに脱出したのです。時に署長、あれは何ですか?」署長が後を向くと、轟に化けたジェイソンは隠していた斧を振り下ろした。
『轟探偵の推理』「轟先生、大変です。署長が殺されて…」小林少年は、斧を持ち血まみれの轟を見て絶句した。「どうしたね。今、ジェイソンの心理と行動を分析していたところだ」「そうでしたか」「小林君、ここに立ってあっちを向いてくれたまえ」「はい!」轟は斧を振り下ろした。
『轟探偵の休息』下宿の未亡人羽戸さんは、玄関を開けて驚いた。斧を持ち血まみれの轟が立っていたのだ。「驚きましたか。捜査でこんな変装をしているのです。それにしてもくたくたです」「そうでしたか。ロシア紅茶でも淹れましょう」振り向いた夫人の背中に轟は斧を振り下ろした。
『轟探偵の助手』「轟!どういうことだ。羽戸さんが殺されているぞ」轟の部屋は煙草の煙に満ち、ヴァイオリンの音が響いていた。「単純なことだよ、和登さん。事件は解決したようなものだ。見てごらん」轟は机の顕微鏡を指差した。和登さんが顕微鏡を覗くと、轟は斧を振り下ろした。
『轟探偵のロマン』轟探偵は隣室のドアを開けた。「誰?」轟は斧を振り下ろした。物音に人々がやってきた。轟は斧を叩きつけた。轟は頭をかち割った。轟は首を切り裂いた。血だまりが広がった。轟はすべった。轟は這った。轟は起き上がった。轟は泣いた。轟は痙攣した。轟は死んだ。
すごいことに! RT @asamoku: asamoku.com 政府は少子化対策として、子供が2人以上の家庭から子供を引き取り、子供のいない家庭に配布する方針を決定。子供を提供する家庭にはチャイルドポイントが付与される。朝目新聞
『twitterグラス』twitterグラスをかけて街を歩く。人々のつぶやきが頭上に流れている。楽しげなつぶやき、これからの予定、いろいろななう。おっと電車に乗るときだけはtwitterグラスをはずさなきゃ。混雑した電車でこの間も殴り合いのケンカがあったっけ。
permalink |
土日に不規則かつ寝すぎた生活をしたせいか、昨夜は一向に眠くならない。それでも目をつぶってじっと過ごすよう頑張る。全く眠れた気がしないまま6時になって起きる。起きると今度は目がしょぼしょぼして、今からなら眠れそうな気がする。どうしろって言うんだ。
寝直すか迷いながら、サイトデザインの修正などしていたら1時間経ってしまう。結局2時間くらいHTMLをいじって、二度寝したのと同じくらいの時間に出かける。
そんな一日の始まりだったが、土日の寝だめが本当に効いていたらしく、眠くなる打合せなどもなく、意外にも睡魔との闘いなく一日をしのぐ。ただ、帰りの電車で本を開いたらあっという間に睡魔が…。
帰宅して夕食、twitter小説をまたまた書いたので、ログしておく。
『ゴー・トゥ・ザ・フューチャー』デロリアンのような車型タイムマシン。アクセルを踏んでスピードメーターが時速1時間から時速24時間を指すまで加速する。セカンドに入れて時速40時間、トップに入れて時速120時間まで一気に加速する。パトカーは赤方偏移しながら姿を消す。
『ゴー・トゥ・ザ・フューチャー PART2』時速120時間で未来へ疾走する車型タイムマシン。こいつの欠点は過去へ戻れないこと。ギアをバックに入れて、アクセルを思い切り踏んでも時速1時間でバックするのが限度、つまり静止だ。過去なんてクソ喰らえ未来へ突っ走るだけだ。
『ゴー・トゥ・ザ・フューチャー PART3』「弘ったら笑ってるわ。冷凍睡眠でも夢を見るのかしら」「好きな車にでも乗っている夢でも見ているのさ」難病が治せる未来まで冷凍冬眠する息子は、車のコックピットのようなケースで眠っていた。このタイムマシンは過去へは戻れない。
『密室?』金田一が扇風機をつけると紐が巻き取られていく。「扇風機は故障ではなくゆっくり回転するように誰かが細工したのです」一同が見守る中、扉の鍵がかかった。「いい加減にしろ。この部屋の窓は全部開いていたんだぞ!」「しかし車椅子のあなたには…。あなたが犯人ですね」
permalink |
昨夜は珍しく良く眠った。夜中に目が覚めて、いやこのまま眠れないとか言って起きてはいけない、じっとしてるのだとか言い聞かせていた記憶があるが、そのあとすぐに眠りに落ちたみたいだ。よく眠った。夢も良く見た。一旦6時に目を覚ますが、再び眠りに落ちて、結局7時半起床。久し振りに十分な睡眠をとった満足感があった。
読書は、『少女たちの羅針盤』(水生大海 原書房)を読み始める。過去に殺人を犯したらしいまだ売れていない女優が撮影現場で何者かに復讐される話と、その4年前の話が交互に。現在の話はありがちな感じだが、4年前の女子高生たちが劇団を立ち上げる青春ストーリーがすごく面白い。この劇団を立ち上げた女子高生たちの間で事件が起きるはずなのだが、まだそんな気配は全くない。ミステリ的な要素はなくともこの青春ストーリー自体に魅力がある。
夜、『サンシャイン・クリーニング』を新宿武蔵野館2で観る。
昔の恋人と不倫を繰り返し清掃業で暮らす姉、ウェイトレスくらいしかできる仕事はないがすぐに首になる妹、父親も何やら金儲けをしようとしては失敗している変わった人物、姉の息子は学校で問題児。今日も問題を起こしたが、教師の態度に憤慨した姉は私立に転校させたい。それがきっかけになって始めたのは、事件現場清掃業。自殺、事故の現場を清掃する代わりに、高額の収入を得られるというのだが。状況は憂鬱だし、事件現場の掃除、だけどなぜかほのぼのというかなんとなくユーモラスなドラマになっている。ただ、妹も子供も、親父さんでさえ何かをしでかしそうで、ハラハラドキドキする。そして期待通りというか、恐れていた通りの破綻がやってくる。だけど破綻のあとにやってくるささやかな幸福、たぶん幸福といっていいだろう結末が待っている。奇妙だけどちょっといい話。
映画館で『天体小説 乙桜学園祭2』のチラシを見つける。桜井亜美の『PLANETARIUM』と乙一こと安達寛高の『一周忌物語』の二本の映画。東京では、9/26からユーロスペースでレイトショウ公開。
今日はそういえば朝からtwitter小説を書いていた。いつも通りログしておく。
『そして誰もいなくなった』島に招待された11人は死を予告した10体の人形を見て、この中に犯人がいると確信した。犯人と思われる人物を10人で殺したが彼は犯人でなかった。陰惨な殺し合いは続き最後の1人は狂って自殺した。真実はただ主人が人形の数を間違えただけだった。
permalink |
『HACHI 約束の犬』を丸の内ピカデリーで観る。
動物系お涙頂戴ものだと思ったのとリチャード・ギアもあまり好きではなかったので元々興味がなかったのだが、たまたまHACHIの宣伝番組をテレビで流れているのを見かけて、監督がラッセ・ハルストレムだと知る。ラッセ・ハルストレムって、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の監督である。他にもいろいろ撮っているけど、よく考えたら観てないかも。でも、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』がとても好きなので一気に興味がわき上がる。
実際、すごく丁寧に描いていて、お涙頂戴的に泣け泣けっていう演出はない。静かに描かれる日常がとてもよくって、取り立てて大きな事件もないのにいつの間にか時間が経っているのが不思議なくらいだ。
前半はハチと教授の家族との交流も可笑しく、感動的だったりする。娘が子どもが出来たと報告に来た時、喜ぶ教授をハチがさびしそうな目で見ているシーンとか秀逸。突然の教授の死とその後も教授を待ち続けるハチのエピソードも、ただ静かに待ち続けるだけなのにどぼどぼ涙が溢れてまいった。
permalink |
『少女たちの羅針盤』(水生大海 原書房)を読了。ヒロインの女優が撮影現場で何者かに過去を暴かれていく話と、その4年前の劇団の話が交互に続く。4年前に女子高生たちが劇団を立ち上げる青春ストーリーがすごく面白いのだが、劇団に対していろいろな妨害が入り、最後に一人の女の子が死ぬことになる。過去と現在が同時進行に進むのだが、この死んだ少女が誰なのか最後の方まで判らないし、殺したと脅かされているヒロインの女性はこの劇団にいたことを隠しているが、それが誰なのかも判らないまま進んでいくというのがなかなかうまい。ただやっぱり面白いのは、劇団を立ち上げていく女子高生たちの物語の部分が一番面白くて、現代の部分の話がそれに比べるとかなり浅い感じがするので単に犯人が判って終わりとなってしまうともったいないと思っていたが、ミステリとしてもひとひねり合って、結末としても後味はそんなに悪くない終わり方になっていてなかなか良かった。
permalink |
|
|
|
|
|