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2007年8月前半
ケータイ刑事シリーズ第一作の『ケータイ刑事銭形愛』が深夜再放送されているので録画。「青と白で水色」以来の宮アあおいのファンである以上見ないわけにいかない。(ファンだったら既に見てるでしょ、というのおいておく。)
『ケータイ刑事銭形愛』に、ケータイ刑事シリーズの基本は全部あって、しかも作りが丁寧だというのが第一印象。
シリーズの基本というのは、オープニングの「銭形愛、17歳。警視総監を祖父に持つ、現役女子高生にしてデカ。(中略)しかし彼女がデカであることは誰も知らない」というナレーション、ケータイに届く情報(「警視庁から入電中」)、「匂う悪の香り」(銭形姉妹によって少しずつ違う)と「謎が解けたよワトソン君」の決まり文句、そしてクライマックスには飛び道具(銭形愛の場合ケータイについた銭のストラップ)が飛んで犯人を捕まえ、決め台詞を言う(「愛の光で闇を打つ、あんたが悪事を隠しても、シッポとアンヨは見えてるよ。その名もケータイ刑事銭形愛。そこら辺のギャルと一緒にすると火傷するよ」)。
これからしばらく『ケータイ刑事銭形愛』を見るのが楽しみ。しかし朝食を摂りながら朝から何してるんだ、自分。
そういえば、同じBS-iだから合間に『0093 女王陛下の草刈正雄』の映画の宣伝が3回くらい入った。
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朝人身事故の影響で電車が停車。電車に閉じこめられる。疲れ切って眠っていたので、あんまり気がつかない。
打合せの部屋に案内されるが、空調がかかっていない。スイッチがなく、係りの人に頼まないと空調を入れられないらしいが、その係りの人は館内巡回中らしく不在。打合せの途中、二回か三回係の人を探しに行ってようやく空調が入る。その間ちょっとジットリしていて気持ち悪いと思っていたが、あとから聞くと隣の人は「暑さに朦朧としていてあのまま空調が入らなかったら倒れてたかもしれない」とのこと。
外で食事。そこそこ美味しくて、ドリンクも飲み放題。まったりした昼食時間を過ごす。
夜、有楽町のビックカメラでパソコンの品定め。やっぱりSONYを見てしまう。タイプTがお気に入りだが、キーボードは薄っぺらい。だが意外に打ちやすい。しかしメインPCがここまでモバイル用のようなノートというのは逆に不安な感じもする。冬のボーナス一括払いのポスターに心揺れる。
真っ直ぐ帰る気にならず、メールして見るも人は捕まらず、結局一人で飲みに行く。
読書。なぜか五日もかかって『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(本谷有希子 講談社文庫)読了。
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一本足の蛸 - なぜ「時かけ」はアニメになったのかについて。安眠練炭さんの見解はなくて引用のみ。
『時をかける少女』の感想について書きかけたまま放置状態だが、この引用の一つ目に同感。ほとんどの『時かけ』評が絶賛ばかりで、正当な反対意見を目にすることがなかったのでほとんど初めて同意できた。それにしても、アニメとしてもSFとしてもレベルが低いということをさらっと言い放つこの書き方うまいなと思ったら、引用元は殊能将之だった。SFになってないというその一言で、結局僕が書きたいことはもっとシンプルに言い表している。こうなるとわざわざつらつらと書く必要がない気がしてくる。
面白いのは並べられた二つ目の引用で、殊能将之の言葉を受けて、真面目にアニメ化の理由を考えているのが面白い。「おっさん」と「お若い方」の意識のズレなんだろうか。
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アクセスが普段より多いと思ったら、一本足の蛸から襲来。「時かけ」がらみで引用していただきました。そこから膨大なアクセスが。しかし、引用された文章の日本語が壊れていた。とほほ。とりあえず、自分のサイトの文章は修正。(追記。その後、何もお願いしていないのに引用文を直していただいていた。ありがとうございます。)
襲来といえば、エヴァンゲリオン。近々映画が公開なので、きっとテレビアニメシリーズの一挙再放送があるだろうと期待していた。今はビデオプレイヤーを持っていないので、録画ビデオはあるが観られないのだ。
今日たまたまCSの番組表を見ていたらエヴァンゲリオン一挙放送の記事を見つける。放送局はMTV。MTVってなんだろう。なんだっけ。あれ、MTVってMTVのこと? ……MTVでした。
何と既にエヴァンゲリオン一挙放送は開始していた。水から金に一日二話ずつ再放送で、もう6話まで終わっていた。週末にまとめて再放送があるので、そこでリベンジするしかない。今日の6話だけ運良く録画したので、観てみる。日本全国停電させて、使徒への攻撃する話だった。この日本全土停電って凄く印象に残っていた回なのだが、たまたま観た回がそれというのはシンクロニシティか。綾波が笑顔を見せるシーンに何故か泣く。
イルミナティ三部作の最初『ピラミッドからのぞく目 上』(ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン 集英社文庫)を読み始める。冒頭に登場人物紹介がある。「ハワード イルカ。セリーンの味方として、イルミナティと戦う」。なんじゃこりゃー。
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「女帝」4話を見る。3話まとめて見て、つまらないと書いたがまだ録画している。銀座のクラブに移ってきた彩香(加藤ローサ)だが、今度の敵役は女子大生のアルバイトホステスの薫(金子さやか)。それがナンバーワンってどんなクラブなんだ。やっぱりダメだな。
韓国版「ホテリアー」の15話を見る。一月くらい放送が中断していたあとの再開。やっぱり面白い。
「スシ王子!」を2話続けて見る。オフィスクレッシェンド制作、演出は堤幸彦だった。寿司と格闘技が渾然一体となったドラマ。なんじゃこりゃ。加藤夏希をテレビで見るのは珍しいが、前は超美少女だと思っていたのに何となく普通でガッカリ。
などとテレビ三昧。いくら見ても明日の分のハードディスクが空かない。
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録画しただけで全然見ていなかった「山田太郎ものがたり」第1話を見る。面白い。脚本は誰だろうと思ったら、マギーだった。何となく納得。
ヒロインの女の子、多部未華子はどこかで見たことがあるのだが誰だか判らず、検索して『夜のピクニック』で観たのだと判る。CFでも見ているのかもしれない。この娘もいい感じ。
これはずっと見てみようかと思う。
再放送のドラマ「ロミオとジュリエット 〜すれちがい〜」(滝沢秀明、長澤まさみ)の冒頭だけ見る。ジュリエットは刑事の娘、ロミオはその刑事に追われる医師の娘ということのようだ。
「電脳コイル」第13話「最後の首長竜」を見る。今回も独立した1エピソードになっているが、前回の「ダイチ、発毛ス」も含めて、イリーガルというものにいろいろな種類があることや、イリーガルを解き明かすための伏線になっているんだと思う。単発お笑いの回だと思っていた前回もそんな意味があったのかと感心。次回も楽しみ。しかし、そろそろイサコ絡みの話に戻って欲しいところ。
「ライフ」第6話を見る。相変わらず面白いというには語弊があるが引き込まれる。主人公の北乃きいはいじめられるばかりで歯がゆいのだが、今回はちょっと別の展開になり若干ホッとする。これもまたマカロニウェスタン的な大逆転があることを信じて見ているような気がする。最後に何かカタルシスがなければ、あんまり見たいとは思えない。でも見続けているのは、カタルシスがあるはずだという期待のような気がするし、北乃きいのキャラがそういう展開を期待させるキャラだからだ。いじめテーマなどは、1話ごとに1エピソードになっていないと各話ごとにカタルシスがないので見ているのが辛いね。
夜は燈門に飲みに行く。「斉藤智晴回顧展」として店内に数点の作品を展示しているというので、友人たちと。
この夏初めてエアコンをつける。
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パソコンが時折異音を立て始めたので先日バックアップをとったが、今日はバックアップした環境の方をメインに切り替える。ついでにメールの整理など始めたら時間がどんどん過ぎていく。
それにしてもやっぱり壊れる前に新しいパソコンを買おうか。代替マシンがあれば、安心してハードディスクの交換やインストールのし直しもできるし。
テレビは「パパとムスメの7日間」第5話を見る。これ、話は『転校生』の親子版だし、舘ひろしと新垣結衣の入れ替わりっぷりも今ひとつなのだが、なんだか憎めない。まあガッキーは可愛いし、舘ひろしにも時折笑わされるのでまあ良しとする。たぶん最後まで見る。
読書は『ピラミッドからのぞく目 上』(ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン 集英社文庫)を読んでいるがあまり進んでいない。話が複数の場面にやたらと切り替わりながら進み、しかも相互に関係がないので、小刻みに読んでいると全然頭に入ってこない。それでなかなか乗り切れず小刻みに読むという悪循環。この一冊だけでもまず一気に読み通した方が進みやすそう。
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「山田太郎ものがたり」第2話から第5話までまとめて見る。やっぱり面白いので、何が面白いのだろうと分析しながら見る。結論はない。
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昨日は飲み会だったのだが、そんなに飲んだ訳でもないのに悪酔い。帰宅後そのまま眠ってしまったが、酔っているせいで眠りが浅いのか今朝は怠くて眠い。
録画した「さよなら絶望先生」第5話、「探偵学園Q」第6話を見る。
読書は進まず、溜め込んだ感想を今日こそ消化しようと思いつつあまり書く気力が起きないまま寝る時間に。
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映画『魍魎の匣』(監督原田眞人)の公開日が12月22日に決定した。なんでも劇場窓口で前売り券を購入すると『魍魎の匣』オリジナルルービックキューブ”脳良の匣”をプレゼントとか。しかし公式サイトの方は一向に更新されない。
「京極堂」シリーズ、映画『魍魎の匣』12月22日(土)初日決定!(CINEMA TOPICS ONLINE)
京極夏彦原作『魍魎の匣』、劇場公開は12月(マイコミジャーナル)
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まだ先だけど、仲間由紀恵主演の刑事ドラマ「ジョシデカ! −女子刑事−」が10月スタート。脚本が秦建日子。見てみたい。
いくつものバージョンを経て最終形に落ち着いたと思っていた『ブレードランナー』の新たなバージョンが完成したという。もちろんリドリー・スコット監督の再編集。アメリカでは10月に限定劇場公開、12月18日にDVDが発売。日本でもほぼ同時にDVDが発売予定とか。ものすごく楽しみ。
(「ブレードランナー ファイナル・カット」ベネチア映画祭でプレミア上映)
録画予約の検索で「電脳コイル」が引っかからないので、放送日時を確認したらなんと今週、来週と2回休みだった。すごく楽しみにしてるのに残念。しかも、次回8月25日の「電脳コイル自由研究」は、通常の話ではなくて「アニメダイジェスト、人物相関関係の究明、電脳アイテム研究、用語解説などアニメ『電脳コイル』を様々な角度から検証します」というものらしい。実質上3回休みか。これまでの話をもう一度見直して待つか。
昨日、公開日が決まっても何も変わらないと書いたばかりの『魍魎の匣』公式サイトが更新されていた。いよいよベールを脱いだかと思いきや、トップページがポスター画像に差し替わっただけだった。唯一のリンクは製作発表のページでこのページ自体の内容は前と変わっていないようだ。
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昼間雑用。暑いけど窓を開け放して、適当に汗をかいていると気持ちいい。夕方、慌ただしく出かける支度。原マスミの「真夏の夜の弾き語り」を聴こうと思って。のんびりしすぎてギリギリだなと思っていたら、乗った電車が発車しない。「沿線火災が発生したため電車の運行を見合わせています」との車内放送がある。他の経路でも行けるが、たぶん間に合わない。少し遅れても大丈夫かもしれないが、出かけるのを止めて家に戻る。
帰りにビールを買って帰る。駅の往復だけなのに結構汗をかく。帰って早速ビールを飲んで、これもまた極楽。
結局、溜まっている感想も書いてないし、サイトの更新を真面目にやれということか。その前に録画して未消化のドラマを見よう。MTV深夜に放送予定のエヴァンゲリオン一挙6話放送が録画できない。
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外出を止めたので、代わりにビールを飲みながら「山田太郎ものがたり」第6話、「ホテリアー」16話を見る。
夜、レイトショウで『トランスフォーマー』を観に行く。面白れー。
帰ってきて、MTVのエヴァンゲリオン一挙6話放送を確認。なんとなく、そのまま第1話を見る。平日に2話ずつ放送していたので、オープニング、本編、エンディング、本編、エンディング、となっていた。
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話題の映画だけど、いかにもハリウッド的なところが引っかかる。でもスピルバーグ製作ということでちょっとだけ期待して観に行くことにする。その期待はかなえられた。無茶苦茶で面白い。ロボットがガシャガシャと変形していくだけで面白い。人類滅亡の危機なのに、全然そんな危機感ないけど面白い。でも基本的にはバカ映画だと思う。以上。
そういうのが好きな人は見て損はないと思う。以下、内容に触れる。
まず、これが日本の玩具を元にアニメ化された「トランスフォーマー」が元になっているというのは割と知られていると思う。予告編を見て、それが侵略もののSF映画になってしまうというのは、さすがだと思っていた。でも観に行って、そうではないことがわかった。ロボット生命体が侵略してきたと同時に、それを防ごうという良いロボット生命体もやってくる。そして、勧善懲悪のロボットアクションものとして物語は展開するのだった。つまりアニメのCGを駆使した実写版でしかなかった。僕自身は元のアニメの「トランスフォーマー」を見たことはないで、どれくらいアニメの設定を引っ張ってきているのかわからないけれど。
ところがCFでは、ロボットアクションものであることを見せずに宣伝していたわけだ。最近、アメコミの映画化など日常茶飯事の話だから、アニメ「トランスフォーマー」を映画化したからといって珍しくないが、なぜロボットアクションものであることを隠していたのか。やっぱり、ロボットアクションものだというと、子ども騙しと思われてしまうからだろうか。
しかし大人も楽しめる作りなっているというか、『キル・ビル』のパロディとか出てくると、むしろ大人でないと楽しめない映画になっていると思う。やっぱりまとめると基本的にはバカ映画。現代CGによる映画技術の粋を集めて創ったバカ映画。童心にかえって、ただ車がカッコイイとかロボットがカッコイイとか楽しんで、さらにロボット生命体との友情にも泣ける。
[ 『トランスフォーマー』 監督マイケル・ベイ MOVIXさいたま ]
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6時に起きて「新世紀エヴァンゲリオン」第2話、第3話を見る。
8時過ぎに出かけて、昨日連絡のあった友人と新宿で待ち合わせ。新宿武蔵野館で『キサラギ』を観る。期待していた以上に面白かった。マイナーな映画なのに女性客が多いなと不思議に思ったが、始まったら小栗旬、小出恵介が出ていたので納得した。映画のあと、マハラジャでカレーを食べて、喫茶店で話をする。
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『西遊記』を観る。テレビで何回か見て、あまりにつまらないので数回で見るの止めたのだが、それなのになぜ映画を観に行くのかというと、諸般の事情というやつ。でも映画版はくだらねーと思いながらも、周りで夏休みで来ている子どもたちが本気でキャッキャと声を上げながら見ているとそれもまた楽しくなる。山田太郎ものがたりで最近注目の多部未華子がヒロインで出ていて、やっぱりよかった。『夜のピクニック』ではそんなに印象に残ってなかったのに。もっとも、『夜のピクニック』は映画自体イマイチだったけど。とにかく、多部未華子は今注目の女の子。
読書は『ピラミッドからのぞく目 上』(ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン 集英社文庫)で、もう読み始めてから10日も経っているのでなんとか今日こそ読み終えようと思うのだが、なかなか進まない。だいたい三分の二くらい読んでもまだ話が捉えきれず、読んでも読んでもすり抜けていく感じがするというのはどういうことなのか。一筋縄でいかない小説である。とりあえず、上巻を読み終えた。
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香取慎吾を孫悟空役に据えたテレビドラマの「孫悟空」の映画版。ドラマ版はあまりにつまらなくて最初しか見なかったのだが、映画版は意外にも楽しめた。
話は金角大王、銀角大王の話で、名前を呼ばれると吸い込まれる瓢箪も出てくる。だが、原典の『西遊記』を読んだことはないのだが、どうも原作とはだいぶ違うような気がする。子供向け孫悟空の話などで知っている金角銀角の話は、金角・銀角は徳のある三蔵法師を食べようと捕まえて、助けようとした孫悟空は瓢箪に吸い込まれてしまうが、孫悟空は瓢箪から虫になって脱出し、逆に瓢箪に金角・銀角を吸い込んで退治する話だったように思う。
映画では、太陽を隠す黒い雲を生み出す魔物の話がでてきて、どうも脚色っぽい。瓢箪に吸い込まれると、溶けて酒になってしまうような記憶があるがこの辺も違った。まあ、そういう違いは本当はどうでもいいのだが、気になってしまう性分である。そんなわけで、最後まで瓢箪の使い方が気になっていたが、やっぱり原作と違うったのだが、しかしうまい使い方をしていた。考えてみれば「おーい、金角」「なんだ」とかいって、瓢箪に吸い込まれて終わっても、あまりに迫力がなさ過ぎる。金角・銀角というキャラや瓢箪という小道具だけを活かして、あとは好き勝手に作り替えられてる感じだが、そういう原作に拘らない作り方がよいのではないか。
悟空と銀角の戦いのシーンでは、バイクを模した雲に乗って逃げる銀角を筋斗雲に乗った悟空が追うSFXなんかは、『スターウォーズ エピソード1』のレースシーンの真似という気はするがそれなりに面白い。そういえば、臥龍山に行く途中で巨大石が追ってくるトラップとかあって、石の形は違うけれどインディ・ジョーンズ一作目のようなネタが出てきた。この辺、ほとんどドタバタといった感じなのだが意外と楽しい。
テレビドラマではくだらねーと思っていたところでも、子供がキャッキャと声を上げて悟空の危機に一緒になってハラハラしているのが、笑って許せる気がした。悟空は強いかと思えば弱く、弱いかと思えば強い。あれが大丈夫で、これがダメってどういうことよ、というような統一がないというか、整合性がとれていない点も多々ある。そういう矛盾もテレビらしい。
映画になってもテレビドラマそのままに、ただしテレビとは予算のかけ方の違う中国ロケとかSFXとかたっぷり金をかけて、豪華に出来ていたのがよかったんじゃないか。そういうのって二時間ドラマを映画館で観ている気がすることが多いけど、あんまり映画っぽくないわりには、二時間ドラマを映画館で観ているという気にはならなかったのがまた不思議。
でもこの映画の一番のポイントは、ヒロインの多部未華子がよかったこと。多部未華子はどちらかというとドラマ的で、感情をぶつける演技が向いているのかもしれない。凛々しい姫役はとてもよかった。
[ 『西遊記』 監督澤田鎌作 MOVIXさいたま ]
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MTVで放送中の「新世紀エヴァンゲリオン」一挙放送の19話、20話を見る。6話分ずつまとめて再放送の方で3話まで見たところなので、一挙飛び越してクライマックスへ。
読書は『ピラミッドからのぞく目 下』(ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン 集英社文庫)を読み始めるが、やっぱり進まない。とはいえ、ようやく話が核心に近づいてきた感があり、今までよりは読みやすい。
夜、「探偵学園Q」第7話を見る。宿敵冥王星の話がここ数回表に出てきているが、それでも各話一話完結の話を続けている。前回ではリュウ(山田涼介)が冥王星の後継者だと明かされたが、今回はキンタ(要潤)の父親が警視監だったと判った、かと思えば今度はキュウ(神木隆之介)にも何か知られざる秘密があるような気配が出てきた。しかしこの番組、ターゲットはどこにあるんだろう。原作は少年マガジン連載のコミックで、主人公たちは中学生なのに、放送時間は22時台。神木隆之介、山田涼介と美少年をメインキャラに、ヒロインのメグ役の志田未来は毎回コスプレ。大きなオトモダチ向けなのか。
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MTVで放送中の「新世紀エヴァンゲリオン」一挙放送の21話、22話を見る。
読書は『ピラミッドからのぞく目 下』(ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン 集英社文庫)を半分まで。
『ピラミッドからのぞく目』三部作全四冊を一気に読んでしまおうと思っていたのだが、どうもペースがあがらないので方針を変更。趣向を変えて、『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント』(北村慶 PHP研究所)を読み始める。株や資産活用の本と言えば、デイトレなど儲け方のノウハウみたいな本が多い中、なかなか面白く勉強になる本だった。
あっという間に読み終えて、今度は『シャーロック・ホームズと賢者の石』(五十嵐貴久 カッパノベルス)を読む。こちらも一気に読了。この作者、名前を初めて見るので裏見返しの著者紹介を最初に見たのだが、著書の中に『パパとムスメの7日間』とあった。今ドラマでやっている『パパとムスメの7日間』の原作である。『パパとムスメの7日間』って、言ってしまえば『転校生』の焼き直し、登場人物を父親と娘に置き換えただけなのだが、父親の仕事に高校生の娘の意見がうまく生かされたりとドラマは入れ替わりのドタバタ以外によく考えられた話だと思っていた。『シャーロック・ホームズと賢者の石』もパロディ(表題作の「賢者の石」はホームズ・パスティーシュ史上に残る傑作と裏表紙の紹介にはあったが、パスティーシュというよりパロディというのが僕の印象)なわけで、『パパとムスメの7日間』の方は未読だが五十嵐貴久はパロディの名手なのかもしれない。
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シャーロック・ホームズのパスティーシュ短編集だが、いくつかの話はパスティーシュというよりパロディという印象を持った。というのは原作に忠実に、正典にない話を書くものがパスティーシュだと思っている。パロディは言うまでもなくある種の笑いを含むが、書き方自体が真面目でも話の中で原作を揶揄するようなことや別の物語のパスティーシュ/パロディを混ぜていたり、原作の設定を覆すようなものがあるとやはりパロディという位置づけになると思うのだ。とはいえ、それはつまらないということではなくて、面白いのだがパスティーシュとして読むのパロディとして読むのでは印象が違うと思うので、読む前の注意事項として、むしろパロディであると言っておきたい。
本書には四編の作品が収められている。
「彼が死んだ理由−−ライヘンバッハの真実」。まず最初この一編で、パロディという認識を持った。それは「原作の設定を覆すようなもの」があるからである。矛盾しない解釈もできるけれど、これはやっぱり笑って楽しむオチだと思うので。コナン・ドイルが、シャーロック・ホームズを葬った理由を考えると、このライヘンバッハの真実というのは、当たらずとも遠からずという納得はあるのだが。
「最強の男−−バリツの真実」。格闘技ファンに捧げる一編という気がする。「バリツ」という謎の格闘技についての一つの解釈を提示しているが、これもまたパロディだと思うのだが、これは読めば納得してもらえるのではないだろうか。
「賢者の石−−引退後の真実」は、裏表紙の作品紹介によれば、「ホームズ・パスティーシュ史上に残る傑作」なのだが、確かに話は面白いし楽しませてくれる。特に映画ファンには格別である。映画好きに関わらず、ほとんどの人が知っているであろう有名な映画のヒーローとシャーロック・ホームズの関わりを描いているので、二重の意味でのパスティーシュ/パロディになっている。この話についてはパスティーシュと言っても構わないのだが、映画のヒーローを持ち込んでいるところが減点対象となる。これが歴史上の人物だったりしたら、パスティーシュといって全然構わないのだが。
この作品については、もうひとつ不満があって、非常に有名な映画のヒーローなので、それであれば名前も出さないくらいでいいと思うのだ。特色がいくつもあるので、ヒントとなる特徴を二、三あげて、つまりこれってあの人なのね、とニヤリとさせるくらいが丁度いい。ここまであからさまに名前を繰り返されてしまうと逆に興ざめであると感じる。その点が残念だ。
「英国大使館の謎−−半年間の空白の真実」については、文句なしの傑作パスティーシュ。これはなかなか良い作品だと思う。シャーロック・ホームズのアナザーストーリーとして通じるし、ホームズの知られざる別の事件としては十分に魅力ある事件の真相を描いている。そしてまた、心憎いことに日本の有名な作家との絡みが描かれている。「賢者の石」もこのくらいの抑えた書き方にしていたらもっとよかったのにと思う。
五十嵐貴久の四編の作品の他に、日暮雅通による「ホームズ・パロディ/パスティーシュの華麗なる世界」という、シャーロック・ホームズ贋作史を俯瞰する文章もまた楽しく読める。ミステリ・マガジンで読んだ「蜜の味」が出てこなかったのが気になった。ミステリ・マガジンを段ボールの中から発掘して読み返したくなった。
[ 『シャーロック・ホームズと賢者の石』 五十嵐貴久 カッパノベルス ]
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MTVで放送中の「新世紀エヴァンゲリオン」一挙放送の23話、24話を見る。他にハードディスクの整理など。たまっている日記を書く。感想を書き始めたら進まない。
夜、ワインを開ける。
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