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2009年12月後半
『パイレーツ・ロック』を新宿武蔵野館3で観る。
1966年のイギリス、まだロックがラジオ局でほとんど放送されていなかった頃、ロックだけを船の上から放送し続ける海賊放送があった。そのDJたち、そしてラジオを聴く人たちの物語。法律上、取り締まることができなかったこの海賊放送を目の敵にして、なんとか放送を中止させようとする政府も出てくるが、ほとんど音楽を愛するDJたちのバカで楽しい船上生活を描く。短い人生、本当に楽しいことをやらなくちゃと思えてくる、羨ましい映画。ヒット曲が全編流れ続けているのも楽しい。
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仕事関係の忘年会。23時半まで飲んで深夜に帰宅。
『ミレニアム2 火と戯れる女 下』（スティーグ・ラーソン 早川書房）が残り少しなので、出かけるときには『贖罪』（湊かなえ 東京創元社）を持って出る。
帰宅して、『ミレニアム2』の残りを一気に読みたいところだったが少し読んであとは夢の中。
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『インフォーマント！』をシネマスクエアとうきゅうで観る。
面白いというか、とにかくヘンだった。実話に基づいているというが、その実在する人物の何重もの嘘に塗り固められた人生がすごいのだ。純粋で真面目なのかと思えば、二重三重に嘘に塗り固められていることがわかってきて、話が進めば進むほど何が何だかわからなってくる。本当にこんな人物いるのか。
マット・デイモンはすごいはまり役で、早口で喋りまくるのがいかにもそれらしい。しかし、いつの間にこんな中年の役をやるようになったのか。
『ミレニアム2 火と戯れる女 下』（スティーグ・ラーソン 早川書房）読了。うーん、面白かった。最後、どうなるのか、想像がつかなかった。早く3巻を読みたい。
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大学時代の友人たちとジンギスカンを食べる。最近このメンバーで飲むときは、渋谷のYでジンギスカンというパターンが多くて、今回もそうだったのだが、残念ながらいつものメンバーから二人欠席。ひたすら三時間飲み、食べ続ける。腹いっぱい食べた。
店を出てから、TUTAYAで救出活動と称してDVDなどを買うのに付き合う。僕も気になってるDVDを探してみたが、残念ながらなかった。ちょっと欲しいなと迷うようなものはあったけど、迷う程度では買わないで良しと決める。
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「外事警察」#6（最終回）を見る。そういう展開かとストーリーが予想ついたのは、冒頭に裏切り者が出てきたときだが、それでもまだ話にいろいろ裏があって面白かった。しかし、ラストはあれでいいのか。いや、続編を観たいと思ったので、そんな終わり方するのかと思ったが、あそこで終わるだけならまだ続きは可能かと思い直す。是非、続編を作ってほしい。
「ライアーゲーム シーズン2」#6も見る。
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仕事が忙しい。珍しく22時半まで仕事する。明日がヤマで、明日片付けば楽になるはず。
帰ってから泡盛のお湯割りを飲みながら、『贖罪』（湊かなえ 東京創元社）を最後まで読む。
小学生のときに、友達が殺された少女たちが、その事件に囚われたまま大人になって起こる殺人事件という連作短編で、最後にすべてが繋がり、因果が巡り巡って事件が起こったとわかる。面白いけど、ほとんどが独白、告白の類なのだが、独白には一部無理があるようなものがあってそこがちょっと引っかかる。
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ようやく仕事に区切りがつく。しかし20時過ぎまでかかったのでまっすぐ帰宅。「ライアーゲーム シーズン2」#7を観ながらワインを飲む。ちょっと早めにクリスマス。
読書は『少女』（湊かなえ 早川書房）を読み始める。
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映画版『ＨＥＲＯ』を観る。
期待以上でも以下でもなく、とりあえず楽しめた。いかにも大きな事件に発展していくというように見せていて、結局久利生検事は担当している傷害致死事件に全力でぶつかっているというあたりは好きだな。久利生と雨宮との結果も出るし、テレビシリーズの完結作ということだろうか。
そして今日もワインを飲む。
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仕事は順調に片付く。が、そんな日に限って有楽町線が電車事故で止まっていた。仕方がないので食事をして時間を潰し、さらに本屋などを覗いて時間を潰す。これはクリスマスプレゼントか？
ケーキを買う長い行列などを見て、クリスマスらしいことが何もないのもつまらないので、ワインを買って帰る。昨日飲んだワインが美味しかったというのもある。ワインを飲みながら、録画の「東京ＤＯＧＳ」#10（最終回）で吉高由里子を見る。途中見ていない話があるが、話はどうでもいいので最終回を見た。そんなクリスマスイブ。
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28日は休みを取り、例年より早く今日が仕事納め。明日から9連休になるので、昨日に続きワインなど飲む。飲みながらAmazonで、「夢使い」のDVDをポチッと購入。放送時に全話見てはいるが、全6巻のうち1巻しか買ってなかったので、残りを衝動買いする。これは自分からのクリスマスプレゼントか？
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6時起床。朝から布団の中でぬくぬくしながら『少女』（湊かなえ 早川書房）を読み終える。
親友同士の少女たちのエピソードが交互に続く。二人は人の死を見たいという思いで、病院へ本の読み聞かせのボランティアに行ったり、補講で老人ホームへの手伝いに行く。それぞれの出来事が結びつきあって、最後に循環した輪が閉じるようにすべての話が繋がっていく。少女たちの純粋と悪意が裏腹にあるような心理のどろどろとした部分も面白いが、それぞれのエピソードが繋がり合うところがなかなか面白かった。
折角早起きをしたが、本を読んだ後そのまま眠って、昼近くまで寝過ごす。クリスマスにケーキを食べなかった埋め合わせみたいに、今日ケーキを食べる。
他に、『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』（佐々木嘉信 新潮文庫）を読み始める。
殺人事件などの話なので、面白いという言葉は不適切かもしれないが、面白い。刑事が真相を追う姿、そこで明らかになっていく過程が面白いのだ。
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12時頃起床。時計の電池が切れたので交換に行ったり、録画用のDVD-RWが切れたので買い足したり、図書館に行ったりする。
図書館は今日を最後に1月4日まで休館となる。休館の分貸出期間が長くなるし、休み中本を読む時間もいつもよりたくさんとれるだろうと思って本を借り足しに行く。読めるのはそんなに多くないが、借りられる上限の10冊まで借りることにする。既に3冊借りているので、新たに借りられるのは7冊。本棚を眺めながら読みたいものを適当に選んでいくとあっという間に7冊になった。さて、このうち何冊読めることか…。
夜は、今日「夢使い」第5巻（第9話「闇に棲む少年」、第10話「美砂子、出動する」）が届いたので、前に買って持っていた第1巻（第1話「夢始め、雨の教室」、第2話「優しい靴音」）と続けて4話を観る。
やはり面白い。原作とはエピソードは全然違うけど、エッセンスはちゃんと生きているのでアニメ版もやっぱり好きだ。
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夜中ものすごく怖い夢を見る。
夜、マンションのエレベーターに乗ろうとする。ほとんど真っ暗である。エレベーターは3台並んであるのだが、自分はエレベーターの右の方からやってくる。一番左の一台のドアが開いているのに気づいてそちらに向かうが、エレベーターの中は電灯がついてなくて、その扉の所にコートを着た男が、背中を向けて乗っているのである。それだけだけどものすごく怖かった。エレベーターで扉側に背中を向けているというのがなんとも怖い。
『呪怨』にもエレベーターが通り過ぎる階に「としおくん」が一瞬見えるというネタがあったけど、よくよく考えると何も不思議なことはないのだが、あれもドキッとする。エレベーターという乗りもの自体、怪談的要素を持っているのかもしれない。
夢を見たのは2時頃、寝直して6時に起きる。しかし朝食などを済ませてから二度寝したり、思いっきり怠惰に過ごす。今日も映画には行かず、夜は日本酒を飲んでDVDなどを観てのんびり過ごす。
「夢使い」第2巻（第3話「ふくらむ恋心」、第4話「土曜星あらわる」）が届いたので、早速観る。
超電磁フリスビーを使うときに、原作のようにロボットのように頭が割れてという描写がないのが残念。だけど、土曜星の話では話は原作と違うが三時花の死んだ恋人とのエピソードがほぼ原作通りだったりして嬉しい。テレビ放映時に観たときにも同じことを言っていたような気がする。
「ライアーゲーム」を夜中に再放送中。最初の放映時に5話の録画が出来なかったので、また録画しているのだが結局今朝放送までの1話〜4話を見る。話は判っているのだが、結構楽しめる。むしろシーズン2で仲間（といっても、いつ裏切るのかわからないけど）の福永が最初はこういう登場だったっけなどと懐かしく思う。
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『パブリック・エネミーズ』を新宿ミラノ3で観る。
何が悪いっていう訳ではないのだが、なかなか映画に入り込めなかった。たぶん感情移入がしにくかったのではないかと思う。タイトルや予告に出てくるジョン・デリンジャーが「社会の敵（パブリック・エネミー）」でありながら、「世界に愛された指名手配犯」というのがそもそも矛盾している。矛盾しているけど、きっと「社会の敵」と言われながら、その実は愛される人物だった、愛される行為をした、人々の代弁者だった等をたぶん期待していたのだ。極論すれば、実在の怪盗ルパンや鼠小僧のような存在を期待していたのかもしれない。仲間を見捨てず、一人の女を愛し続け、銀行強盗で客の金は盗まなかったというエピソードはあっても、でもやっぱり銃を撃ちまくり、仲間たちも警官たちも死に追いやる犯罪を犯している。仲間の死に苦悩する表情を見せていても、そもそもそれを招いたのは誰なのかというと他ならぬデリンジャー自身なのだ。取り立てていい奴のように描いているわけでもないが、そこですっきり来なくなる。
ジョン・デリンジャー、悪の化身であれば、ピカレスク・ロマンとして見られたのかもしれない。あるいは最初に期待したような悪のヒーローだったら。現実は、こんなもんなのだと思うけど、ジョン・デリンジャーに魅力を感じられず、ただの銀行強盗の破滅の物語となってしまったように思う。ジョン・デリンジャーがすごく有名だったら、伝説の人物の真実みたいに思えたのかもしれない。いや有名で伝説的な人物なんだろうけど、知らなかった。でもどれだけ有名な人物だとしても、まずは伝説的な部分を描いて見せる部分が必要なんじゃないかと思う。
映像的には結構好きな部分もあるので、また観ると違った感想を持つのかもしれないけど、最初の印象としては残念な感じだった。
夜、「ライアーゲーム」再放送の第5話、第6話を見る。
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今日は、今年最後の映画を観ようと思っていたが、午後になってまだ大掃除をしていないことがだんだん落ち着かない気分になってくる。明日は大掃除する時間がないと思うので、今日やるべきだ。やはり大掃除くらいしないと人としてまずくないか。そんな風に思って、結局掃除を始める。映画は夜の回を観に行こうと思う。
夕方近くなって、外が暗くなり始めて一旦止めようと思うが、なかなか掃除が止められない。やるまでは面倒くさいが始めると結構面白くなってくる。掃除って、掃除すればしただけ綺麗になる。結果がすぐに見える。そして綺麗になるのは嬉しい。綺麗になると、他の汚れが気になってくる。という悪循環、じゃなくて良循環？で始めるとキリがない。
とはいえ、疲れてきたのでいよいよ終わりにして、映画に行く準備をしていると、どうも時間が少し間に合わないようである。
予定を変えて、正月になる前に散髪しておくかと出かけるが、こちらも同じことを考える人が多いようで混雑してるので、またまた予定を変えて買い物して帰り、いつのも桜花吟醸酒を飲み、蕎麦を食べる。腹がいっぱいになったら、21時だというのに眠くなる。とりあえず仮眠。
3時間ほど眠ってから、録画で「ライアーゲーム」再放送の第7話、第8話を見る。見ているうちに、9話以降の放送が始まってしまったので、ついつい9話を見る。この時点で3時少し前。最後まで見ていると朝になってしまうので中断して、片付けなど。
しかし日記の更新が停滞したままだったのが気になり、18日〜24日までの分を簡単に更新して、4時過ぎに寝る。
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朝から「ライアーゲーム」第10話を見る。残りは最終回のスペシャルで、総集編的な話と「密輸ゲーム」の結末の2時間枠のはずなのでここで中断。この分だと続きを見るのは来年になりそう。
29日からの日記を書いて、ちょっと早いが今日の日記も締めてしまおう。何かあれば追記するということで。
結局、映画は映画館でのべ117本、本は78冊で打ち止めの模様。映画ののべというのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』を3回観たのが本数に入っているから。本は、78冊といっても、中断したままのも本もあったり、78冊目の『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』（佐々木嘉信 新潮文庫）が今日読み終わるのか不明だが。あと、本については、上下巻は2冊に数えるなど本当に冊数でタイトル数ではない。とかいうのは、12月の総括をこの後のエントリでアップしておく。
ということで、とりあえず今年最後の更新です。みなさん、良いお年を。
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読書
71.『巡礼』（橋本治 新潮社）（継続・読了）
72.『大いなる秘密 上 爬虫類人（レプティリアン）』（デーヴィッド・アイク 三交社）（継続）
73.『6時に帰るチーム術』（小室淑恵 日本能率協会マネジメントセンター）
74.『ミレニアム2 火と戯れる女 上』（スティーグ・ラーソン 早川書房）
75.『ミレニアム2 火と戯れる女 下』（スティーグ・ラーソン 早川書房）
76.『贖罪』（湊かなえ 東京創元社）
77.『少女』（湊かなえ 早川書房）
78.『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』（佐々木嘉信 新潮文庫）
映画（劇場）
113.『2012』
114.『イングロリアス・バスターズ』
115.『パイレーツ・ロック』
116.『インフォーマント！』
117.『パブリック･エネミーズ』
映画（DVD等）
17.『ＨＥＲＯ』
テレビ
・「東京DOGS」10
・「ライアーゲーム シーズン2」4〜7
・「横溝正史シリーズII 不死蝶」2
・「外事警察」3〜6
・「ライアーゲーム」1〜9
アニメ
・「夢使い」1〜4、9〜10
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